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   2007年4月1日号
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中学生の職場体験を支援
《岐阜》
充実の内容に生徒も大満足!!
  岐阜地本(本部長・本田親行1空佐)は2月8日、各務原市・桜丘中学校の職場体験を支援した。
 今回体験に参加したのは1年生の生徒17人。陸自岐阜分屯地と空自岐阜基地で実施され、同校は基地近くにあるため、生徒らは自転車で元気良く訪れた。
 体験は、午前中に岐阜基地の職場見学を実施し、午後は、同基地に隣接する岐阜分屯地で基本教練、ロープワークや施設器材見学を実施した。岐阜基地の職場見学では、資料館、消防班、管制塔及び航空機の格納庫を見学した。航空機の格納庫内見学では、父親が同基地の飛行開発実験団パイロットである生徒がいるということもあり、F―2等の航空機についての説明を行った。午後からの施設器材見学では、実際に油圧ショベルを操縦体験した。ほとんどの生徒が思い通りに動かず皆四苦八苦。またロープワークでは、ふた結びやもやい結びなどを、誰が一番素早く、しかも形良く結べるかを競いながら実習した。「もやい結びが10秒でできた!」など言い合いながら、皆時間を忘れるほど夢中になって実習していた。
 一日という短い時間だったが、盛りだくさんの体験をした生徒からは、「飛行機などが間近で見ることができ、とても良かったです。またロープワークは普段の生活でも活用できるようこれからも練習したいです」と感想を述べた。

 また、岐阜地本では、岐阜市・グランパレホテルで岐阜県自衛隊生徒友の会(山田尚登会長)が実施した定期総会を支援した。
 同会は、岐阜県出身で、自衛隊生徒(陸自少年工科学校、海自第1術科学校生徒部及び空自航空教育隊生徒隊)に在籍及び卒業した者の父兄らで構成され、会員は23人を数える。今回は会長以下11人が参加した。
 総会は、会長の挨拶の後、前年度決算報告、事業報告、今年度予算計画及び事業計画などの審議が行われた。また、新たに決まった事では、事業計画として会員相互の親睦を深めるために、年1回自衛隊の部隊研修を実施することとなった。

零戦パイロットが来隊
《竹松駐屯地》
 2月11日、竹松駐屯地(司令・藤本憲司1佐)に元海軍三四三航空隊(海軍最後の制式戦闘機である紫電改を装備した部隊)所属のパイロットだった笠井智一氏が62年ぶりに来隊した。
 笠井氏は若干17歳で土浦海軍航空隊に入隊して以来、南方のサイパン・パラオ等の激戦地で「零戦」を駆り、幾多の空中戦を繰り広げた。また戦局が悪化した昭和19年11月当時、辣腕のパイロットのみで編成された「三四三航空隊」に編入され、日々増強される米軍機相手に激闘を戦い抜き、当地大村で終戦を迎えた。多くの撃墜数と共に、自身も3度の被弾墜落の経験がある。
 かつて大村海軍航空隊が所在していた地を訪れた笠井氏は、近代的な隊舎とは対象的な現存する旧軍第二指揮所と、今もなお米軍機の機銃弾痕が残る旧軍格納庫(現在は高射中隊が倉庫として使用)を見つめ、幾度となく繰り返された戦いの日々を思い出している様子だった。奇しくも、現在竹松駐屯地に所在する部隊が地対空ミサイル「ホーク」を装備し、九州の鎮西防空の任にあたっている「第7高射特科群」と聞き、「少なからずの因縁と頼もしさを感じるとともに、必死の青春を送った大村の繁栄と、竹松駐屯地に綿々と受け継がれる闘魂を確認できた」と話し、駐屯地を後にした。

ヒゲの佐藤隊長
明治記念館で出版記念パーティ
 3月22日、明治記念館で“ヒゲの隊長"佐藤正久氏の「イラク自衛隊戦闘記」出版記念パーティが、久間章生防衛大臣をはじめ政財界の著名人、隊友会・郷友連盟などの関係者多数を迎えて盛大に開催された。
 1000人を超える出席者全員の割れんばかりの拍手に迎えられて佐藤氏が夫人を伴い、会場に入場したあと、壇上の佐藤氏夫妻に対して来賓代表が順次心温まるお祝いの言葉を述べた。久間防衛大臣は祝辞の中で、佐藤氏のイラク派遣時の活躍とその労をねぎらいながら今後とも「安全保障のリーダーとして活躍するよう」激励した。
 次いで、佐藤氏が謝辞の中で、出版などに至るまでの支援協力に感謝しながら、これまでの自衛隊生活やイラクでの体験を活かし、日本国の将来のため「自分の思いを真面目に、愚直に実行していく」ことを決意表明した。
 また、15日には自民党本部で出版記念パーティが行われ、会場には歴代の防衛庁長官や防衛省・自衛隊のOB、国会議員など多数の来賓が訪れ、佐藤氏の著書出版を祝うとともに今後の活躍を願う言葉が贈られた。
 激励を受けた佐藤氏は、本を出版するにあたって「思いがまず大事だ。思いが無ければ何もできない。思いがあって初めて物事が進む。その自分の思いをちりばめた」と、著書に対する気持ちを力強く語った。

説明ブースは大盛況
《宮城地本》
 宮城地本(本部長・佐藤暢彦1陸佐)は1月31日(仙台国際センター)、2月19、20日(仙台サンプラザホール)の3日間、日経就職フォーラムに参加し、来春卒業の大学生等に対して、一般幹部候補生をはじめ、自衛官になる進路などについての説明会を実施した。
 開催期間中、民間企業等約180社参加の中、自衛隊の説明会場には、125人の学生が訪れ、順番を待つ姿も見受けられるほどの盛況振りであった。
 参加した学生からは国際貢献や災害派遣等についての質問が相次ぎ、自衛隊に対する関心の高さが伺えた。
 また、受験に関しても「これなら自分にあった道が見つかると思います」との感想も聞かれ、自衛官のコース、職種・職域の多彩さに驚いた様子だった。

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