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   2007年4月1日号
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ヒゲの隊長が講演
佐藤正久氏、イラク派遣を語る
 “ヒゲの隊長"の愛称で全国的にその名が知られている陸上自衛隊OBの佐藤正久氏(元1佐)が3月17日、慶応義塾大学で開かれた日本論語研究会(田村重信代表幹事)の講師として招かれ、「自衛隊と国際貢献」をテーマに、イラク派遣当時の思い出などを熱く語った。佐藤氏は、陸自のイラク派遣が決まった直後に日本を出発、第1次イラク人道復興業務支援隊長としてイラク・サマーワにおける自衛隊初の支援活動に従事した。以後、日本とイラクの架け橋となったその活躍ぶりは、イラクの人々からの信頼も篤く、“ヒゲの隊長"として深く慕われてきた。
 この日、慶応大学構内の会場は100人を超える市民であふれ、佐藤氏が語る故・奥克彦大使との友情や迫真に迫るイラク・サマーワでの出来事などを熱心に聴き入っていた。
◇ ◇
 佐藤氏は昭和35年、福島県生まれ。防大(27期)卒業後、4普連(帯広)、外務省(カンボジアPKO従事)、5普連(青森)、国連PKOゴラン高原派遣輸送隊初代隊長、陸幕広報室先任、同教訓部訓練班長、イラク先遣隊長・復興業務支援隊初代隊長、7普連隊長(福知山)などを歴任。今年1月、陸自退官後から現場の声を活かした安全保障のエキスパートとして各方面で活動を続けている。著書に「イラク自衛隊『戦闘記』」(講談社刊)がある。

46普連、創立37周年記念行事を開催
 第46普通科連隊(連隊長・松村芳治1陸佐)は3月4日、海田市駐屯地体育館で、協力諸団体等多数の来賓を迎え、盛大に連隊創立37周年記念行事を挙行した。
 この記念日行事は、各種イベント(ビリヤード・囲碁将棋・野球・プレイステーション・ミニ4駆・自衛隊装備品模型コンテスト)、創隊(昭和45年)からの連隊の歩み写真展、第13音楽隊(音楽班長・本田弘幸3陸尉以下30名)の音楽演奏、レンジャー活劇「奪還」、第2中隊のよさこい演舞と祝賀会食からなり、前日の土曜日からイベントの予選が行われた。隊員はもとより、家族、OBが競って参加し、記念日当日の決勝戦の会場では和やかな雰囲気の中にも闘志漲る大会となった。
 連隊の歩み写真展では、連隊会会員の方々から「これが私の現役の頃の写真ですよ!」と当時を振り返り、懐かしく語り合う姿も。また、今回のイベントの目玉である活劇では、在日米陸軍秋月弾薬廠蔽第83兵器大隊本部中隊長のベス・R・フレイジィー大尉がお姫様役で友情出演、盛り上がりは最高潮に達した。
 祝賀会食では、連隊長及び46連隊会会長(宮村剛旦氏)の共催者挨拶から始まり、会場は、イベントの話や連隊の歩みについてOBや隊員同士で話が弾んでいた。最後に、第17代連隊長(現三軒屋駐屯地司令)天雲定義1陸佐による万歳三唱で幕を閉じた。
 なお、祝賀会食に先立ち、連隊教場で、連隊の充実発展に多大な支援、協力をした個人と団体に連隊長から感謝状や記念品の贈呈が行われた。

職能補導所で修了式
《自衛隊中央病院》
「不撓不屈の精神」発揮
51期9名、新たな勤務地へ
 自衛隊中央病院職能補導所の第51期生修了式が3月7日、三宿駐屯地で行われた。
 今期修了生は陸自9名で、昭和32年の第1期生以降、今期の修了者を含めて714名が修了したことになる。
 午前10時半、内局、陸海空各幕、中病、衛生学校の幹部が陪席する中、修了式が始まり、開式の辞、国歌斉唱に続いて、寺岡憲吾・職能補導所長が更生指導成果を報告。引き続き、寺岡所長が修了生一人ひとりに修了証書を読み上げながら授与した。
 次いで、渡邉千之・中央病院長が登壇、修了生代表の申告を受けたあと、式辞に立ち、「皆さんは希望に燃えて自衛隊に入隊し、職務遂行に当り、現在背負っている障害にあうという逆境にもかかわらず、希望と向上心を忘れずに今日まで励んでこられました。常に自衛隊員としての自覚と堅い信念をもち、身体の障害を克服しつつ、互いに励まし合い、ひたすら職能訓練に精進し、立派な成果を上げられました」と修了生を称えながら「今日のよき日を迎えることができたのは、皆さん自身の努力は勿論のこと、入所という機会を与えてくれた部隊側の配慮、更に関係機関の深い理解と支援の賜物であること」を強調、1年間の苦楽を共にしてきた教職員一同の暖かい指導に感謝した。更に、明日から、この1年間に培った有形無形の財産を持って、それぞれの任地で新しい職務に就く修了生に対して「その職務には皆さんが過去に経験したことがないことも多々あろうかと思いますが、ここで学んだ技術と自信、また不撓不屈の精神をもって、それぞれの職務を誠実に遂行すれば、必ずや充実した将来が約束されるものと確信しています。これからの将来を自分自身が背負っていることを忘れず、常に積極的に向上心を持って更に発展するよう」激励した。
 来賓を代表して、土本英樹・内局人事制度課長が「ここで培った技能を、今後とも健康に留意しつつ新たな任務に活かして欲しい」と祝辞を述べたあと、祝電が披露された。最後に、修了生代表が約1年間にわたる教職員をはじめ関係者の配慮に感謝しながら「これからも各々の職場で、環境に甘えず、精神的、肉体的に鍛え、全力を尽くして頑張っていきます」と答辞を述べ、式を終えた。
 修了生9名は約1年間、パソコン・電子、木工、一般事務、建築設計の各科目を履修、明日からの希望を胸に新たな勤務地等へと出発した。

《島松》
威風堂々と吹奏
らっぱコンクール開く
 3月8日、島松駐屯地(司令・山越孝雄陸将補)体育館で、平成18年度駐屯地らっぱコンクールを行った。この日のために特技の練成に励んだ各部・隊の精鋭達24名が個人戦に挑み、会場は凛とした熱気に包まれた。
 選手達は課題曲「君が代」「送迎の譜」と「消灯」「点呼」などの自由曲を緊張した面持ちで演奏した。続いて参加者全員で「巡閲の譜」など威厳を込めて演奏し、聴衆を魅了した。また特別審査員として島松駐屯地協力団体である「島松親和会」鏡会長、「島松駐屯地さくらの会」深山会長、「島松駐屯地OB連合会」藤田会長が特別賞を選考した。
 結果は次のとおり。
 【陸曹の部】▽優勝 山崎政義3曹(補給部)▽準優勝 大西信行3曹(整備部)▽第3位 鳴神克俊3曹(北後支)【陸士の部】▽優勝 荒谷雄太士長(北後支)▽準優勝 原田洋平士長(総務部)▽第3位 内藤宏香士長(調達会計部)【審査員特別賞】荒谷雄太士長(北後支)

 〈訂正〉前号(第711号)5面の「28普連バイアスロンチームに有功章」の記事中、「平成18年度の宮様スキー国際競技会(優勝)、バイアスロン日本選手権大会(2位)」は誤りで、正しくは「平成17年度のバイアスロン日本選手権(優勝)、宮様スキー国際競技会(2位)など」です。

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