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   2007年3月15日号
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東京音楽まつり開催
入隊予定者らを盛大に激励
感動のフィナーレ!全出演者が集まり会場からの拍手に応えた
 今春入隊・入校予定者を音楽を通じて歓迎する、東京地本(本部長・渡部悦和陸将補)と協力10団体主催の「自衛隊東京音楽まつり」が2月24日、東京芸術劇場で開催され、入隊予定者とその家族、一般客など約1600人が来場した。
 第1部は第1普通科連隊らっぱ隊の盛大なオープニングセレモニーで開始され、始めに入隊者に向けてビデオレターによるメッセージが贈られた。久間章生防衛大臣は「仲間や先輩、上司が支えになってくれていることを決して忘れぬよう、未来に向かって、限りない可能性に向かって努力してほしい」と激励し、続いて石原慎太郎東京都知事は「イラク派遣への期待が強まると思いますが、先輩にならって研鑚しあい心身ともに存分に鍛えてほしい」とそれぞれ入隊者への期待の言葉が述べられた。
 続いての音楽演奏では、オープニングを飾った第1普通科連隊らっぱ隊の「華麗ならっぱ吹奏」が披露された。通信手段として使用される様々ならっぱの合図を、起床から消灯まで、隊員の一日の行動を追いながら次々と紹介。その迫力の音量はホール全体に響きわたった。次の「学生ゲストの華やかなステージ」では、駒澤大学吹奏楽部がステージと客席を一体にさせる大きなパフォーマンスをみせた。「ジッパーディードゥーダー」「ロックンロールメドレー」などリズムとスピードに乗ったドリル演奏の鮮やかなスイングは一気に観客を惹きつけた。また今回のお楽しみ企画の抽選会では、座席番号で当選者5名に景品が贈られ、会場は盛り上がりをみせた(写真)。
 続く第2部の「素敵な音色の演奏会」では、陸上自衛隊第1音楽隊の「凱旋」「この国は」などの行進曲から始まり、緩やかな曲まで幅広く演奏された。中でも「東洋と西洋」は、東西の文化を音で表現し融合させ、より良い音色へと導く曲の様子が物語のように豊かに流れた。次に「勇敢なるラッパ手」で第1音楽隊とらっぱ隊との息の合った共演がなされ、迎えたフィナーレでは出演者がステージに一斉に並び、観客もあわせて「ふるさと」を合唱。気持ちを込めた歌声はステージと客席を一体にし、自衛隊東京音楽まつりは、音楽による交流が見事にされた一日となった。

看板設置で感謝状
《埼玉》
 埼玉地本(本部長・園田郁夫1陸佐)は2月14日、父兄会鷲宮支部長・見坂環氏に感謝状を贈呈した。
 見坂氏は日頃から、父兄会の支部長としてのみならず募集相談員としても永年にわたり募集業務に積極的に貢献するとともに、見坂氏が経営する新聞販売所入口に、常設看板(写真)を設置した功績で今回の感謝状贈呈にいたった。
 看板は0・9メートル×1・8メートルの大きさで蛍光灯が点灯するため、夜間でも人目につくうえ、試験日ごとに更新できるように工夫されている。見坂氏に対する感謝状贈呈式は、鷲宮町役場前にある新聞販売所内で行われ、園田本部長から功績が読み上げられ感謝状が手渡された。その後、見坂氏と本部長は雑談を交えながら近年の募集傾向などを語り合った。
 埼玉地本では、今後も地本協力者との連携を深め、募集援護業務への協力態勢の強化を図りたい、としている。

女性モニター
横須賀地区を見学
《群馬地本》
 群馬地本(本部長・田中誠一事務官)は2月1日、女性モニターの横須賀地区見学を実施した。
 女性モニターは、昨年4月からイベント等を通じ自衛隊を理解してもらう目的で立ち上げ、今年の3月31日に任期を終了する。
 今回は最後の行事で、教育機関を中心に真摯に訓練や生活に励む隊員の姿を紹介した。
 最初に、防衛大学校で記念講堂と図書館、学生舎を見学し、午後の課業行進を見て規律正しさと日々練武する姿に一同は目を見張った。その後、武山駐屯地に移動し、少年工科学校で概要などの説明を受けたあと、航空自衛隊第2高射隊でペトリオットミサイルの発射機等の装備品を見学、初めてみる装備に目を輝かせ、説明を聞いていた。最後に海上自衛隊横須賀教育隊で、女性自衛官隊舎・海桜館内を見学し、実際に隊員が寝起きする室内などを見て回った。見学終了後、参加者は「教育設備が充実して、また手入れが行き届いていて感心しました。どこに行っても隊員の方々が温かく迎え入れてくれて、一年の活動を通じて自衛隊の存在が益々身近に感じられるようになりました」と口々に語った。
 群馬地本では来年度の女性モニターを募集し、継続して女性層を通じ自衛隊を紹介していく予定だ。

就職セミナーに参加
《千葉地本》
 千葉地本(本部長・益子光久1海佐)は2月15日、幕張メッセ国際会議場で行われた就職セミナーで自衛隊募集活動を実施した。
 この就職セミナーには約50社の企業と地本が参加した。自衛隊コーナーでは、学生などに対し、自衛官募集種目の概況説明及び体験談を募集課のほか大学広報担当幹部の2名の計4名が参加した。
 会場には、来年度卒業後就職を希望する多くの学生が集まり、自衛隊コーナーでの説明会では、学生から「防衛庁から省に移行し、どのようなことが変わるのか」「パイロットになるにはどのような試験を受けるのか」といった質問に担当者は丁寧に答えていった。

所感文
駐屯地見学をして
元大阪地本女性 防衛モニター 森田 芳子
 陸上自衛隊で航空隊ってナニ?迷彩柄の戦闘服を着てヘルメットを被り、重そうなリュックを背負って草むらから出てくる…そんなイメージがある陸上自衛隊だが、人や物の輸送に活躍する航空部隊はとても重要らしい。その航空部隊の初訓練飛行を幸運にも拝見できた。駐屯地司令が乗られたヘリを先頭に、編隊を組んだ19機のヘリコプターは北の空に向かって行った。
 午後から見学した管制気象隊では時間ごとの気象の変化、飛行ルートの確認と正に「航空安全に休みはない」といった感じの状態。ヘリコプターの整備員は道具が一つでも無くなったら見つかるまで探すそうだ。安全に関わる部署は厳しい。
 あの美しい飛行を見学できるのは、その後ろにしっかりした支援があるからだ。飛ばない人達が飛行隊を支えている。その隊員達の努力があるから、パイロットは夜間や悪天候などの状態でも飛べるのだろう。
 人命救助システムはコンテナに納められてセットになったもので、ヘリコプターで吊ることができるため道路が寸断された場合などでも活用できるそうだ。航空部隊の能力を活用して国民の安全を守る準備に万全を期している。
 見学の前日は阪神大震災から12年目の日だった。各地で追悼行事が行われたが、震災の教訓を引き継ぐなら、毎月17日は航空隊に夜間飛行をしてもらうなど、災害を想定した訓練をする日であって欲しい。騒音の問題はあるだろうが、国民として自衛隊に協力する機会が必要だと思う。
 震災後、毎日神戸方面に飛んでいく自衛隊のヘリコプターを頼もしく見上げていたのは私だけではないはずだから。

好評の防大ツアー
 防衛大学校では、一般の人が学校見学できる「防大ツアー」を実施している。このツアーは将来の幹部自衛官を育てる現場を見ることができ、昨年5月末に開始してからの総来場者数は約900人にもなる人気の企画だ。参加者は自衛隊OBなどの関係者から防大受験を考えている学生やその家族、ちょっと見てみようと気軽に参加したグループなど、参加した動機も年代も幅広い。
 ツアー内容は、スクリーンを使った防大の概要説明にはじまり、本部庁舎玄関から記念講堂、学生舎、防大グッズを販売している学生会館、資料館などを約1時間半で見学する。
 特に見どころの一つである記念講堂では、毎年卒業式に総理大臣も立つ壇上で撮影できる機会がある。この貴重な体験に参加者たちはみんな満足げな表情を見せる。最後に訪れる資料館は学生生活や装備の移り変わり、学生舎模型などが展示してあり、防大の設立背景や歴史、現在の教育・訓練などについて学べる。
 また、午後の見学コースでは約1700名の「課業行進」が見られる。防大ならではの整斉とした集団行動と規律、学生の頼もしさが肌で感じることができるはずだ。
 ツアー担当者は「学生の姿を目の当たりにした来校者の多くは『素晴らしい、いまの若者に必要なものは全てここにある』と口にします。是非この素晴らしい体験をより多くの方に実感して頂きたいものです」と語っており、案内をするスタッフの丁寧な対応を受けながら防大の魅力を感じて欲しい。
 〈ツアー参加について〉
 祝祭日を除く毎週水曜と金曜日の午前と午後、各1回行われ、参加費は無料。申込み内容の詳細等は防大ホームページに掲載している。
 〈申込み・問合わせ先〉
 電話046・841・3810(内線2019)防衛大学校総務課広報ツアー係まで。

守屋事務次官が地本部員を激励
《大分地本》
 大分地本(本部長・澤野一雄1陸佐)に、2月21日、守屋武昌防衛省事務次官が視察し、部員を激励した。
 これは大分県知事表敬後、次の視察地に赴く予定が事務次官の強い希望で急遽実現したもの。事務次官は短時間ではあったが、各課等を回り、気さくに声をかけ部員を激励するとともに、本部要員全員に対して、地連から地本への名称変更と改編についての思いや、防衛省移行による国民の期待の大きさと、これに応えるため職務へ一層励むよう述べた(写真)。
 部員の一人は、「雲の上の人だと思っていた人から声をかけられびっくりした。国民の期待に応えるため、頑張らなければならないと再認識した」と、感想を述べた。

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