防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース 防衛ホーム新聞社 防衛ホーム新聞社
   2006年12月15日号
1面 3面 5面 6面 7面 8面 9面 10面 12面

防大で広報キャンペーン
《神奈川》
募集拡大に向け積極的に展開
 神奈川地本(本部長・酒井良文1海佐)は11月12日、防衛大学校第54回開校記念祭で広報キャンペーンを展開した。
 当日は木枯らしが吹く不安定な天候だったが、早朝から一般来校者、自衛隊協力者、防大生家族など各地から約1万500人が来校し、活気溢れる開校記念祭となった。今回の広報キャンペーンでは、2等陸・海・空士のパンフレットや、陸自朝霞駐屯地にある陸自広報センターなどのパンフレットを配布するとともに、防大生らに直接、縁故情報の提供を呼びかけ、募集成果につなげる活動も行った。
 来場者の中には教師に引率された高校生もおり、自衛隊に対する関心の高さが感じられた。配布したパンフレットを受け取り、熱心に見入って「自衛隊はどのような入隊制度があるのか」「もっと自衛隊の職務などを詳しく知りたい」といった質問が多数寄せられた。
 神奈川地本では、今後とも機会を捉えて自衛官募集に直接結びつくような広報キャンペーンを積極的に展開し、募集業務等に反映させる、としている。

創立50周年を祝う
《千葉地本》
 千葉地本(本部長・益子光久1海佐)は11月23日、千葉市内のホテルで創立50周年記念行事を開催した。
 当日は朝夕の冷え込みもひときわ強くなり冬到来を思わせるなか、まず記念式典が挙行され、国会議員、各協力団体の長と千葉県所在部隊指揮官など多数の来賓が参列した。
 式典では、長年にわたり協力・支援を得ている団体及び個人に対し感謝状の贈呈が行われたあと、地本部長が式辞の中で「創立50周年という記念する節目を迎えられたのも、ひとえに本日ご参列の皆様をはじめとする多くの方々の温かいご支援と歴代部長を中心とした諸先輩の大変なご苦労の賜物です」と謝辞を表した。更に「将来の自衛隊発展の根本は良質隊員の確保及び適切な援護にあるとの強い信念を持ち、厳正な規律を維持し創意工夫して業務にまい進する所存です」とこれからの決意と抱負を述べた。引き続き地本OBで組織する轟会主催による記念祝賀会が行われ、式典参加者、近隣市長と町長(代理を含む)、協力者など部内外合わせて約320名の関係者が出席した。祝賀会は轟会の懐かしい顔ぶれも多く集い、地連時代の思い出話などに華を咲かせ、盛会のうちに祝賀会を終了した。
 部員一同は、節目である50周年記念行事を弾みとし、全部員が一丸となり業務にまい進する意気込みを新たにした。

企業主が訓練研修
 長野地本(本部長・真崎唯信1陸佐)は11月16日、高田駐屯地と上湯谷射撃場で予備自衛官等を雇用している長野県内の企業主8名を対象に、第48普通科連隊が実施する即応予備自衛官の部隊訓練研修を実施した。
 企業主は高田駐屯地で援護課長の挨拶を受けたあと、「陸上自衛隊の新たな体制について」のブリーフィングを受け、郷土資料館などの駐屯地施設を見学。
 その後、高機動車の体験試乗を兼ねて上湯谷射撃場に移動し、川守田副連隊長による概況説明、山本第2中隊長による小銃射撃訓練を研修した。
 今回の訓練に即応予備自衛官として参加していた社員の企業主からは、「弊社の社員が厳しい環境の下で部隊の訓練に励む姿を目にして感動した。また改めて平和であることのありがたさを感じるとともに、国防や予備自衛官等制度の重要性を認識した」との感想が聞かれた。

教員が富士学校研修
《静岡地本》
 静岡地本(本部長・池川昭司1空佐)は11月2日、東部地区の高校で体育指導を行う教員でつくる教育研究会主催の陸上自衛隊富士学校研修に参加した。
 富士学校に訪れたのは、普段主に高校の女子生徒の体育指導に当たっている22人の教員で、大半が女性教員。自衛隊施設に初めて足を踏み入れた者もおり、自衛隊や富士学校の状況、自衛官の現況等の説明を聞き、新潟中越地震の際の災害派遣映像を見て、自衛隊の役割などについて理解を深めた。この後、自衛官が行う整列や行進といった基本訓練教練展示の見学と実地体験、スポーツジム並みのトレーニングマシンが揃っている厚生施設「和楽館」の見学、演習場に移動しての74式戦車の体験試乗を体験した。昼食時の女性隊員を交えた部隊食を囲んでの席では、スポーツや若者気質談義に話を弾ませた。
 参加した教員の一人は、「自衛官には体育などを通じて体と心を鍛えることが求められているとのことで、有意義な研修だった」と語った。

総合防災訓練で炊事・給水などを支援
《兵庫地本》
 11月12日、淡路市で総合訓練が行われ、市立北淡中学校を会場に消防、警察、医師会、自治会のほか電力会社やガス会社なども参加して消火、捜索、救助、被害復旧等の訓練を実施した。この訓練は近い将来、発生の可能性のある南海地震に備え、住民、各種団体及び防災機関が連携して被害を軽減できる体制を確立することを目的として、全市的に行われたもの。
 兵庫地本(本部長・濱崎久実1陸佐)は第3高射特科大隊に派遣依頼をし、隊員8名と車両等5両が現場に駆けつけ、炊事や給水などの支援に当たった。会場の一角では人命救助用の器材や装備品展示を行い、防災関係者らとともに訓練に参加した中学生たちも熱心に見入っていた。
 10月には南あわじ市でも同様の訓練が実施され、淡路島内では今年度2回目の総合防災訓練が行われたことになる。ともに第3高射特科大隊から隊員と車両等の派遣を得ていて、地元市民からは「何かあった時には、自衛隊が来てくれる」との安堵の声も聞かれた。11年前の阪神淡路大震災では甚大な被害を受けた淡路市だけに訓練は終始緊迫した空気が張り詰めていた。

合同就職面接会で入隊希望者を獲得
《愛媛地本》
 愛媛地本(本部長・児嶋幹司1陸佐)は11月20日、県民文化会館で行われたジョブカフェ愛wоrk(愛媛県若年者就職支援センター)主催による「若年求職者合同就職面接会」に参加した。
 この面接会は、今年度いまだ就職先が決まらない35歳未満の若年求職者を主な対象として、まだ求人枠のある企業との接点を設け、効率よく就職活動を臨めるよう企画されたもの。愛媛地本は12月初旬に2等陸・海・空士の追加採用試験を予定していることから、参加企業63社とともにブースを出展した。
 13時半、主催者の開会挨拶のあと一斉に面接会が始まり、愛媛地本へのブースに一人、また一人と求職者が訪れ、16時半の終了時間までに6名の入隊希望者を獲得した。
 訪れた求職者の中に9月の統一試験で曹学・補士を受験したが不合格となった就職活動中の大学生がおり、追加採用試験があることを知り大喜びで志願する場面もあった。
 愛媛地本では、県が就職支援活動にタイアップした形での募集施策を、新しい募集手段として今後に定着させていきたい、としている。

ふれあいコンサートで市民らと交流
《山形地本》
 11月5日、庄内町「響ホール」で空自中部航空音楽隊演奏のふれあいコンサートが開催され、山形地本(本部長・津田智雄事務官)が支援した。このコンサートは今年で4回目、会場は13時の開場を前に長蛇の列ができ、約600席は地域住民らで瞬く間に埋まった。
 演奏会は3部構成で、1部は中部航空音楽隊による「花火序曲」で幕を開けた。続く第2部では、「童謡メドレー」「涙そうそう」「刑事ドラマ・メドレー」などの聴きなれた曲に、終始客席は和やかな雰囲気に包まれた。第3部は中部航空音楽隊と地元余目中学校吹奏楽部及び余目吹奏楽愛好会との合同演奏が行われた。
 終演を惜しむ観客の鳴り止まない拍手に「世界に一つだけの花」で応えると、観客席からは手拍子が起こり、感動のうちにコンサートは閉幕した。

本部長、駐屯地隊員に向け朝礼で講話
《石川地本》
 石川地本(本部長・上河徹1空佐)は11月1日、金沢駐屯地朝礼で、金沢駐屯地所在隊員約700名に対して講話を行った。本部長が金沢駐屯地で隊員対象に講話をするのは今回が初めてのこと。
 上河本部長は、はじめに「自衛隊地方連絡部」が7月31日付で「自衛隊地方協力本部」に改編したことを紹介。この改編に伴い、各都道府県における防衛庁の窓口としての役割や国民保護業務などの任務を新たに付与されたことを説明した。
 続いて縁故情報の提供、小松航空祭などの行事の際の軽装甲機動車・高機動車の展示と説明の実施に対して感謝の言葉を述べた。特に実際の装備や隊員に触れてもらうことが最も効果的なPRであるとして、引き続き今後の協力を依頼した。
 最後に、精強な部隊をつくるため優秀な人材を確保すべく自衛官の卵は我々自衛官が見つけ出すという意気込みで縁故募集をしていただきたいと要望して講話を締めくくった。

県内自治体首長らに白書説明を実施
《福井地本》
 福井地本(本部長・千田建一1海佐)では「平成18年度日本の防衛」を県内各自治体の首長等に対して直接往訪して説明を行っている。11月8日には県庁で飯島副知事に対して説明した。今年は(1)防衛省(2)米軍再編(3)国際平和協力活動(4)不祥事への取組の4点が強調されていることを話し、副知事からは今年7月に発生したテポドン発射事案や核実験問題などに関連した質問があり、直接日本海に面する地理的位置から、防衛問題には非常に関心が高まっている。また、全国に先駆けていち早く策定された国民保護計画を検証するための昨年11月に美浜町で実施された実動訓練の模様が白書に掲載されていることを説明すると、早速の成果を確認していた。
 福井地本では、県内の説明用に独自の冊子を作成し、特徴の強調、福井県に関連する記述のピックアップ等を行い、興味をもって読んでもらえるよう工夫を凝らしている。特に福井県は多数の原発の存在、風水害や雪害などの発生等の状況があるため、自衛隊の果たす役割は大きく評価されている。

募集関係者に状況説明
《山口地本》
 山口地本(本部長・中原茂樹1空佐)は11月21日、山口県主催の募集事務担当者会議に参加した。
 県が主催する市町の募集関係者との会議は年2回実施されているが、今回は募集事務担当者会議で、今後の円滑な業務遂行のために必要な法的根拠と募集の現状に関する知識の付与を図ることを目的として、陸自山口駐屯地で22市町のうち15市町から16名が参加して行われた。
 山口地本からは、募集課長と募集班長が参加し、募集課長が挨拶を述べたあと現在の募集状況について説明した。この際、現在実施中の2士の2次募集について説明するとともに、各市町に継続的に依頼している適齢者情報の提供、市町ホームページへのリンクや公共施設へのポスターの掲示などについて具体的な事例をもって要望し、次年度以降の募集業務への布石を打った。
 本会議参加者は状況説明後、駐屯地資料館「防長尚武館」を見学したほか、第17普通科連隊の編成装備について見学した。参加者の中には防災担当を兼務する者も多数含まれていたが、自衛隊の装備などを実際に見たのは初めてという参加者も多く、自衛隊に対する理解をさらに深めさせることができた。

10面へ
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2008 Boueihome Shinbun Inc