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   2006年12月1日号
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地元の祭りを盛大に支援
《山口》
地域住民と触れ合い交流深める
 11月3日、山口県で第21回国民文化祭が開催され、県庁前のパークロードで行われたオープニングパレードに自衛隊から合同音楽隊が参加し、威風堂々の姿を披露した。
 この文化祭は11月3日から12日までの10日間にわたり、県下一円で105の多彩な事業が展開されるもの。地域文化の飛躍的発展を図ることはもちろん、特に国民文化祭では初めての取り組みとなる「子ども夢プロジェクト」の実施など、子どもたちが文化芸術に触れ親しみ、豊かな感性や創造性を育むための文化環境づくりも積極的に進められ、中国、韓国、スペインなど海外からも多くの参加があった。
 県民との窓口業務を行っている山口地本(本部長・中原茂樹1空佐)は、実行委員会からのオープニング行事支援依頼に基づき陸自第13音楽隊(隊長・藤後1尉)の協力を得てパレードを盛大に支援した。直接音楽隊を派遣し、オープニングを飾ったのは第13音楽隊の隊員7名と山口駐屯地所在部隊の隊員約15名による合同音楽隊の面々。パレードは午前11時半から開始され、自衛隊合同音楽隊や警察音楽隊等を先頭に、さまざまなグループや団体が県庁前から南に約3キロ行進し、沿道を埋め尽くした5万人以上の観衆に国民文化祭の開催を宣言する役割を果たした。
 また11月5日には、陸自第17普通科連隊、海自呉地方総監部及び山口地本が協力して宇部まつりに参加した。宇部まつりは今回で55回目の開催となり、自衛隊の部隊としては平成13年から6回連続の参加となった。宇部まつり「消防・防災フェア」コーナーには、陸自による防災をテーマとした装備品展示やロープ体験コーナー、海自によるミニ制服体験コーナー、山口地本による広報コーナーを設置し、総勢30名が参加した。
 会場には、災害時に活躍する高機動車や災害派遣資材を展示したり、宇部消防本部と共同したロープ体験コーナー、非常用糧食の紹介や、子供用の制服等の試着・写真撮影などがあり、宇部まつりを盛り上げた。
 宇部市は自衛隊の部隊が存在しない自治体でありながらも、このまつりでは自衛隊に気軽に触れあえる工夫を凝らし、市民との交流を深めていることから、自衛隊への関心は高く、募集成果につながっている。山口地本では、今後の自衛隊広報のあり方として、陸海空各自衛隊と地本が緊密に連携し、地域住民と直接触れ合った広報を展開することが重要であるとしている。

予備自が訓練参加
《長野》
 長野地本(本部長・真崎唯信1陸佐)は10月16日、関山演習場で実施された平成18年度米陸軍との実動訓練(18FTX オリエント・シールド)に公募予備自衛官を招集した。
 今回の訓練は、予備自衛官の特技技能の向上と招集訓練への参加意欲の高揚を図ることを目的とした特別な訓練として、通訳・翻訳業務に関して技能公募予備自衛官(語学)の運用を行うもので、長野地本からは篠島一元予備3曹が参加した。篠島3曹は平成16年6月、予備自衛官補(技能・語学)として採用され、第1教育団で所要の教育訓練を修了し、今年2月に予備自衛官に任命されている。
 篠島3曹は会社の有給休暇を利用し、16日から20日までの5日間出頭した。18日には、米陸軍の「狙撃チームの行動及び射撃」に関する教育を通訳するとともに、野外で行われたカモフラージュ訓練の通訳を担当。篠島3曹は「日常英会話で耳にしない軍事用語が分からなくて苦労したが、我々語学で採用された者にとって非常に有意義な訓練だった。これからも都合のつく限り訓練に参加したい」と抱負を述べた。

観艦式研修を支援
《富山地本》
 富山地本(本部長・梶井剛1陸佐)は10月27日、富山地本協力団体連絡協議会主催による観艦式予行研修を支援した。
研修参加者は横須賀港船越地区岸壁から掃海母艦「うらが」に乗艦。出港ラッパ、海自大湊音楽隊の華やかな演奏とともに、掃海母艦「ぶんご」が海上を警備しながら先導、続いて潜水艦救難艦「ちはや」の誘導により、その巨艦が受閲する舞台となる相模湾沖へと向かった。
 展示海域では、護衛艦による5インチ祝砲・ボフォース発射、潜水艦の潜航・浮上や洋上補給展示、航空機による観閲飛行等、多種多様な訓練が披露された。
 富山地本では、今後も積極的に自衛隊の広報活動を実施し、地域密着型の募集広報活動を継続するとともに、富山県民に海自の姿を伝えていきたい、としている。

募集相談員が組織化
《愛知地本》
 「平成18年度地区募集相談員会会長会議」が10月14日、守山駐屯地で行われ、各地区募集相談員会の今後の方針と活動内容等について相互に意見が交換されるとともに、今後の各地区募集相談員会の活性化についての考えが発表された。
 従来、募集相談員は個人の好意により各個に活動してきたことから、組織的な活動はあまり行われていない状況にあった。愛知県内の募集環境は全国一の高い有効求人倍率、少子化の進捗などの要因から厳しい状況にあり、自治体と学校を通じた組織的募集の推進は益々重要となっている。
 7月下旬から10月初旬にかけ、愛知県内の募集相談員は県内13地区で募集相談員会を設立。これにより、地本と連携し、自治体と学校に対する募集協力の依頼を組織的に実施するだけでなく、募集相談員相互に情報を交換することにより、個々の活動の幅が広まると考えられている。

地元まつりで体をはって自衛隊PR
《愛媛地本》
 愛媛地本(本部長・児嶋幹司1陸佐)は11月3日、「小田の郷ふるさとまつり」でパネル展示と海上自衛隊の子供用制服の試着など広報活動を実施した。
 パネル展示コーナーでは、今後の自衛隊の方向性について少しでも理解を深めてもらおうと、防衛白書のダイジェスト版や防衛庁の省移行についてのパネルを展示した。訪れた人は普段あまり見ることのないパネルに足を止め見入っていた。中には広報担当の自衛官に詳しい説明を求める人もおり、今後の自衛隊に対する期待と興味の深さも見られた。
 また、このまつりのメインイベントの小田名物「たらいうどん」の早食い競争には毎年、愛媛地本から選抜メンバーが参加している。今年は広報室長の武知1尉と大洲地域事務所の片岡1曹の2名がエントリーをした。2名とも予選を1位で通過。決勝戦は5名中2名が自衛官ということで多くの観客の期待を集めたものの、地元若者たちの食べっぷりにはかなわず優勝には至らなかった。しかし2名の自衛官の善戦には観客の注目を集め、これも大きな自衛隊PRとなった。

総合学習を支援
《山梨》
 山梨地本(本部長・齋藤英明1陸佐)は11月17日、山梨県北杜市にある県立北杜高校の「総合的学習の時間」を支援した。
参加した学生は1年生4人で、地本会議室で募集課長の勝野2陸佐から自衛隊の組織や任務、防衛体制、国際協力などについて分かりやすい説明を受けた。また、山梨県における災害派遣や部外工事支援の実績の説明では件数の多さに驚いた様子だった。その後、上映した陸上自衛隊ビデオで学生は隊員たちの生活の様子を真剣な表情で見ていた。
 募集課長は学生に対し、「私たち自衛官は誇りと自信を持って様々な任務にあたっている。また、そのような自衛官を募集している」と話した上で任用体系の説明を行い、最後に「これから様々な仕事を見たり聞いたりして選択肢が広がると思うが、自衛隊も選択肢の一つとして欲しい」と付け加えて学習の時間を終了した。
 参加した学生からは「自衛隊についてわかりやすく説明してもらえてよかった」「実際の装備なども見てみたい」などの感想があり、山梨地本では今回の総合的学習の時間で学生に対し自衛隊の活動や魅力についてPRができた、としている。

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