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   2006年11月1日号
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海自 砕氷艦「しらせ」が各地で艦艇広報
一般公開など多数の見学者で賑わう
4年ぶりの四日市港 熱烈な歓迎を受ける
《三重地本》
工夫をこらした一般公開は子どもたちの楽しそうな声が絶えなかった
 三重地本(本部長・桐井賢一1陸佐)は9月28日から10月1日の間、三重県四日市港霞ヶ浦南埠頭で海自砕氷艦「しらせ」による艦艇広報を実施した。四日市港への入港は4年振りで約5300人が一般公開に訪れた。
 9月28日午前、岸壁で入港歓迎行事が行われた。行事では4年振り2度目の寄港を記念して、「しらせ」と四日市市との記念品の交換などが行われた。また、四日市市内の津田第1幼稚園の園児146人による入港歓迎演技が行われ、園児たちはセーラー服をイメージした衣装に身を包み、曲に合わせ打楽器の演奏や手旗を使ったダンスを軽やかに元気よく披露した。
 4日間実施した一般公開で見学に訪れた人たちは、南極の石や防寒服、ヘリコプターなどを見学してまわった。岸壁と甲板上では、マスコットペンギンのジュン君が登場し、一般公開でのPRに一役買っていた。10月1日の出港では、多くの市民らが「しらせ」が見えなくなるまで名残惜しそうに見送った。

堺市でも特別公開
《大阪地本》
 大阪地本(本部長・河村仁陸将補)では9月25、26の両日、堺市の大浜埠頭で「しらせ」による艦艇広報を支援した。今回の特別公開は、堺市が政令指定都市移行記念行事の一つとして、堺市教育委員会が企画したもので、堺市内の小中学生2500人、公募による一般市民1200人が参加した。
 今回の特別公開にあたって、2度の南極観測支援行動に参加した大阪地本の広報班長である原田1海尉が「しらせ事前学習会」を各小中学校に実施した。南極の石、砂、氷、深海観測の際に一緒に沈めたカップヌードルなどが展示され、それらに触れた子供たちは、「大人になったら『しらせ』に乗って南極に行ってみたい」と声を弾ませていた。

自衛隊ブースを「ミス」7人が彩る
《山梨地本》
 山梨地本(本部長・齋藤英明1陸佐)は9月23・24の両日、第1特科隊の協力を得て学校法人日本航空学園主催の学園祭「航空祭2006」を支援した。今回の航空祭は、来年の大河ドラマ「風林火山」に併せて行われる「甲斐の国・風林火山博」の100日前の記念イベントとして「風林火山」の人文字が描かれる行事が行われ、大勢の来場者で賑わった。特に自衛隊ブースでは、指揮通信車と高機動車に親子連れなどの見学者が数多く集まり、イベントに負けないほどの賑わいを見せた。また、学園祭にゲストとして招かれ、パレード参加や撮影会を行っていた2006年ミス日本グランプリやミス日本「空の日」などのミス、準ミスに輝いた7人が自衛隊ブースに訪れた。指揮通信車の前や上部ハッチから姿を出しての撮影に応じるなど自衛隊のPRに華を添えた(写真)。車両の展示の隣には広報ブースを設け、ひときわ目立つT―4航空機用「尾白鷲ステッカーパネル」(空自那覇基地提供)や職域ポスター、部隊章のパネルなどを展示し、見学に来た学生に対して説明を行った。学生の中には自衛隊受験予定者もおり、「出身地から近い基地はどこですか?」「どんな職域を選べばいいですか?」といった質問に地本部員が答える場面も見られた。
 山梨地本では、「今回の学園祭に参加したことで広く一般市民、特に募集対象者に対し自衛隊をPRできた。今後も募集対象者に対しても積極的にPRしていく」としている。

17年ぶりに寄港
1万3千人集まり大盛況
《和歌山地本》
 和歌山地本(本部長・大西裕文1陸佐)は9月23、24の両日、和歌山港中埠頭において、和歌山市と協力団体主催で「しらせ」の一般公開を支援した。
 「しらせ」は23日午前10時、県立和歌山商業高校ブラスバンド部が「錨を上げて」を演奏し、大勢の市民に歓迎されながら、その巨体を17年ぶりに和歌山港に横付けした。着岸後、入港歓迎行事で大橋健一和歌山市長の歓迎挨拶、主催者からの花束と激励品の贈呈が行われた(写真)。それに対し、「しらせ」艦長・小梅三津男1佐がお礼の言葉を述べ、記念品の盾が贈られた。
 正午からは、招待した市内の小学生と父兄約1000人の見学を皮切りに、2日間にわたり約1万3000人の見学者に「しらせ」を一般公開した。見学者はその大きさに圧倒されながら艦内を見学し、南極観測について乗組員に質問をするなど大いに賑わいをみせた。
 また、「しらせ」の公開にあわせ、岸壁内では防災・環境をテーマに和歌山大学がレスキューロボット、ソーラーカーなど4つの展示ブースを、陸上自衛隊からは野外手術システム、人命救助システム、水際地雷敷設装置(水陸両用)等いずれも被災時に活動する車両などを展示し、見学者は積極的に隊員や学生に質問をしていた。
 「しらせ」は25日の朝、静かに舫を解き、見送る人々のまぶたにその勇姿を焼きつけ威風堂々と和歌山港を離れた。

「1日も早い復興を」
メモリアルコンサートを支援
《新潟地本》
 新潟地本(本部長・深津孔1陸佐)は10月6日、東部方面音楽隊が出演し、魚沼市小出郷文化会館で行われた「中越大震災メモリアルコンサート」を支援した。
 コンサートは2部構成で行われ、会場は満席となる1050人の聴衆が訪れた。第1部では音楽班長の柴田昌宜2陸尉の指揮により「フニクリフニクラ」「士官候補生」等7曲が演奏された。第2部では副隊長上山直三1陸尉が指揮を執り、乾准尉、広田1曹、矢部1曹、片岡曹長の4人が「戦車兵達の行進」を舞台上を行進しながら熱唱するなど計8曲を披露した。
 演奏終了後は花束の贈呈が行われ、聴衆からは拍手とともにアンコールの声で会場内がわき上がり、花束のお礼としてアンコール曲がプレゼントされ大盛況のうちにメモリアルコンサートを終了した。

「防衛庁を省に」説明会を積極広報
《岐阜地本》
 岐阜地本(本部長・本田親行1空佐)は9月30日、KKRホテル名古屋で防衛庁の省移行説明会の開催を支援した。これは、防衛庁が有識者、地方自治体及び報道関係者を対象に、防衛庁の省移行の意義や内容を理解してもらうために開いたもの。岐阜地本では、省移行パンフレットを岐阜県庁や県下全42市町村並びに防衛協会等関係諸団体に配布し、省移行に係る理解と協力を得る活動を続けており、この説明会では、西川官房長及び黒江文書課長等から詳しく法律案の内容や重要性を聞くことができる意義深いものであることから、改めて県庁、各市町村、関係諸団体等に同説明会への参加を呼びかけ、多くの参加者を得た。

父兄会宗像支部が交流に橋渡し
《福岡地本》
 自衛隊父兄会宗像支部は地区の高校生や大学生と自衛隊の交流を図るために10月1日、空自芦屋基地の航空祭を支援、日本赤十字九州国際看護大学(宗像市)から初めて文化部が参加することになった。空自芦屋基地と宗像地区に所在する学校と調整し、日本赤十字九州国際看護大学文化部の「ゆいまーるのわ」が航空祭に華を添えることになった。訪れた観客は看護大学生による「エイサー」に惜しみない拍手を送っていた。
 森支部長は、観客の反応を見て満足そうに、「これからどんどん交流を図っていきますよ」と意気軒昂に語った。

佐賀県労働基準協会長賞を受賞して
秋田 勝次
 早いもので、陸上自衛隊を退職して7年目になろうとしております。現在は佐賀県地方協力本部援護課等のご尽力により、財団法人・佐賀商工会館の管理課長として勤務に従事しております。
 業務内容は、施設の維持管理で、営繕・空調・電気・水道・消防・保安業務等の複雑かつ広範で、多岐に亘っております。これらの業務を派遣社員等12名を指揮し、協力して実施しています。
 当ビル内には、県の外郭団体・商工会議所・銀行・報道機関等の異業種のテナントが多数入居されております。当然、それぞれの要望は様々で、さらに迅速に対応することが求められます。皆さんが「安全で気持ちよく働ける職場環境の醸成」を目標に、自衛隊での経験をフルに発揮できるよう張り切って勤務しております。
 特に、自衛隊時代に培った得意の、「安全管理」「火災予防」等については、自衛隊での経験を最大限に活用して平成14年に「職場の安全確保」の功績で、事業所として佐賀県労働基準協会佐賀支部長から表彰を受けました。
 またこの度は、佐賀県労働基準監督署・佐賀県労働基準協会主催により「平成18年度佐賀県産業安全衛生大会」が、佐賀県労働局長、佐賀県知事、市村長等多数の方々のご来席のもと開催され、約1600ある事業所の中から、「産業安全衛生」の功績により佐賀県労働基準協会長から、個人表彰をいただくという名誉を受けることになり大変光栄に感じております。
 これらの名誉ある表彰は、企業の求める人材として、自衛隊における経験が活かされた賜物だと思っております。
 今後、再就職される皆様方も、自衛隊での生活と経験に自信を持って再就職に臨まれることを期待します。私もこれを契機に、より一層精進していこうと思っております。

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