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   2006年10月1日号
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盛大に艦艇広報を実施
《山形》
一般公開など多くの市民で賑わう
体験航海のほか、舞音の演奏会など様々な催しが行われた
 山形地本(本部長・津田智雄事務官)は8月4日から6日の間、酒田北港古湊埠頭で護衛艦「しまかぜ」「みねゆき」「はまゆき」及びミサイル艇「はやぶさ」「わかたか」の支援を受け、艦艇広報を実施した。
 初日は、酒田市と酒田飽海地区自衛隊協力会主催で「入港歓迎式」や「歓迎レセプション」等が行われ、酒田市長などから歓迎の言葉が述べられ、艦側からは第24護衛隊司令(森井1海佐)が盛大な歓迎に対してお礼の言葉を述べた。
 翌日からは、朝早くから艦艇広報を待ちわびた親子連れや市民が列を作り、開場と同時にお目当ての艦艇の一般公開見学、そして3隻の護衛艦による体験航海が行われ、酒田沖のクルージングを楽しむとともに同時に行われたミサイル艇2隻による体験航海、展示航行に歓声を上げ、大満足で会場を後にしていた。
 また、体験航海にあわせ、一日艦長として荘内銀行勤務の林香織さん、酒田エフエム放送勤務の後藤奈緒さんが任命され乗艦。任命式では、「海が大好きでこのような機会を頂き感謝します。一日頑張ります」と話した。この期間中、舞鶴音楽隊による岸壁演奏・野外ステージ演奏、護衛艦3隻による電灯艦飾などを行った。最終日の夕方からは、舞鶴地方総監主催の艦上レセプションが開催され、電灯艦飾の下、地元協力者等と懇親を深めた。艦艇広報は、酒田港まつりに併せて平成7年から海上自衛隊に対する理解向上と募集・援護広報基盤の充実を図ることを目的として行っている。今年度は護衛艦3隻、ミサイル艇2隻が参加、2日間の体験航海乗艦者は約2400人、一般公開見学者は約7800人という過去最大規模の艦艇広報となり、訪れた県民の自衛隊に対する関心の高さを示した。
 また、初日は津田智雄新地本部長の異動日と重なり、護衛艦内で着任式が実施された。津田本部長の訓示に地本所属者一同は気持ちを新たにして多くの見学者の対応に嬉しい汗を流していた。

所感文
援護広報官になって
福島地区援護センター 1陸曹 酒井 孝
 この度の定期異動で、私は第6特科連隊を離れ、福島地方協力本部に配置され、援護広報官を命ぜられた。それまで有事を想定した訓練畑から毎日が実戦である職場への配置のため、私的には職務と生活を含めすべてが転換した一大事であった。元々、援護広報官という仕事は知っていたものの、「退職者に職を紹介して職に就かせてなんぼ」程度にしか思っていなかった。その程度の恥ずかしい知識で臨んだから、配置当初は右も左も判らず戸惑うことばかりであった。焦っている自分を隠しながら平静を装う日々が数日続き、上司とともに企業を回り、また任期満了予定の隊員達に接しているうちに、援護広報官としてなすべき事が一片ではあるが見えてきた。
 援護広報官は定年や任期満了を迎える隊員に対し、希望や適性にあった仕事を紹介し、その仕事に就かせるべく指導、援護していくのが基本的な業務のスタイルであるが、その基本を行うことが何より大変である。まず、自衛隊のイメージを企業に広報し、自衛官を企業に迎え入れることのメリットを理解してもらわなければいけない。次に退職予定隊員に対し希望や適性等を見極め、企業を紹介していくが、企業が自衛官に期待していることを理解させ、無事に就職し継続できるよう善導する。また、退職隊員の予備自衛官志願の際も企業に趣旨を理解して頂き、訓練出頭の際には快く送り出して頂けるよう、企業とのパイプを太くしてそれらすべてが一連の流れとしてスムーズに行えるようにしていくことが援護広報官の最たる任務だと感じている。
 企業の営業マンが企業の看板を背負って営業している姿は熱く、さながら最前線の戦士の様であるというが、援護広報官も自衛隊の看板を背負い自衛隊のイメージを売って歩く営業マンである。服装態度、言葉ひとつで企業へ与える自衛隊のイメージは変化する。間違えば取り返しがつかない。
 そういう自覚を持ってやらないと勤まらない仕事だと今は感じている。まだまだ奥が深くこれから理解しなければいけないことも多いが、退職隊員には「いい援護をしてもらった」、企業からは「素晴らしい人を紹介してもらった」と相互に喜んでもらえ、企業と自衛隊の良い関係を築いていけるような援護広報官になれるよう頑張って行きたい。

災害派遣部隊を激励
《広島》
 呉・江田島地区の断水に伴う災害派遣中の9月6日、広島地本部長・佐藤信彦1海佐は広島県自衛隊父兄会の山本治喜会長とともに、江田島市切串で災害派遣を実施している海自輸送艦「おおすみ」を訪問した。
 海自が実施している給水活動の現状を把握するとともに「おおすみ」を視察し、激励した。
江田島市内を通過する時には、沿道から手を振る住民がいるなど、自衛隊への感謝の気持ちを強く感じる場面があった。また給水現場では、曽根江田島市長と面会し、感謝の念が伝えられた。
 前日には、海田市駐屯地で同じ災害派遣中の第13旅団の作戦会議に参加、給水支援活動等の現状を把握するとともに、派遣部隊が宿営している原村演習場で派遣部隊並びに第13旅団の管理支援態勢を視察し、派遣隊員を激励した。

ラジオ番組出演で本部長が積極広報
《岐阜地本》
 岐阜地本(本部長・本田親行1空佐)は8月24日、岐阜放送(岐阜ラジオ)情報トーク番組「本地洋一のひとこと言わせて」に本部長がゲストとして出演し、岐阜地本の組織改編などについてのPRを実施した。
 当日は岐阜放送内のスタジオで13分間に亘り生放送され、名物パーソナリティの絶妙な掛け合いの中、本部長が岐阜地本における新たな任務、特に災害発生時等での地方自治体との密接な連携による業務など、岐阜県下での地域に密着した活動内容について広く県民に広報した。
 本部長は新着任の挨拶も兼ねて岐阜県民に岐阜地本をPRできたこともあって、効果的な放送になった。またパーソナリティから陸海空自衛隊の制服についても聞かれ、「航空自衛官の青い制服、かっこいいですね」と言われると本部長の顔に笑みがこぼれた。
 岐阜地本では、「県民一人ひとりが地本を身近に感じ、さらに防衛庁・自衛隊の任務・活動に興味と理解を示してもらえるよう今後も積極的に広報していきたい」としている。

敦賀まつりを支援
《福井》
10音が観客を魅了
 福井地本(本部長・千田建一1海佐)は9月3日、陸上自衛隊第10師団音楽隊の支援を得て福井県内の「敦賀まつり」に参加し、市民に自衛隊をアピールした。音楽隊のマーチングパレードでは、人垣に囲まれたお祭り通りを勇躍行進演奏し、その威容に沿道からは、「かっこいい!消防の人?」との子供の声に広報官が「自衛官だよ」と言われ、さらに歓声を上げる場面も見られた。メイン会場では、大型スクリーンに映し出された第10音楽隊の演奏に手拍子が自然と始まるなど、音楽隊に対する声援は大きなうねりとなった。
 また、敦賀地域事務所では商店街中心部という立地条件を活かし、募集広報コーナーを設置するとともに、「自衛隊就職説明会」を実施。多くの市民が足を止め、所員の説明を聞いていた。
 福井地本では、今後も募集広報行事を通じて広く市民に自衛隊に対する理解を深めてもらい、今後の募集の資となるべく広報活動を行っていく、としている。

イベントに参加 住民と交流を図る
《山梨地本》
 山梨地本(本部長・齋藤英明1陸佐)は9月9日、第1特科隊の支援を得て山梨県中央市にある協同組合県流通センター主催のイベント「センターでバザール」に参加した。
当日はオープニングから大勢の親子連れなどで賑わいをみせ、来場者は約2万人となった。会場における配置は駐車場からメイン会場に向かう道路の角に指揮通信車を置いて来場者の注目を一気に集めた。また、車両に乗りたい来場者の列に並行する位置に広報ブースを設け、さらにブースを挟み込むように高機動車を配置するなど工夫した。
 昨年度同様に今回も「働く車大集合コーナー」の自衛隊車両展示は大好評で瞬く間に親子連れの行列ができ、参加した隊員は休む間もなく対応に追われていた。また広報ブースでは、3自衛隊の職域ポスターや部隊章のパネルなどを展示し、仕事の種類の多さに「こんなにも色々あるんだ」とか、部隊章を見て「このマークにはこんな意味があったんですね」と説明に目を丸くする来場者もいた。また、航空機や艦艇のカードに、「これかっこいい」「もらっていいの?」など色々なカードを前に子供たちは大はしゃぎしていた。
 イベントが終了すると帰隊する自衛隊車両を名残惜しそうに見送る子供たちの姿が印象的だった。
 地本では、今後もこのようなイベントを通じて地元住民との親近感を醸成していきたいとしている。

百里基地研修を支援
《神奈川》
 神奈川地本(本部長・酒井良文1海佐)は空自百里基地の協力を得て9月7日、横浜スカウト倶楽部(ボーイスカウトの指導者の会)の百里研修を支援した。
 当日は、同倶楽部会長の佐藤雅一郎氏以下45名が本研修に参加した。百里基地に到着後、さっそく雄飛園に展示してあるT―2ブルーインパルス機について基地広報官から説明を受け、参加者は真剣に耳を傾けていた。
 その後、管制塔付近で百里基地に所属しているF―15J、RF―4E等戦闘機の説明を受け、実際に滑走路を離発着する戦闘機を目前にして、日頃目にすることのできない戦闘機に対し歓声が上がった。参加者からは同行した担当者に航空機の速度や民間共有飛行場への工事状況などについての質問があり、担当官は親切丁寧に説明をしていた。
 参加者の中には、終戦時に百里基地(当時は旧海軍百里ヶ原基地)に勤務していたり、旧海軍飛行兵の人もおり、現在の自衛隊の装備の近代化や進歩に非常に驚いていた。
 研修後には基地でしか手に入らない自衛隊グッズや限定のお菓子などのお土産を両手いっぱいに買い、参加者からは「また機会があれば是非参加したい」という声が相次いだ。

ポスター掲示板再建
《秋田地本》
 秋田地本(本部長・幕田啓二1空佐)では、各種自衛官募集ポスターを大仙市役所協和支所屋外に設置されていた同支所の掲示板に掲示していたが、平成18年度豪雪により倒壊していた。この状況を見た大仙市協和父兄会員兼ねて募集相談員の豊島勇治さんが掲示板の再建について協和支所をはじめとする関係部署との連絡調整を積極的に行い、自作で新しい掲示板の作製を実施した。
 地本では、「再建された立派な掲示板により今年も各種自衛官募集ポスターを掲示することができ、豊島氏に感謝するとともに志願者増大につなげたい」としている。

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