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   2006年8月15日号
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この手に掴んだ精強の称号
レンジャー教育修了
《滝川駐屯地》
苦しい訓練に耐え抜いた16名の精鋭が歓迎を受けながら帰還した
 第10普通科連隊(連隊長・赤石章1佐)は師団レンジャー養成教育を担任、7月26日、全ての想定を修了し、隊員16名に連隊長からレンジャーき章が授与された。
 最終想定の任務を完遂し帰還するレンジャー学生を迎えるため、滝川駐屯地には市長をはじめ各協力会、隊友会、所属部隊長、そして隊員の家族が駆けつけた。
 レンジャー旗を先頭に16名の精鋭が隊伍を組みレンジャー呼称をかけ正門を通過すると、待ち受けた隊員から拍手と歓声が沸きあがった。
 多くの人たちが見守る中、学生は堂々と整列し、任務終了の帰還報告をすると担任官が状況終了を宣言した。引き続きレンジャーき章が学生一人ひとりに担任官から渡され、学生の気持ちがいっそう高まり、参列者からも感動の拍手が送られた。次いで、学生長に花束が贈呈され(=写真)、誰よりも待ちこがれていた家族からも花束が渡されると、こわばった顔に笑みがこぼれた。その後、担当官が「引き続き、自学研鑽し、同期と切磋琢磨して、その得た技術を更に高めてもらいたい」と訓示し、出迎え行事を終了した。

登山競争で新記録
《滝ヶ原》
 富士登山駅伝と並び、過酷なレースで知られる「第59回富士登山競走」(富士吉田市主催)が7月28日、富士吉田市役所を起点に行われた。この登山競走は、山頂コース(21km・標高差約3000m)及び五合目コース(約15km・標高差約1480m)の2部門でおこなわれ、国内外から集まった男女2958人が真夏の富士山を舞台に競い合った。
 今回、「山頂コース男子」に富士登山駅伝「滝ヶ原チーム」の代表選手である宮原徹士長(普教連第5中隊)が初参加した。
 この日は朝から青空が広がり、強い日差しが照りつけ選手たちを苦しめたが、宮原士長は、スタートから順調に順位を上げた。11km付近の「馬返し」では、後続選手を大きく引き離し独走態勢に入った。
 この後も終始安定した走りを見せ、そのままゴール。これまでのタイムを4分縮める2時間32分40秒の大会新記録を樹立、見事優勝し、文部科学大臣賞を受賞した。
 優勝した宮原士長は「予定通りのペース配分とタイムで満足しています。大会記録更新を目標にしていたので、達成できてうれしいです」と笑顔で語った。

盆踊り大会を開催
多数の来場者で賑わう
《市ヶ谷》
 市ヶ谷駐屯地・基地(陸司令・柴田幹雄将補、海司令・寺田康雄1佐、空司令・福田実1佐)は7月22日、市ヶ谷自衛隊友の会との共催、港区防衛親交会の協賛で盆踊り大会を開催した。
 前日までの雨模様が姿を消し、絶好の盆踊り日和の中、招待者を含めた部内外合わせて約3500人が来場し、例年以上の賑わいとなった。
 会場の提灯に灯りがともった午後6時、予定通りイベントが開催された。初めに主催者等代表の挨拶のあと、朝霞振武太鼓演奏、各部隊対抗踊りや町内会婦人部踊りの揃いの浴衣が会場に花を添えた。また、各部隊の法被が雰囲気を盛り上げ、櫓を中心に踊りの輪が次第に広がった(=写真)。模擬売店前では、来場者が行列を作り、焼きそばや焼き鳥などの料理に舌鼓を打ち楽しく歓談を行うなど会場は大いに盛り上がり、恒例となった市ヶ谷台の盆踊り大会で夏の夜のひと時を過ごした。

連日雨の5次野営
射撃訓練など行う
《神町駐屯地》
射撃照準する2中隊員
 20連隊(連隊長・佐藤末明1佐)は7月16日から19日の間、布引演習場で第5次野営を行い、第1中隊から4中隊までの81M小隊戦闘射撃(練度判定)を実施した。野営間は、一度も太陽の陽が射すことがなく、降りしきる雨に打たれて射撃訓練を行った。18日は時間に余裕のない場面の陣地占領を想定し、陣地進入、射撃準備から試射、臨機目標射撃の一連の動作の迅速さや正確さを判定した。また、師団施設練成訓練が並行して行われ、本部管理中隊の施設作業小隊が参加し、障害処理及び実爆訓練などを実施した。

雪月花
 夏の人事異動で防衛庁始って以来という目を見張る発令があった。防衛庁書記官に任命され、経理装備局監査課長になった安藤照行氏である。防衛庁には約2万人のノンキャリアが在籍しているが安藤氏もその中の一人、さらに経歴を見ると昭和43年、陸上自衛隊の湯布院駐屯地業務隊からのスタートだったことにまた驚く。内部部局の課長職は現在同氏ただ一人、このような重要ポストに今回抜擢されたことは歴史的な事実として記録されるはずだ。数年前から契約本部にノンキャリアから指定職が誕生して俄然やる気意識が沸き起こり活気が出てきている。今回の発令を見ても防衛庁の人をみる評価基準が実力を有する者に重点を置いてきているのは明らかだ。キャリア、ノンキャリアに関係なく防衛庁の仕事が出来る者、防衛庁を一流の官庁にしよう、日本の防衛を真剣に考えているか、自身で動いているかなどが考慮されているように思える。安藤氏とは内局広報課で平成2年と10年の報道室長の時、筆者も仕事の上で交流させていただいたが、積極的、誠実だったことを記憶している。大きな仕事を任されても十分応えられる人物だ。先輩、同僚からの評価もたかい。また、財務省でも今回の人事異動で初めてノンキャリアから書記官が誕生して何かとかまびすしいが当然といえば当然、どこの役所でも実力評価の流れになってきているのだ。

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