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   2006年7月15日号
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補給艦「ましゅう」、インド洋に向け出港
 6月26日、舞鶴地方隊(総監・泉徹海将)は、舞鶴を母港とする補給艦「ましゅう」(艦長・白土雅彦1海佐)の派遣艦艇出港行事を行った。
 今回のテロ対策特別措置法に基づく補給艦「ましゅう」派遣は、前回の平成16年11月に続き2回目となる。海上自衛隊は、平成13年12月から協力支援活動を開始、現在まで11カ国の艦艇に対して640回を超える補給支援等を実施している。今回「ましゅう」は、現在活動中の「おうみ」の交代艦として派遣される。
 この日は朝から降っていた雨もあがり、乗員家族や防衛協力団体等関係者約600名が見守る中、出港行事が行われ、護衛艦隊司令官(保井信治海将)が「諸官一人一人がこれらの意義をよく認識し、この重大な任務に強い使命感と大きな誇りを持って派遣指揮官のもと、一致団結、その実力を遺憾なく発揮し、それぞれの職責を果たすことを切に希望する」と自衛艦隊司令官(道家一成海将)の訓示を代読し、続いて、舞鶴地方総監が「安全なる航海と武運長久、晴れて任務の完遂を祈念する」と壮行の辞を送り、最後に補給艦「ましゅう」艦長が「任務完遂の暁には総員1名も欠けることなく、この舞鶴港に帰ってきます」と決意を述べた。
 補給艦「ましゅう」は、乗員家族及び防衛協力団体等関係者が見守る中インド洋に向け出港した。

<話題の新刊>
あなたと街を守るために 国民保護のマニュアル
全国防衛協会連合会・編
 武力攻撃事態等において、国民の生命・身体、財産を保護することを目的とした「国民保護法」が平成16年6月に成立してから、2年近くが経ちました。平成17年3月には、弾道ミサイル攻撃やゲリラによる攻撃等の各種事態に応じた住民避難措置などが盛り込まれた「国民の保護に関する基本指針」が閣議決定され、行政機関や都道府県においても「国民保護計画」が逐次策定されるなど、制度の整備は着実に進んできています。また、政府や一部の地方自治体においては、対応能力の向上等を図るため、図上訓練や地域住民の参加も得た実動訓練などが実施されています。
 武力攻撃事態においては、外部からの侵害の排除と国民保護のための措置の両者が相俟って、はじめて国及び国民の安全を確保することができます。わが国において、外部からの侵害行為を実力をもって排除することができるのは自衛隊だけですので、自衛隊は侵害行為の排除に全力を尽くさなければなりません。このため、国民の保護については、国や都道府県、市町村等の関係機関をはじめ地域住民に至るまでが、それぞれの間において緊密に連携し、互いに協力しながら、適切な行動をとることが大切になります。
 平成18年度中には、各都道府県の国民保護計画をもとに、地域住民の一人ひとりにとっても重要となる市町村の国民保護計画が策定されることになっています。本書は、このような時期に、国民保護の制度や運用に詳しい専門家の方々が、豊かな知識と経験をもとに、国民保護の基礎から実践的な対応まで、具体的な事例を交えながらとてもわかりやすく書かれた、時宜に叶った好著と言えます。関係者の一人として、多くの方が本書を手にとられ、国民保護についての理解を深めて頂ければと願っています。(防衛庁防衛局防衛政策課事態対処法制室長・井上一徳)

イラク派遣を終えて シリーズ
英語能力の必要性を痛感
空自航空システム通信隊  1空尉 麻生 浩
 私は平成17年11月から平成18年3月までの間、イラク派遣輸送航空隊司令部要員として、クウェート国で勤務しました。
 派遣輸送航空隊司令部は、職務上、他国軍隊との調整が多い部署であり、特にクウェート軍、米国軍とは、常にどこかの部署が調整を実施しています。米国軍はもちろん、クウェート軍との調整も主に英語となります。クウェート軍人は、英語の素養が高く、特に士官以上は、日常会話程度の英語なら、全員が全く問題ないと言えるほど堪能で、自分の英語能力を省み、今更ながら英語能力の必要性を再認識しました。
 特に、日本語ですら聞き慣れない航空用語については、全く聞き取れず、相手が「Tail number,please?(航空機のテールナンバーを教えてください)」と言っているにもかかわらず、「Telephone number? (電話番号ですか?)」、「Cellphone number?(携帯電話番号ですか?)」と何度も聞きなおした末に、「英語の上手な人と代わります」となったことが度々ありました。
 しかしながら、米国軍人、クウェート軍人ともに極めて親切かつ紳士的に各種業務に対応してくれました。クウェート軍人との調整は、文化の違いが大きく、当初は同僚一同戸惑う事も多々ありましたが、互いの価値観、文化を理解、尊重することにより、勤務後半は比較的円滑に調整ができたように感じます。
 クウェートの気候については、我々の到着した11月は、乾季の終了間際で景色が全て砂色でしたが、到着後まもなく雨が降り、次第に周囲の景色が色づき、緑豊かな砂漠(?)が出現しました。黄色の小さな花が野原一面に咲き、1年のうちで最も美しいクウェートを体験することができたことは、幸運であったと感じています。また、気温も朝方は0℃近くまで冷え込むこともあり、日本で想像していた中東のイメージとは違うということを体験できました。
 最後に、私たちが、遠く離れたクウェートの地で任務を完遂することができたのも、派遣輸送航空隊の関係部署はもちろん、日本で各種支援にあたってくださった方々、また、精力的に協力活動を実施してくれた関係他国部隊等、様々な方々の協力があってのことでありました。
 今後も多くの航空自衛隊員が、遠くクウェートの地に派遣され活躍されることと思いますが、派遣隊員の皆様の健康とご活躍を祈念するとともに、我々が受けた以上の支援を心がけたいと思います。
 また、私自身も再度の派遣に備え各種能力の維持向上に努めたいと思います。

HOME's English Class
(防衛ホーム英語教室)
LET ME DOUBLE-CHECK?
レット ミー ダボー チェック
確認させてください
 Hi! How are you doing? 皆さん、お元気でしょうか。七夕で久しぶりに浴衣に袖をとおし、夏の到来に胸弾ませた方も多いのではないでしょうか。関東地方はもうすぐ梅雨もあけ、夏の花火大会や、盆踊りが各地で行われるようになります。今年の浴衣は柄も種類がおおく、秋色夏素材という新商品もお目見えするそうです。楽しみですね。
 今回の表現は“Let me double-check?"「確認させてください。」です。日本語でもダブルチェックすると言いますね。Let meは、「私に〜させてみてください。」という依頼のフレーズです。よく使いますね。チェックは点検する、検査する、調べるという意味ですね。それを2度(ダブルで)するということです。物事をあらためて確認するときに非常によく使う言葉です。暗記しておきましょう。物事や約束を忘れていたときにも、使っているようですね。そういう意味でも便利な表現です。発音は「ダボーチェック」というと通じます。
 梅雨の集中豪雨が九州や各地を襲っています。沖縄にはすでに台風が上陸しています。台風の影響で更に大雨になりやすい状況です。お気をつけ下さい。からっと晴れた空は、もうすぐ見られますね。
 それでは、みなさん。See ya!〈スワタケル〉

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