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   2006年7月15日号
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インドネシア ジャワ島中部地震
陸・空国緊隊に1級賞状
 5月27日にインドネシアジャワ島中部で発生した地震の被災地へ出動していた「インドネシア国際緊急医療援助隊」と「同緊急援助空輸隊」の帰国報告及び第1級表彰が6月27日、防衛庁大臣室でとり行われた。帰国報告のあと大臣室では愛知治郎政務官や森勉陸幕長、西川徹矢官房長らが立会い、額賀防衛庁長官の張りのある声で功績が読み上げられ表彰状がそれぞれの隊を代表する上野栄1佐と小林雅也3佐に手渡された。「医療援助隊」は第10師団を主力に編成され第10後方支援連隊長兼春日井駐屯地司令の上野栄1佐が隊長を務め、医官、看護士、防疫班など約150名で被災地の村を巡回し最終的には3759名を診療し、予防接種1683名、防疫面積4300平方メートルの実積となった。また、小牧基地の空自「同空輸隊」(隊長・小林雅也3佐)はC-130輸送機で陸自隊員や器材の空輸にあたった。両隊は、6月13日に額賀長官より発出された終結命令により16日以降順次帰国した。

部外インストラクター招へい
市街地近接戦闘を演練
<小倉>
 第40普通科連隊(連隊長・藤本和敏1佐)は、6月21日から23日まで、小倉駐屯地内訓練場で永田氏、長谷川氏を教官とした7回目の部外インストラクター訓練を行った。
 訓練には、各中隊から選抜された32名が参加し、市街地近接戦闘の場における各種状況下の敵の掃討訓練を実施した。
 初日の訓練では、瞬時の判断と正確な射撃の練度向上を目標に、訓練施設に設置した20数個のさまざまな敵の状況を示したターゲットに対する基本的な識別射撃要領を練成した。
 また、後半の2日間は各種室内突入のフォーメーションの確認、チームとしての連携を含めた建物内における掃討要領及び単独で状況が不明な部屋に突入して対処する要領を繰り返し演練した。
 想定可能な状況を設定しての部外インストラクターの実戦的かつ説得力ある指導の下、参加隊員は瞬時の判断力、正確な射撃力及びゆるぎない胆力を向上させることができた。
 連隊は、この訓練で得た多くの成果を各中隊に普及し、更に練度を向上させたいとしている。

隊員クラブ、新たな門出へ
<伊丹駐屯地>
 伊丹駐屯地隊員クラブ「つどい」は6月30日、昭和46年7月の創業以来、35年間の長きにわたり続けてきた共済組合直営での営業を終了した。
 平成12年12月、本館「ラ・コート伊丹」が43年間の営業を終了した後は、中部方面隊唯一の直営クラブとして、数多くの隊員及びOB等に親しまれてきた。
 6月9日に開催された「グランドフィナーレ」には、駐屯地内外から訪れた170人余りの隊員が最後の別れを惜しみ、クラブ職員に対しても、感謝の気持ちを込めた惜しみない拍手がいつまでも続いた。
 7月1日から営業は(財)防衛弘済会に委託され、隊員へのお披露目として7月7日に開催された「試食会」では、防衛庁共済組合伊丹支部長(渡邉好章1陸佐)から(財)防衛弘済会関西支部事業推進本部長(枦木達行氏)に鍵が引き渡された後、中部方面総監以下110人の隊員等から温かい祝福を受け、新たな門出に華を添えた。

創立44周年を祝う
イラク帰還報告も
<板妻駐屯地>
 板妻駐屯地(司令・小野寺靖1佐)は7月2日、創立44周年記念式典兼ねて第9次イラク復興支援群帰還報告及び祝賀行事を盛大に開催した。
 午前9時からの駐屯地開放と同時に多数の一般市民が来場、イラク派遣の記念品を展示したコーナーや模擬売店、装備品展示、ちびっ子広場などの催しを家族全員で楽しんでいた。
 記念式典は午前10時から始まり、イラクで約3カ月間の任務を終え、6月上旬に帰国したばかりの駐屯地派遣隊員がグラウンドに整列する中、観閲官の小野寺司令が臨場、隊員から敬礼を受けた。と、その瞬間、乾燥した灼熱のイラクで雨に打たれたことのない派遣隊員の無事帰還を祝うかのように大粒の雨が降り始めた。あたかも約3カ月分の雨が一度に降ったかのような豪雨の中、国旗・静岡県旗入場、国歌斉唱、巡閲などが順次行われ、小野寺司令は式辞の中で第9次イラク復興支援群の活動の成功について触れながら「自信と誇りを持ち、今後はその教訓を活かし全員が一丸となってまた新たな目標に向かっていこう」と述べた。
 来賓祝辞、祝電披露などに続いて観閲行進が始まり、板妻駐屯地所在部隊が豪雨をものともせず、順次一糸乱れぬ堂々のパレードを繰り広げた。

「職員の心構え」作成
談合事件の再発防止へ
<施設庁>
 防衛施設庁はこのほど、入札談合事件の再発防止策の一環として「防衛施設庁職員の心構え」の小冊子(写真)を作成、7月中に全職員3100名に配布することを決めた。主な内容は、(1)防衛施設行政に求められるもの(2)宣誓、服務規律、職員の倫理、職員の士気、監督者の責務、職場外において、情報流出防止、情報の保全など職員の心構え(3)官製談合防止法、OBを含む業界関係者との接触について(職務上必要な場合を除き接触しない)、公益通報者保護制度等から成っており、色刷りでイラストや図表も多く大変読みやすい。防衛施設庁では、この小冊子を日々の業務の参考に、また今後の戒めに、再発防止を確立するという観点でしっかり活用していきたいとしている。

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