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   2006年7月1日号
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印象に残った人工呼吸の実習
ー中学校職場体験学習を支援ー
<広島地連>
 広島地連(部長・佐藤信彦1海佐)は6月2日、陸上自衛隊海田市駐屯地で実施された広島市立矢野中学校2学年14名の職場体験学習を支援した。
 14名の生徒たちは、海田市駐屯地の概要やイラク派遣、災害派遣などのブリーフィングを受けた。その後、基本教練・施設見学・訓練体験(心肺蘇生法)が行われ、中学生たちは緊張しながらも真剣に取り組み、教官・助教も丁寧に教育した。学生たちに自衛隊を知ってもらい、後輩が多く入隊してくれることを期待しつつ体験学習を終えた。
 以下、今回の体験学習参加者を代表して畝本真敬君のお礼状を紹介する。
 先日の職場体験学習では大変お世話になりました。お忙しい時にもかかわらず、快く僕たちを受け入れてくださり、その上ご親切にご指導いただき、ありがとうございました。特に、僕は人工呼吸の実習が印象に残りました。理由は、今まで少しだけテレビで見ただけの人工呼吸を、いろいろな説明を受けて実習できるということが良かったからです。人が倒れていた時にどのように対処をすればいいかが非常によく分かりました。この貴重な体験を忘れず、今後の生活に活かしていきたいと思っています。本当にありがとうございました。

進路懇談会に参加
卒業生が体験談など語る
<茨城地連>
 茨城地連(部長・安藤正一1陸佐)は6月10日、県立八千代高校で実施された「卒業生を囲む進路懇談会」に参加した。
 この懇談会は毎年恒例の行事で、同高校の卒業生が講師となり各企業等の概要説明を行うもの。自衛隊の講師は、今年で3年連続の派遣となった中茎康司陸士長(滝ヶ原駐屯地部隊訓練評価隊所属)が担当した。
 中茎士長は平成15年に2等陸士から自衛隊へ入隊。後輩学生の3年生約70人に対し、自衛隊への志願のきっかけや自衛隊生活の体験談をまじえ、働くことへの喜びや苦労などを熱く語った。
 学生たちは制服姿の先輩の体験談や普段は聞くことの少ない自衛隊員の生の声に興味深く耳を傾けていた。学生からは「自衛隊はもっと辛いところだと思っていた」「イメージが変わった」などの感想が聞かれ、自衛隊に対する認識を新たにしていた。
 八千代高校からは毎年多くの入隊者が出ており、地連では今後も積極的に行事に参加し、自衛隊を広報するとともに、良質な隊員の確保に全力で臨んでいくとしている。

校長会で自衛隊PR
採用状況などを説明
<神奈川地連>
 神奈川地連(部長・酒井良文1海佐)は6月7日、横浜市立横浜総合高校で実施された市立高校校長会の席上で、募集課長が自衛隊の現状と自衛官の採用状況などについて説明を行った。
 これまで県立高校や中学校の校長会の席上で自衛官の募集などについて説明する機会はあったが、政令指定都市である横浜市の高校校長会では未実施であったため、年度当初から調整し始めて実施にこぎつけた。
 募集課長は「自衛隊は誇りとやりがいの持てるすばらしい職場。自衛隊は退職後も再就職の態勢も充実していますので、若くてやる気のある方はぜひ応募して欲しい。職業選択肢の一つとして学生の方々に広く自衛官の募集についてご紹介ください」と説明した。
 神奈川地連では、7月1日の募集広報開始に合わせて学校広報を本格化させ、新規学卒者の確保を目指している。

水防演習を支援
自衛隊を強くアピール
<京都地連>
 京都地連(部長・小森一生1陸佐)は5月11日から15日の間、第7施設群が実施した予備自衛官招集訓練を支援した。
 訓練を担当した第380施設中隊長の田村1尉は、予備自衛官を国土交通省、京都府および関係市町村が主催する合同水防演習に参加させ、「土のう積み作業」を関係諸団体の前で訓練展示した。
 当日は災害発生の兆候から演習状況の推移がアナウンスされ、予備自衛官や消防団員・地元高校生が行った土のう作り作業や、上空からヘリコプターの撮影した映像などが大型スクリーンに映し出された。「予備自衛官は、自衛隊を退職したあとに年間5日間の訓練を受け、防衛活動に励んでいます」とアナウンスが流れる中、機敏な動作と堅固な構築物で関係者にその存在感をアピールした。
 訓練に参加した予備自衛官は、「はじめて水防演習に参加した経験を誇りに思い、今後も訓練にまい進し、真に役立つ予備自衛官の姿を見てもらいたい」と熱い胸のうちを語った。

就業体験受け入れ
有意義な懇談行う
<函館地連>
 函館地連(部長・遠藤靖宏1空佐)では6月13日から15日の間、大野農業高校3年生と上ノ国高校2年生の14人に対しインターンシップの受け入れを実施した。
 当初14人は「自衛隊は厳しいところ」「自衛隊は怖い」などのイメージを持っていたが、各職種の職場見学、救急法、レンジャー部隊のロープワーキング、体験喫食、基本教練などを3日間体験したことで、「自衛隊のイメージが変わった」「機会があればもう一度体験したい」「訓練ばかりでなく色々な仕事があることが分かった」などの感想を語る生徒も多数いた。
 最終日に行った陸海空自衛官との懇談では、各自衛隊それぞれのブースを設け、懇談を実施した。活発な意見や質問が飛び交い、予定していた時間が足りないほどだった。最後に自衛隊各種グッズを手渡し、インターンシップを締めくくった。

夏の東京湾を満喫
<群馬地連>
 群馬地連(部長・深澤雅貴事務官)は6月3、4の両日、海上自衛隊横須賀地方総監部の支援を受け、体験航海を実施した。今回参加したのは募集対象者及び協力者など90人で、この中には群馬地連女性モニターと、ホームページで公募し当選した者も含まれる。
 当日は心配された雨も降らず、「出航用意」の元気な声と高らかに鳴らされたラッパに合わせて「たかなみ」は出航した。甲板から心地よい海風を体感し、刻
々と変貌する首都の景観を見ながら初夏の東京湾クルーズをおおいに楽しんだ。
 艦内は熱心に乗員に質問する参加者やカメラを写す姿が見られ、装備武器の展示訓練では艦内から歓声が上がっていた。また、案内・誘導についた隊員と触れ合う姿も見られた。特に、参加者は海自隊員のきびきびとした動作と真っ白な征服を着こなす姿に好印象を受けていた。
 体験航海を終えたある学生は、「入隊したら護衛艦に乗ってみたくなりました」と目を輝かせて語った。
 群馬県には海がなく、海上自衛隊との接点が薄いため、体験航海は幅広く活躍する海上自衛隊を知ってもらうまたとない機会。群馬地連では、体験航海などの機会をおおいに活用し、今後も広報基盤の強化を図っていくとしている。

ライフプランを考える
<青森地連>
 青森地連(部長・鈴木修1海佐)は5月30日から6月1日に八戸駐屯地で、また6月6日から8日には青森駐屯地で任期制隊員ライフプラン集合訓練を実施した。
 訓練には、人生設計を確立させるとともに、能力開発の自助努力を推進させることを目的に101名が参加した。参加した隊員は、1日目は人事制度、援護施策の概要及び雇用情勢の説明、2、3日目には部外講師によるライフプランについての講義を受け、チェックリストに基づいた自己分析やライフプラン表の作成を行った。「ライフプランを考えるにあたって一番重要なことは、はっきりとした目標を持つこと」「夢は大切である」「目標を達成するために具体的に何をするのか」などの視点で将来を見つめる機会にしようと、不明な点を講師に質問をし、時間ぎりぎりまで真剣に訓練に臨んだ。
 教育終了後のアンケートによると、この訓練が「とてもためになった」が46%、「ためになった」が50%と回答しており、参加者の96%が有益であったと実感している。また、「方向性(目標)を見出すことができた」が31%、「方向性(目標)が変化した」が50%と回答があり、教育の有効性がアンケートにあらわれた。

2士採用試験を実施
39名が難問に取組む
<沖縄地連>
 沖縄地連(部長・友部薫1陸佐)は6月4日、陸上自衛隊那覇駐屯地と宮古島にある平良合同庁舎の県内2試験会場で、2等陸海空士採用試験を実施した。
 試験は、学科・口述・身体検査の順に行われ、39名(陸22名、海3名、空11名)が受験した。受験者のほとんどは職業に就いているが、「テレビや新聞で自衛隊が活躍する姿を見て、自分も同様に自衛官となって海外で困っている人を助けたい」と語った受験生もいた。朝7時には会場入りして試験に備える者や、足早に受付を済まし、自分の番号のある机に座り最後まで学科試験対策に取り組む者など様々だった。試験は、9時に試験官の「試験始め」の号令で始まり、皆一様に真剣な表情で問題に取り組んだ。試験終了後、朝一番に会場入りした受験者は「精一杯頑張りました。面接官にも自分の思いを伝えることができました」と誇らしげに語った。
 沖縄地連では、少子化や景気回復などでますます募集環境が厳しくなる中、多くの県民に対し自衛隊についての理解を深めることで、募集対象層の就職の際の選択肢の一つに自衛官を加えてもらえるように努力していくとしている。

相談員会同を開催
活動の活性化図る
<石川地連>
 石川地連(部長・上河徹1空佐)は6月8日、石川県下の自衛官募集相談員会合を実施した。
 この会同には募集相談員71名が参加し、午前中は第14普通科連隊に今春入隊した新隊員の前期課程教育訓練(戦闘錬度判定)を研修し、午後から相談員会同を行った。会同では、厳しい募集環境のなか、石川県から一人でも多くの人材の輩出に向けて、募集相談員各位の経験を活かした募集協力、特に地域の特性に応じた活動を依頼した。
 その他、各種募集制度の説明や相談員活動の活性化についての説明を行うとともに、最後の質疑応答では、募集相談員から積極的に提案や質問が多く出た。
 訓練を受けた相談員からは、「新隊員の方々が皆、黙々と訓練にまい進している姿は大変清々しく、また頼もしく感じました」などの感想が聞かれた。

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