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   2006年7月1日号
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陸自国緊隊が帰国
<10師団>
ジャワ島地震で医療・防疫支援
インドネシアでの国緊隊活動を終え、10師団隊員の盛大な出迎えの中、派遣隊員が隊旗とともに帰隊した(6月21日、春日井駐屯地で)
火箱10師団長⊥が派遣隊員の労をねぎらい固く握手
 インドネシア・ジャワ島中部で発生した地震災害への救援活動にあたっている陸自、空自に対して額賀長官は6月13日、「インドネシア共和国における国際緊急援助活動等の終結に関する自衛隊一般命令」を発出した。
 これを受けて、陸自派遣部隊は16日、プランバナン救護所で閉所式を行うなど、現地での医療・防疫活動を全て終了した。支援活動を開始した6月2日から16日までの医療実績は、診療が3759名(外科1276、内科2483)、予防接種1683名、防疫面積が4300平方メートルにものぼった。
 陸自部隊は翌17日から撤収準備を開始。大勢の被災者からお礼と感謝の言葉を受けながら帰国の途についた。21日、10師団(春日井駐屯地)隊員の出迎えの中、派遣隊員が無事帰隊、帰国行事に臨んだ。
 一方、空自部隊はC-130輸送機2機でジョグジャカルタから陸自装備品を順次空輸、22日、小牧基地に帰国した。

イラクの人々から感謝の言葉
 新しく生まれ変わったイラクのため、イラク国民に対し多くの努力と支援を実施してくださっている事に関し、サマーワ市に所在する日本国陸上自衛隊と外務省サマーワ連絡事務所の皆様に、サマーワ市民を代表して感謝と敬意を捧げます。こうした支援は、全ての国家と平和的に協力するとともに、かつてのイラクのように自国の国民を苦しめている独裁国家との関係は見直すという日本国民の決意を、日本政府が具現したものです。日本隊によって実施された事業はこの街の全ての人々が誇りに思っているものです。サマーワ市における事業の成果が市民によって注視されている今こそ、インフラストラクチャー等の必要性が高い分野への支援を継続していただけるようお願いします。また我々は共通の利益を協議することにより、日本とさらに高度な経済関係を結べるだろうと期待しています。日本国天皇陛下と国民、そして政府に感謝を捧げます。(サマーワ市長=イブラヒム・サルマン・アル・マイヤーリ)
 慈悲深く慈愛あまねきアッラーの御名において 日本国陸上自衛隊及び外務省サマーワ連絡事務所の皆様に、サマーワ市評議会から感謝を込めて。サマーワ市評議会は、日本国外務省及び陸上自衛隊の皆様がサマーワにおいて実施されてきた多くの事業と、日本人としての倫理にあふれた隊員及び所員の皆様の誠実さに対し、心からの感謝と敬意を捧げます。我々は今後とも人道復興支援事業を継続していただけるように、そして我々の友情と相互の繁栄がいつまでも続くように願っています。(サマーワ市評議会議長=カシム・ジャビル・アブドゥルフセイン)
 慈悲深く慈愛あまねきアッラーの御名において ルメイサ市民を代表し、私は日本国陸上自衛隊と外務省の皆様に感謝と敬意を表します。この困難な状況にある我々ムサンナ県民をはじめとするイラク国民に、日本国民から差し伸べられた支援の手となっているのが皆様です。そしてこれは我々に対する皆様の人道的な感情に基づいたものです。我々の間にかけられた友情の掛け橋が今後さらに密接なものとなり、日イ両国、特に日本とムサンナ県との間に明るい未来が訪れるよう希望するとともに、我々こそがその掛け橋となりたいと考えています。我々は友人である日本国民の名の下に実施された全ての事業に、心から感謝と敬意を捧げます。(ルメイサ市長=ハシム・フセイン・アルワン)
 慈悲深く慈愛あまねきアッラーの御名において ルメイサ市評議会は、ルメイサ市の保健医療・教育・道路及び経済事情の改善のため、ルメイサ市民への善意をもって、多大な努力を払っていただいた日本国陸上自衛隊と外務省に感謝と敬意を捧げます。そして今後もムサンナ県の復興のための事業を支援してくださるように、また日本人と我々イラク人との交流と友情が、この地への駐留と支援事業の継続によってさらに強く結ばれるよう期待しています。有難うございました。(ルメイサ市評議会議長=カリーム・バダシュ・ウォーナス)
 尊敬すべき紳士である日本国外務省と陸上自衛隊の皆様へ この地の厳しい気候、強い日差し及び日本からの距離という悪条件下にもかかわらず、我々の友人である日本人の皆様がムサンナ県の復興のため努力してくださっていることは、我々にとって大変有難いことです。皆様が平和と協調のための使者であることは、皆様自身の行いにより既に明らかです。そればかりでなく、皆様は我々ムサンナ県民への人間的な思いやりをもって活動してくださっています。毎日飲む水の一滴や、子供たちが書く一文字一文字が全て皆様のおかげであると、我々はいつも感謝しています。さらに医療をはじめとする全ての分野を復興させてくださっていることにも深く感謝いたします。安全とは言い切れないこの地において、我々の故郷を再建してくださっていることに感謝いたします。我が国が輝く未来に到達するその日まで、協力を続けていただきたいと願っています。我々との交流がこれからも続くことを願いつつ、日本国民と日本国政府に感謝を捧げます。(ヒドル市長=ラザック・ハムード・アビド)
 慈悲深く慈愛あまねきアッラーの御名において ムサンナ県に派遣された日本国陸上自衛隊の皆様に、心からの感謝を込めて。ヒドル市評議会は、イラクの復興支援のためムサンナ県に派遣された自衛隊の皆様に、心から感謝と敬意を捧げます。また、ヒドル市民のために皆様が行ってくださった多大な努力に御礼申し上げます。皆様による事業は、日本政府に対する感謝と尊敬の念と共に、ヒドル市民の心の中に永遠に刻まれています。今後とも、さらなる支援をよろしくお願いいたします。今後も、我々は皆様の任務完遂と繁栄を、感謝の気持ちとともに、心からお祈り申し上げます。(ヒドル市評議会議長=ムフソン・ジャリール・アル・ヤシリー)

パキスタン統参議員が来日
先崎統幕長の公式招待で
先崎統幕長(左端)とともに特別儀仗隊を巡閲するハック統参議長(6月14日、防衛庁A棟前で)
 パキスタン統合参謀本部議長のエフサン・ウル・ハック陸軍大将が6月14日、防衛庁を訪れ、額賀長官、守屋武昌事務次官、先崎一統幕長をはじめ陸海空各幕僚長を表敬した。
 ハック統参議長は先崎統幕長に公式招待されたもので、この日の午前中の栄誉礼・儀仗、統幕ブリーフィング、表敬に続いて、午後からは富士学校を研修した。翌15日からは、馬場順昭防大副校長や道家一成自艦隊司令官を表敬したほか、地域研修なども行った。

海自大村航空基地でモニター会議開催
<海自>
 第22航空群(群司令・鮒田英一海将補)は6月2日、平成18年度基地モニター会議を開催した。
 会議で鮒田群司令は18年度委嘱モニターに対し委嘱状を授与し、海上自衛隊の組織・編成・海上防衛等について説明した後、地元市民と大村航空基地の相互理解を促進するため、多くの意見提案を要請した。
 写真撮影に引き続き昼食会が実施され、伝統の海軍カレーに舌鼓を打ち、緊張気味だったモニターの表情もほぐれ和やかな雰囲気となった。
 特に昼食後の、懇談会においては、海上自衛隊に対する意見及び質問が例年以上に提出され、インド洋派遣や災害派遣等国内外で活躍する大村航空基地隊員への関心の高さを示していた。
 午後からは、SH-60Jによる体験搭乗が実施され、空から見た大村湾の美しさに感動したとの意見が寄せられた。

「若者とのふれあいトーク」
阿倍官房長官、高橋即応予備を激励
 小泉内閣の閣僚と国民が対話するタウンミーティングが5月21日、安倍晋三内閣官房長官を札幌に迎え開催された。平成13年6月にスタートして以来、第162回目となる今回は、「再チャレンジ タウンミーティング イン 札幌」"多様な機会のある社会の実現に向けて"と銘打ち、札幌コンベンションセンターにおいて、300名が一般公募参加し、活発な対話が行われた。
 これに先立ち、初めての試みとして、札幌市郊外にあるモエレ沼公園において、「若者とのふれあいトーク」と題して安倍官房長官と自ら再チャレンジを経験したことのある若者12名との意見交換が開催された。この「ふれあいトーク」に、第7特科連隊(東千歳駐屯地)を平成13年に任期満了退職し、現在は総合警備業の有限会社「ベスト・ワン」において統括本部長として活躍する傍ら、第7特科連隊において即応予備陸士長として頑張っている高橋洋史氏も参加した。
 高橋即応予備陸士長は「2年間自衛隊で勤務した経験、体育インストラクターを経て警備会社に勤務した経験、有限会社ベスト・ワンを現在の社長とともに設立した経験を通じ、再チャレンジ・再就職に当たっては『仕事を好きになる努力』、『1円でもお金を貰っていればプロとしての意識を高める』ことが如何に大事なことかを強く感じました。これから再チャレンジを目指す若い人たちには、「人にすべて任せるのではなく、常に自分の意志で目標に向かって、前向きな姿勢で進んでいけば必ず結果はついてくる」というメッセージを送りたいと思います」と熱く語った。最後に、高橋士長は安倍官房長官と握手を交わし、直接激励を受けた。

 〈お詫び〉本紙6月15日号 論陣の中で「消費者金融の大手のアコムが一時営業停止の処分を受けたことは記憶に新しい」とありますが処分を受けたのはアコムではなく他の会社でした。訂正するとともにアコム株式会社様や関係の方々と読者の皆様にお詫びいたします。また、大手銀行と消費者金融会社との関係など事実と異なる記載がありましたので、当欄の4段目、前より4行目から15行目までを削除します。
防衛ホーム新聞社

隊友会 77万人の請願書提出
憲法に実力組織明記を
 (社)隊友会(瓦力会長、会員約13万人)は昨年6月から約1年間にわたって、国民の防衛意識の普及高揚に関する活動の一環として「憲法に国を防衛するための『実力組織』を明記する署名運動」を(社)日本郷友連盟、(社)全国自衛隊父兄会、(財)偕行社、(財)水交会、全国防衛協会連合会、新生つばさ会の協力を得て広く一般国民にも拡大し実施してきた。
 その結果、集まった77万人分の請願書(=写真)を6月9日午後、衆参議院事務局請願課で衆議院議長と参議院議長あてに提出した。請願書の紹介議員は、衆議院が山崎拓、愛知和男、玉澤徳一郎、衛藤征士郎、斉藤斗志二、中谷元、石破茂、大野功統の8議員、参議院が尾辻秀久、矢野哲朗、保坂三蔵、武見敬三、西銘順志郎、川口順子の6議員で、隊友会副会長の冨澤暉元陸幕長が請願した。

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