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   2006年4月15日号
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白濱前中央病院長がNPO設立
自衛隊衛生での体験活かす
 前自衛隊中央病院長の白濱龍興(しらはま・たつおき)氏がこのほど、NPO(特定非営利活動法人)「国際緊急医療・衛生支援機構」を設立した。
 これは、白濱氏が「自衛隊で学んだこと、特に災害時医療を役立てたい」との思いから始めたもので、アジア国内の自然災害、NBC(核、生物、化学)汚染などに対処するほか、教育セミナーや講演会も開催する。また、インターネットを利用したブログを立ち上げ、他のNPOと連携して講師の交流なども図るとしている。発起人・理事には▽宗方俊之帝京大教授(元陸自北方総監)▽井村賀世子久我山病院総看護師長(元中病婦長)▽加来満夫東北大医学部教授▽新地浩一佐賀大医学部教授▽杉原弘晃ジャパンメディカルアライアンス法人代表▽倉田毅国立感染症研究所長▽高橋進日大大学院教授ら各分野の超一流の専門家を迎え、また、事務局長には曽根晋作氏(前中病放射線技術課長)が就任、広く医療関係者や自衛隊OBに同機構への参加を呼びかけている。
 白濱氏は昭和15年生まれ、千葉大医学部卒。陸幕衛生部企画室長時代に、行政医師の立場からカンボジア、モザンビーク、ルワンダへのPKOや人道派遣、阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件の際の医療部隊、医療チームの編成・派遣などを行った。その後も、ホンジュラスやインドネシアへの国際緊急活動、イラク人道復興支援業務などに積極的に関与している。著書に「知られざる自衛隊災害医療(悠飛社、04年)」「医師の目から見た『災害』(内外出版社、05年)」などがある。

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