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   2006年3月15日号
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荒川3海曹に善行褒賞
交通事故の高校生2名を救急処置
<舞教>
 舞鶴衛生隊長(綾織誠人2海佐)は2月1日、舞鶴衛生隊付舞鶴教育隊第104期初任海曹課程に教育入隊中の荒川3海曹に対し、舞鶴教育隊司令の協力を得て、善行ほう賞を授与した。
 荒川3曹は昨年12月12日午後2時頃、舞鶴市内の交差点で、交通事故で倒れている高校生2名を発見、直ちに救急処置を行い人命救助に貢献した。
 荒川3曹はその事実を公にしていなかったが、加害者の男性から総監宛に礼状が届いたことから、ほう賞の運びとなった。舞鶴衛生隊長は「今回の荒川3曹による適切な処置は、彼の日頃の地道な訓練の賜物であり、献身的かつ勇敢な行動を誇りに思います」と語った。
 荒川3曹は「今回、医療従事者であるまえに人として当然しなければならない行為をしただけで、このような賞を頂けたことは大変光栄に思います」と、今後とも自己の知識・技能の向上に努力する決意を語った。

第1航空群(鹿屋)ヘリ、屋久島から緊急患者輸送
 2月6日、熊毛郡上屋久町に住む女性(78歳)が、午前11時半頃、耕運機から転落し、後頭部を強打した。直ちに屋久島徳洲会病院に搬送され、診察の結果、急性硬膜下血腫と診断、直ちに専門医療機関での開頭手術等が必要であると診断された。
 このため、鹿児島県知事から第1航空群司令に対し、緊急患者輸送が要請され、救難機UH-60J 8978号機(機長・城取3佐以下4名)が午後2時46分、魔屋基地を離陸した。救難機は、患者の待つ屋久島空港に午後3時23分着陸。患者、医師及び付き添いを収容し、午後3時29分、同空港を離陸、午後4時1分に谷山ヘリポートに着陸し、待機していた鹿児島市消防局救難隊に愚者を引渡し、午後4時14分、無事任務を終了した。

チームの名誉を担ってタスキリレー
下基隊員が駅伝参加
 下関基地隊(司令・高橋陽一1佐)は2月5日、下関市陸上競技協会(山田好章会長)主催の第51回、下関駅伝大会に選手相互の団結と自衛隊と市民との触れ台いを目的として参加した。
 競技は、下関北運動公園内の下関第1球場正面をスタート、下関市考古博物館を折り返しとする5・5キロを周回するコース(全行程6区間22キロ)で1部(男子の一般1部、高校男子、中学校男子)と2部(男子の一般2部、教職員、女子の一般、高校、中学)の計7部門に分かれて健脚を競った。
 今回は、一般から中学までの128チーム768名が参加、下関基地隊は、昭和50年から参加しており、一般男子1部を維持している。
 当日の下関地方は、冬型の気圧配置で天候は晴れ、微風、気温6度で絶好の駅伝日和、各選手はウォーミングアップを入念に実施していた。午前9時30分、球場正面入り口に設けられたスタートラインには1部参加の選手が整列、大会会長の号砲により、一斉にスタートした。コースの沿道には、市民や職場の同僚、クラスメイトらが、また、折り返し地点となった下関考古博物館には、高橋基地隊司令以下大勢の隊員や選手の家族がそれぞれの場所に応援に駆けつけ、力走してくる基地隊の選手に拍手と温かい声援を送って激励した。タスキの中継地点となった下関第2球場の3塁側スタンドでも、走り終えた選手や隊員とその家族から疲れ切った選手に温かい声援が飛び、中継前の力走に大きな拍手が送られた。
 下関基地隊チームは、官公庁や企業、大学の陸上部、ジョギングクラブなどの脚力に自信のあるチームと競い合い、チームの名誉を担ってタスキを受け継ぎ、健脚を競い合った。結果は、一般男子23チーム中、18位の成績だった。
 競技終了後、応援に駆けつけた隊員とともに、完走の満足感に浸りながら、来年は更に上位を目指すことを誓い合って、競技場を後にした。

<論陣>
「情報」には裏付けが必要
永田衆院員議員(民主)騒動から
 公人、私人であっても公式に「もの」を言ったり、書いたりするときは、必ず"裏付け"をとり、事実かどうかを確めなてはならない。これは人として当然のことである。こんどの民主党の永田寿康衆議院議員が衆院予算委員会でやってのけた「ライブドアの送金支払いメール」についての爆弾質問?は、正に裏付けをとらなければならない鉄則を忠実に実行しなかった典型である。マスコミや政治の世界には、真偽を問わず"情報"が洪水のように流れているし、さも本当らしいニセ情報を売り込んでくる場合もある。それらの情報を"公開の場"にさらすときには、必ず"裏"をとり、正しい証拠を入手しなくてはならない。マスコミの場合、記者が抱え込んできた情報について、デスクは、その都度「裏はとれてるだろうな」と言う。もし、ニセ情報に乗せられて報道した場合、その瞬間から"社の信用"が失墜してしまうからである。また記者自身も、いわゆる「夜討ち朝駆け」などをして、ことの真実を探り出す努力をする。あいまいな情報を鵜呑みにして記事は書かないのである。
 民主党の永田議員は、他人から寄せられた情報を、そのまま、裏もとらずに質問してしまうという初心者的行動をとってしまったのである。後日「情報提供者が窮地に追い詰められそうだったので、仲介者の話を信じてしまった。銀行名も口座番号も教えてもらったので信頼する以外になかった」と語っている。
 確かに情報を扱うものは『ニュースソース』は絶対に明かしてはならない。だが、こんどのニセメール情報の場合、情報源は隠さなければならないし、例え「捜査当局に逮捕されても明かしてはならない。だが、ニセメール事件で永田議員に情報を手渡したのは、情報源そのものではなく、単なる「情報の仲介者」でしかない。ことが国の政治をつかさどる国会、それも政党と政党の対決、また、被害者に民間人が存在する以上、「ことのすべてを明かすため」にも、仲介者名を公表し、その人物を証人喚問するぐらいのことをすべきではなかっただろうか。永田議員の謝罪会見での言動も、あまりにも国民をなめ切った態度であった。
 「結果として、準備が不十分なまま質問したことには大変反省している。メールはニセものだったが、その内容については、まだ、真相を知らなければならないので、こんごも調査を続けていく」。メールと内容とを分けて、調査を続けるとは、あまりにも人を小馬鹿にした謝罪としか言いようがない。条件付き謝罪などは本当の世の中に存在しないことを永田議員は知るべきである。
 情報化社会である以上、各種の情報が巷をとび交っている。特にマスコミ関係には『情報』は多い。その中のいくつかがスクープとなる場合がある。情報の正確さを確めていく段階で逮捕され、裁判にかけられ、有罪になった記者もいる。Y紙のT記者は、かつて売春防止法が制定される以前に、この情報を入手、スクープした。検察庁はT記者を逮捕したが、T記者は最後まで情報源を口にしなかった。まる21日間、無言で通したのはりっぱだった。
 特ダネ情報が、ふと手に入るときもある。防衛庁関係でいうと、かの有名な『三矢研究』や『国防基本法』でのスクープがそれに当たる。三矢研究は原本に近いものを記者が手に入れ、その裏付けをとったうえ、当時の野党の大物議員に持ち込んだ。爆弾男といわれた同議員が国会で質問。最後には当局も、その存在を認めざるを得なくなった。国防基本法も、ある記者が入手して、国会で与野党の大攻防戦を展開した。
 防衛庁関係のこうしたスクープも、正しい情報と、正確に裏付けがとれ、証拠もそろったからできたものである。それほど記者たちは裏付けを集めるのに苦労を重ねているのである。永田議員の場合、そうした努力を一切はぶいて、党の一部上層部と相談して質問したあまりにも稚戯に等しい行動であった。それにしても、こんどの騒ぎは情報というものが、いかに恐しいものであるかを知らしめたことだけは確かである。

防衛庁職員採用試験のお知らせ
(注)1種及び2種の受付期間か短くなっているので、ご注意ください。
 防衛庁では平成18年度職員採用試験を次のとおり実施します。
1種試験
 (技官)【行政職俸給表(一)2級の係員等を採用するための試験】
 ▽試験の程度 大学卒業程度
 ▽試験区分 経営工学、電子、機械、土木、建築
 ▽受験資格 (1)昭和48年4月2日から昭和60年4月1日生まれの者(2)昭和60年4月2日以降生まれの者で次に掲げるもの(1)大学を卒業した者及び平成19年3月までに大学を卒業する見込みの者(2)防衛庁が(1)に掲げる者と同等の資格があると認める者
 ▽申込用紙等配布開始日 3月10日(金)
 ▽受付期間 4月3日(月)から4月12日(水)まで
 ▽第一次試験日 5月7日(日)
 ▽第一次合格者発表日 6月2日(金)
 ▽第二次試験日 6月中旬
 ▽最終合格者発表日 6月30日(金)
2種試験
 (事務官・技官)
 【行政職俸給表(一)1級の係員等を採用するための試験】
 ▽試験の程度 大学卒業程度
 ▽試験区分 行政、語学(英語)、同(中国語)、同(朝鮮語)、国際関係(英語)、同(中国語)、同(朝鮮語)、数学、電気・電子、機械、土木、建築
 ▽受験資格(1)昭和52年4月2日から昭和60年4月1日生まれの者(2)昭和60年4月2日以降生まれの者で次に掲げるもの(1)大学、短期大学又は高等専門学校を卒業した者及び平成19年3月までに大学、短期大学又は高等専門学校を卒業する見込みの者(2)防衛庁が(1)に掲げる者と同等の資格があると認める者
 ▽申込用紙等配布開始日 1種と同じ
 ▽受付期間 1種と同じ
 ▽第一次試験日 6月11日(日)
 ▽第一次合格者発表日 7月14日(金)
 ▽第二次試験日 7月下旬
 ▽最終合格者発表日 8月25日(金)
3種試験
 (事務官・技官)
 【行政職俸給表(一)1級の係員を採用するための試験】
 ▽試験の程度 高校卒業程度
 ▽試験区分 一般事務、電気、機械、土木、建築
 ▽受験資格 昭和60年4月2日から平成元年4月1日生まれの者
 ▽申込用紙等配布開始日 5月17日(水)
 ▽受付期間 7月3日(月)から7月19日(水)まで
 ▽第一次試験日 9月24日(日)
 ▽第一次合格者発表日 10月13日(金)
 ▽第二次試験日 10月下旬
 ▽最終合格者発表日 11月17日(金)
 〈受験案内等請求先及び試験に関する問い合わせ先〉 採用試験の種類別の受験案内及び申込用紙は、配布開始日になりましたら、次の各担当係で配布されます。
 また、郵送で一部請求される場合は、封筒の表に赤字で『1・2種請求』又は『3種請求』と記入の上、140円切手(3種請求の場合は120円)をはったあて先明記の返信用封筒(角形2号、長さ33.2cm×幅24cm)を同封してください。
 防衛庁ホームページhttp://www.jda.go.jp/
 ▽防衛庁長官官房秘書課採用試験室 〒162-8801東京都新宿区市谷本村町5-1電話03-3268-3111 FAX 03-3260-0716
 ▽札幌防衛施設局総務部総務課人事係 〒060-0042札幌市中央区大通西12丁目電話011-272-7578 FAX011-272-7561 
▽仙台防衛施設局総務部総務課人事係 〒983-0842仙台市富城野区五輪1-3-15電話022-297-8209 FAX022-295-9220
 ▽名古屋防衛施設支局総務課人事係 〒460-0001名古屋市中区三の丸2-2-1電話052-952-8221 FAX052-952-8230
 ▽大阪防衛施設局総務部総務課人事係 〒540-0008大阪市中央区大手前4-1-67電話06-6945-4952 FAX06-6945-7681 
▽広島防衛施設局総務部総務課人事係 〒730-0012広島市中区上八丁堀6-30電話082-223-7105 FAX082-223-8102
 ▽福岡防衛施設局総務部総務課人事係 〒812-0013福岡市博多区博多駅東2-10-7電話092-483-8815
FAX092-474-3685
 ▽那覇防衛施設局総務部総務課人事係 〒900-8574那覇市前島3-25-1電話098-868-0174
FAX098-863-1750

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