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   2006年3月15日号
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創隊10周年を祝う
<11飛隊>
T4ブルーに記念塗装も
 空自第4航空団(松島)の第11飛行隊が創隊10周年の節目を迎え、2月17日、18日の両日にわたって盛大に記念行事を実施した。
 11飛隊は、T-4ブルーインパルスを擁する航空自衛隊唯一の展示飛行専門部隊で、航空自衛隊のみならず、自衛隊としての広報に大きな成果を上げている。
 17日、T4ブルーの訓練風景が披露され、招待者6名、飛行隊0B18名及び基地外柵の一般市民多数が見学した。翌18日には、杉山良行4空団司令をはじめ基地主要幹部、招待者、0B、関係者ら多数が出席して慰霊祭、記念式典、記念植樹、記念撮影、祝賀会などが順次行われ、参加者全員で創隊10周年を祝った。

寒中水泳で創設50年を祝う
<加茂分屯基地>
 2月11日、神奈川県茅ヶ崎海岸で4人の壮年が寒中水泳を披露した(=写真)。この男達、昭和60年頃に空自加茂分屯基地に勤務していた内野業務隊長と、その仲間で尾崎電子小隊長、高木通信小隊長、猪岡通信員の4人。
 建国記念日に合わせて、日本国の益々の繁栄祈念と加茂分屯基地創設50年を祝して、寒中の海水に体をゆだねた。
 遊泳の後の宴会には初代の厚生小隊長・錢本(旧姓佐々木)も加わり、壁には横澤第12代司令がこの日の為に詠んだ「加茂基地の50を祝いてなまはげが意気を示せよ茅ヶ崎の浜」の揮毫。中川第16代司令差入れの大吟醸に酔いしれて加茂の守りを懐かしんだ。

市内の3小学校に「さとうきび」贈る
 海上自衛隊八戸航空基地上曹会(会長・間(あいだ)曹長)は2月17日、八戸市内の小学校3校を訪問し、活きた教材として沖縄特産の「さとうきび」をプレゼントした。
 これは、第5航空群が訓練で八戸に飛来する際の便を利用し、那覇航空基地上曹会(会長・酉田曹長)から送られたもので、両会は、平成6年から交流を行っており、八戸からは雪を見たことのない沖縄の子供達に「雪の感触」を体験してもらおうと、八甲田山中から収集した「真っ白な雪のプレゼント」を企画し、そのお返しとして那覇航空基地上曹会から届くさとうきびを、市内の小学校に贈っている。
 この日、市内高舘小学校の5年生39名が集まった教室で、さとうきびの栽培方法や黒砂糖の製造方法を説明した。児童達は、初めて見るさとうきびに感動するとともに、隊員が配ったさとうきびに「ガブリ」と噛み付き、「硬い」「本当に甘い」と驚きの表情を見せた。
 この後、児童達からの「実物を見たことがないので員重な体験になりました。ありがとうこざいました」との満足そうな顔でのお礼に対し、間会長は「喜んでもらえてうれしい。今後も色々な形で、地域と触れ合える活動を積極的に行っていきたい」と語った。この模様は地元民放テレビで放映されるとともに地元新聞にも掲載され、寒さ厳しい東北に暖かい南国の話題を提供した。

日本イラク友好深める
空手用具引き渡し式
全空連寄贈の道具100着、グローブ50組
小野寺9次群長が手渡す
 2月24日、イラクのサマーワ宿営地プレスセンターで空手用具引渡式が実施された。全日本空手道連盟が寄贈者となり、イラクの空手選手のために道着100着とクローブ50組が贈られ、日本の伝統的な武道である空手を通じて日本とイラクの友好が深められた。
 式典には、第9次イラク復興支援群長の小野寺靖1佐、イラク空手道協会会長アッバス・マハディ氏、ムサンナ県空手道協会リヤド・カーディム氏及び空手道協会職員3名が参加し、小野寺9次群長から空手用具が手渡された。また、アッバス氏から、全日本空手道連盟会長の笹川尭(たかし)氏と9次群長小野寺1佐に感謝状と記念品が贈られた。なお、寄贈された空手用具は、空自及び陸自によってクウェートからイラクサマーワの宿営地まで輸送されたもので、復興支援群は医療・給水・公共施設の補修のほか、復興支援物資の輸送も任務としており、今回の空手用具の輸送は輸送任務の一環として行われた。これまでに、毛布や給水タンク、小中学校への冷水器、文房具等の輸送や、スポーツを通して友好を深めるために柔道着やサッカーユニフォーム等の輸送を実施している。

初の「玉入れ大会」開催
<市ヶ谷駐屯地>
 市ヶ谷駐屯地(司令・柴田幹雄将補)では、2月14日、15日の昼休みに、レクリエーションとして、陸幕各部課及び市ヶ谷駐屯地所在部隊対抗「玉入れ大会」を開催した。
 この日は、天候に恵まれ、ポカポカ陽気の中、紅白に分かれた全選手が、子供の頃を思い出しながら白熱戦を展開した。特に、女性の参加が目立ち、必然的に男性応援団も増え、早春
の市ヶ谷台は、大いに盛り上がっていた。
1チームは15名で、女性は男性1名を3名に換算できることと、篭までの投入位置を男性に比べ2m短縮した女性参加奨励策を取り入れた結果、女性多数参加チームが大活躍し、決勝戦は、女性14人を含む24人の陸幕人事部厚生課チームが綱引き大会に続き、今回も栄冠を手にした。

中学生が総合学習で1後支連を訪問
 2月16日、総台学習(職場体験)の一環として練馬区立開進第4中学校1年生が練馬駐屯地に来隊した。
 施設の見学、基本教練、自衛隊体操等の訓練体験のあと、装備品展示を見学し、少年工科学校出身者(第1後方支援連隊第1整備大隊大和3曹)との懇談が行われた。
 中学生は、準備してきた資料を持ち出し、質問を投げかけた。大和3曹は、その質問一つ一つに丁寧に答え、また、少年工科学校時代の思い出や部隊配置後の生活について語った。最初は、緊張気味であった中学生も大和3曹の体験談に夢中になり、目を輝かせながら聞き入っていた。

希望と不安を胸に入隊予定者が駐屯地見学
<大久保>
 大久保駐屯地(司令・小川祥一1佐)は2月16日、平成17年度入隊予定者に対し部隊見学を実施し、入隊予定者の不安感の除去及び入隊意欲の高揚を図った。
 奈良地連の広報官に引率されて大久保駐屯地に来隊したのは男女保護者を含む29名。興味津々の面持ちで11時頃着隊し、奈良県出身隊員との会食を実施した。「先輩に勧められて入隊を志願した。やりがいを見つけたい」と話す顔からは不安が消えて入隊に対する前向きな決意が感じられた。
 その後、駐屯地内の各施設(整備工場、医務室等)や営内居室等を見学して実際の自衛隊の生活を肌で感じるとともに、装備品の説明などを通して更に興味を抱いていた様子だった。
 最初は、強張った表情をしていた保護者も、見学・説明を通して、子息の入隊に対し安心感を持ってもらえたことがうかがえた。
 「大久保駐屯地に来たい」と語る入隊予定者もおり、その真剣な表情からは将来の活躍が期待できそうだ。

新任務へ向けて
職能補導所で修了式
50期6人、再出発を誓う
<中央病院>
 自衛隊中央病院職能補導所(田中強所長)に1年間入り、けがや体力を復活させた自衛官の原隊復帰ともいえる修了式が3月8日、三宿の同体育館でおこなわれた。今年は昭和33年の1期から数えてちょうど50期になり、ここを修了した者は705人になった。
 式には内局の山本達夫厚生課長や各幕の厚生課長ら関係者らが出席し、修了者の再出発を祝った。
 まず、田中所長から更生指導成果として、「常に向上心をもって、2,000時間を越えるリハビリや体力復帰に努力し、基礎体力向上がめざましく気力体力とも認められ、修了者はパソコンやレタリング上級、技能も上級を取得した」などと報告があった。
 続いて、白濱龍興院長から一人ひとりに修了証書が手渡され、「ここで不撓不屈の精神で頑張ったのだから新しい任務でもりっぱに活躍出来る」とのあいさつがあった。
 最後に修了生代表で、柴田康男陸曹長が関係者に感謝の言葉を述べて「精神的にも肉体的にも自信が持てるようになったので新任務に頑張る」と答辞した。
 ことしの修了者は昨年4月入所の6人で、全員そろっての修了式になった。(所谷尚武)

〈訂正〉紙面・前号(3月1日号)9面「銃剣道競技会で第1中隊が優勝」の記事は滝川駐屯地ではなく、正しくは『滝ヶ原駐屯地』でしたので訂正するとともにお詫び致します。

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