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   2006年3月15日号
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陸曹となる決意
第4地対艦ミサイル連隊第1中隊=八戸
陸曹候補生 松林祥子
 陸曹になることを目指し始めた頃、自分なりに勉学や修養を積むことに励んできましたが、いざ陸曹候補生の指定をいただくとなるとたくさんのことを考えさせられます。嬉しい反面、今の自分は本当に陸曹になる器なのかと悩む面もあり、複雑な心境の時もあります。
 誰でも一度は頭によぎることではないだろうか。やはり、最初から完璧な一人前の陸曹だという人はいないと思う。半人前だからこそ、常に向上心をもって何事にも積極的に取り組める
んだ、と考える事にしました。
 また仕事を充実させるためには、私生活も充実させなければいけないと思います。今回、夫婦で陸曹候補生の指定を受ける事ができ、お互いが自分の夢に向かってスタートします。1歳半の子供は母に預け、たくさんのWACの諸先輩を見習い、仕事も育児も家庭もうまく両立させていきたいです。
 これからは前進あるのみ、先輩から仕事を任せてもらえる陸曹、後輩に頼られる陸曹を目指し、少しでも早く自分の理想の陸曹像に近づけるよう努力していきます。

楽しかった花笠
第20普通科連隊本部管理中隊=神町
1陸士 片桐崇徳
 花笠を初めて踊ったのは、中学校2年生の時でした。その時の記憶はほとんどないですが、蒸し暑い中を踊り終えた時の充実感は憶えています。それをまた体験するとは、ましてや自衛隊に入って、新隊員教育隊で山形市の花笠祭りで踊る事になるとは思っていませんでした。踊ると聞かされた時、私は一回踊ったことがあったので、少し踊りは違ったけれど、覚えるのは早かったと思います。
 練習は、7月中旬から始まり、毎日午後3時から5時まで約3週間でした。同期の中の県外から来た人は、花笠が初体験の人がほとんどだったので、みんなが踊りをマスターするには時間がかかりました。3週間、みんなで教え合いながら、真剣に楽しく練習しました。
 さすがに8月5日〜7日の、花笠踊り本番の初日は緊張しました。その時の顔は、引きつっていたと思います。ですが、その緊張は一瞬で吹き飛びました。あんなに歓声を浴びたのは初めてでした。興奮しました。楽しくて興奮しました。楽しくて3日間あっという間でした。疲れはありましたが、関係なかったです。そして、また今年も踊りたいと思いました。

私の主人
田畑早紀
 平成17年12月20日、私達は、5年半の交際を経て、夫婦となりました。それまで彼は、営内、私は実家で生活していたため、初めての2人での生活が始まりました。
 彼が、営内にいた頃、今日は、何をした、こんな事があったなど、仕事の話は聞いていたので、私自身の中で、少しは仕事内容を理解していたつもりでしたが、実際一緒に生活するようになって、毎日朝早く出勤し、「警衛」につけば、翌日帰宅したり、「演習」に行って数日家に帰って来なかったり……。そういった彼の頑張っている姿を見て、「自衛官」という職業について、私の知らなかった所や、「自衛官の妻」として、勉強しないといけない所も、たくさんある事に気付きました。そして改めて主人に感謝感謝、いつもお疲れ様です。私も頑張って自分の「キャラ」ではありませんが、彼にとっての癒し系になり、料理も、たくさん勉強して、元気に仕事に行ってもらえるよう、出来る限り務めたいと思います。
 夏には、彼もパパ、私もママになります。今からは、もっともっと、大変になるんだろうという不安もありますが、それ以上にとても楽しみに思います。子供ができたら3人で仲よく温かい家庭をつくっていきましよう。これからも体に気を付けてお仕事頑張って下さい。(国分=12普連2中隊・田畑士長夫人)

「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
株式会社ナスカ 伊藤修一
伊藤氏は平成17年3月、第7航空団(百里)基地業務群施設隊を准空尉で定年退職。54歳
 昭和44年3月12日、航空自衛隊に入隊以来、36年間勤務させていただき、平成17年3月10日、第7航空団を最後に定年退官し早1年が過ぎました。
 36年の殆どを、7空団で消防員として勤務できたことは、我が人生の輝かしい1ページかと、懐かしく思い起こされます。先任空曹、服務准尉として、波乱万丈の時期もありましたが、良き上司先輩、同僚に支えられ勤務できたことに感謝し、今後の人生の糧としていきたいと思います。
 定年後は、百里基地援護室のご紹介により「(株)ナスカ」に就職できましたことに、関係者の皆様に改めて感謝を申し上げます。
 それでは、弊社を紹介させていただきます。日本原子力研究開発機構における、原子力の総合警備を主とした会社として設立され、本社、東海事務所、大洗事務所、敦賀支店からなり、私は、大洗事務所に配置され、警備業務に従事しています。
 業務内容は、受付、巡回、立哨、警戒監視等を実施しております。警備員教育実習で警務業務の難しさ、厳しさを痛感しました。
 一例として言葉遣いです。基地警備では、命令口調で「止まれ」「誰か」なのですが、業務では「お待ち下さい」「どなた様でしょうか」となり、態度、姿勢、言葉遣いは接客業務ですが、視線は常に不審な点はないか、監視の目で相手、物を見ております(現職の警備員さんには当たり前の事でしょうが、私は火消し一筋でしたので、言葉遣い、接客に苦労しています)。
 また、一人で行動する業務がありますが、ミスをすれば個人ではなく会社が評価されるので、日夜緊張感を持って業務を行っております。
 老兵より一言、雇用状況は厳しい時代です。健康管理には十分注意して下さい。健康診断での異常項目は全て是正し、心身共にリフレッシュし、第二の人生の準備をして下さい。
 最後に航空自衛隊の益々の御発展を御祈念申し上げます。

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