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   2006年3月1日号
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HOME's English Class
(防衛ホーム英語教室)
FAT CHANCE!
ファット チャンス
望み薄だね
 Hi!皆さん。関東地方は日一日と寒さが弛んできているように感じられます。桜の木には花のつぼみが小さく芽吹いてきています。手袋をとり、マフラーをはずし、コートのライナーをとりはずして、コートをクリーニングに出すまで、三寒四温でそれぞれの春の訪れを楽しむことができます。春爛漫(peak of the Spring with full bloom of flowers)だけが春の楽しさではありませんからね。

 今回の表現は“Fat chance"「望み薄だね。」です。直訳すると「太った好機」です。可能性がないこと、望みがないことを意味します。おもしろいことに、同じ意味で、“Slim chance"も使います。直訳すると「やせた好機」ですね(^。^)
そう考えてみますと、チャンスは、太っていてもやせていても駄目なんですね。日本では「チャンスは待つ」ものですが、英語ではTake a chance 「好機をつかむ」ので、自分に合ったものをつかむという意味では、太めでもやせていても適当じゃないんでしょうね。使い方は、「芸能人とデートしたいな」、「ちょっと望み薄じゃない」という感じで使います。親密な関係では直接言うことも可能ですが、深刻なことや重い事項に関しては、間接的に…。

 統合運用にむけて、変化の時代がやってきました。変わるもの、変わらないものについて考えてみるのもいい時かもしれません。すべてが、チャンスです。行動が新しいものを運んできてくれると思います。まだまだ、寒い日が続きます。インフルエンザも流行っているようです。無理をなさらぬよう、健康に留意してお励み下さい。
 それでは、皆さん。See ya!  (スワタケル)

スポーツよもやま話
根岸直樹
元巨人・藤田元司監督を偲ぶ
志を引き継ぐ愛弟子 原監督の采配に期待
 夢を見た。学生服をビシッと着こなし、油でテカテカの丸い慶應帽をかぶった長身の学生が、東京銀座・交詢社ビルの階段をトントンとリズミカルに駆け降り、並木通りの人並みに消えていく後姿。チラッと見えた横顔で「アッ、慶應の藤田投手!!」とすぐわかった。それから一ヶ月もしない2月12日、元巨人・藤田元司監督(西条北ー慶大ー日石)の逝去が伝えられた。投手、監督として大活躍していた頃から取材し続け、ユニフォームを脱がれてからも地元の少年野球に携わっていることから(藤田さんはWCBF=世界少年野球推進財団理事長だった)何かとお世話になっていただけにびっくりした。
 直接の死因は「心不全」だったが、以前から心臓が悪く、さらに肝臓を患い、透析も続けていたが、何とも言い様のない寂寥感におそわれた。享年74歳。あまりにも急な死去の報に、球界関係者はもちろんのこと、ファンもその死を悼み、ご冥福を祈ったことはいうまでもない。
 藤田監督には、多くの人生の機敏を教えられた。「プロの新聞記者なら、ちゃんと質問しなきゃいかん」「勉強不足だぞ」「ごまかすなよ」…。"瞬間湯沸かし器"といわれる性格の裏で、いつも相手のことを考え、やさしく、温かく接してくれたことが、走馬灯のように思い出される。
 現役としては8年間に119勝88負、防御率2.20。新人王、最多勝、ベスト9各1度、MVP、最多勝率各2度など数々の輝かしい記録を残した。2度に渡った監督業(3年と4年)では日本一2度(1981・1989)リーグV2度を勝ち取っている。
 いま、一番記憶に残る思い出は89年、近鉄との日本シリーズ。3連敗してもう後がない第5戦で、不振に目をつぶり使い続けてきた原辰徳選手が満塁本塁打を放ち、大逆転で日本一に輝いたこと。
 藤田監督と原選手は、因縁浅からぬものがある。80年のドラフトで、東海大の強打者・原を4球団競合の上、巨人に引き当てている。原が2度目の監督に復帰した今季も「巨人魂で頑張れ」と、病床からエールを送っていた。
 原監督も「私にとって、恩師という言葉以上の恩人。かけがえのない人。いま、こうしてあるのも藤田監督あってのこと。絶対に勝って恩返ししないといけません」と、崩壊した巨人の再建を固く誓っている。
 小・中学時代から「野球がうまくなりたいと思い続けていた」そうで、川原での石投げ、ドッチボール投げに熱中。高校に進学すると、前半分しかない特製わらぞうりでつま先をしたり、下げカバンに重しを入れて腕の強化をはかったりしたとか。
 野球練習の合間に陸上部で200m走に汗を流し、やり投げで当時の愛媛県高校記録(57m80)を作ったこともあったそうだ。わがチームの少年たちにその話をしてやった。もし将来、プロを夢見るようなことがあれば、君らにも参考になるはず、と。
 藤田監督の志を継ぎ、再登場の原監督が巨人軍を再建してくれることを願ってやまない。オープン戦真っただ中。藤田さんを偲びながら、原監督がどんな采配をふるってくれるのか。シーズン開幕が待たれる。

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