防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース 防衛ホーム新聞社 防衛ホーム新聞社
   2006年2月1日号
1面 2面 3面 6面 8面 9面 10面 12面

年頭初飛行に5機参加
港内初の放水訓練も実施
<31空群>
 第31航空群(群司令・岩田耕道陸将補)は1月5日、初訓練飛行と初訓練航海を実施した。
 群司令は年頭にあたり「自衛隊にとって、今年は統合幕僚監部の新編、統合部隊の編成と統合運用が開始されるほか、海上自衛隊にとって19年度からの新体制への移行に向けた最後の準備段階であり、忙しい年になることが予測される。第31航空群としては粛々と任務を遂行出来るよう日頃から地に足のついた訓練に励んでもらいたい」と訓示した。
 第4格納庫前には、約700名の隊員らが整列し、群司令の「かかれ」の号令により、搭乗員と整備員は駆け足でそれぞれの航空機へと向かった。
 初訓練飛行には5機種、5機が参加。UP‐3D訓練支援機を先頭にタクシーアウトし次々に離陸した。初訓練航海には、2隻の支援船が参加し、放水訓練を実施後、基地沖合の水上飛行場に向かい、着水海面の掃海と警戒にあたった。
 初訓練飛行を終えた後、基地沖合に着水したUS‐1A救難飛行艇が救難訓練を開始、機上救護員が海上に飛び込み、遭難者を救助する泳者救助法、救命索救助法、ボート救助法を実施した。なお、放水訓練は、昨秋に開港した港内で初めての訓練となった。
 前日4日には第111航空隊(司令・浅野武司1海佐)のMH‐53E掃海・輸送ヘリコプター2機も初訓練飛行を実施した。

「初飛行・初操船訓練」
年始の結束を誓う
<小松島>
 小松基地(司令・松田和典1海佐)では1月5日、初飛行・初操船訓練を実施し、今年1年の飛躍と航空・艦船安全を誓った。
 5日午前9時過ぎ、司令から「搭乗員、船長等として必要な術科技能の練磨に努め、腕と心を鍛えてもらいたい」と訓示があった。司令の号令を受け、整列した搭乗員、支援船の乗組員とともに、SH‐60J型哨戒ヘリコプター5機と支援船1隻に乗り込み、基地を後にした。当日は、風が強く雪曇が時折流れてくるものの運航には影響はなかった。飛行訓練については、同基地から徳島市上空、大鳴門橋を巡る約90kmを飛行。途中、徳島航空基地上空では無線で賀詞を交わした。また、操船訓練は、小松島湾内を一周し約1時間の訓練を終えた。
 小松島航空隊の初飛行・初操船訓練は、県下の年始行事として定着しており、今年も小松島市長、那賀川、羽ノ浦町長らの来賓が来隊し、一連の行事と初飛行を見守った。

HOME's English Class
(防衛ホーム英語教室)
シーズ スペイシー トゥデイ
SHE'S SPACEY TODAY
彼女今日はぼーとしているね
 Hi! How are you doing? 皆さん、お元気でしょうか。本当に寒い日が続いています。風邪もはやっているようです。なんとなく体の調子が良くないと感じたら早めの風邪薬と、十分な睡眠をとってくださいね。沖縄では、真っ赤な緋寒桜が咲いて、日本一早い桜祭りが行われているそうです。関東の桜は、一番冷え込む今頃、目を覚まし春への準備を始めるそうですね。今年の桜はきっと例年以上に綺麗に咲くことでしょう。楽しみですね。

 さて、今回の表現は、“She's spacey”「彼女ぼーとしているね」です。もともと「ぼーっとしている性格」という意味ではなく、薬や疲れなどで「ぼー」とした状態にあることをいいます。薬物などで、ぼーっとしている状態でも使いますが、その時は「ラリってるね」ということになります。まあ、そういう状態の人を周りでみつけることもないでしょうが、風邪をひいて熱でぼーっとしている、医者の薬が効きすぎてぼーっとしているなどには問題なく使える表現です。Because of a bad cold(悪い風邪で)をつければ誤解はないでしょう。

 まだまだ、冬将軍が居座り、大雪や寒い日が続くと思いますが、無理をせず健康に留意してお励み下さい。ご健勝を祈念しております。
 それでは、みなさん。See ya!
(市ヶ谷・中央資料隊)〈スワタケル〉

雪月花
平成21年までに刑事事件の裁判員制度(米、英の陪審員制度)が始まる。陪審員と聞くとまず頭に浮かぶのがかなり前に見た「オーシャンと怒れる11人の仲間」というアメリカ映画である。何日もかんづめにされた陪審員は部屋の汚れた空気、外部との連絡も取れない苛立ちで他人の裁判なんかどうでもいいと思い始めた。主人公が被告のために熱弁をふるい陪審員を正義に目覚めさせるという内容だった。主人公のかっこよさよりも陪審員の苦しさの方が記憶に残っている。法務省は各地で周知に一生懸命のようだ、筆者も先日裁判所の説明会に行ってみた。先入観とは違い、そんなに厳しいものでもないようではあった、法律知識も要らないそうだ。と言う事は裁判の専門家の意向に流されるともいえる。なかでも出席者たちが一番心配したのが、刑期を終えて出所してきた元受刑者に復讐されないかという事だった。これに対する検事の返答が「裁判員に指名されるのは一年間に多くて660人だから宝くじにあたる確率よりも低いし、仕返しをしてはいけない法律を作っているから大丈夫です」。刑事裁判は事件発生地で行う土地管轄制だから東京、大阪みたいな大都市ならともかく、地方都市では顔をあわせることも大いにある、法律があっても窃盗や殺人事件は起きているのだからこの返答では誰も納得しなかった。国家の制度として裁判員に指名されたら正当な理由がない限り断れないとなれば、これが裁判のお飾りで終わることなく公平な裁判と人権擁護に役立つ事を願いたい。なお、当該事件の関係者や国会議員、自衛官等は指名されない。

Home
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2008 Boueihome Shinbun Inc