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   2006年2月1日号
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日本管打楽器コンクール
第4位に入賞
陸自中央音楽隊 3曹 矢口孝一
 私は、第22回日本管打楽器コンクールに参加し、トランペット部門で第4位という名誉ある入賞を果たすことができました。196名の参加者中、第1次予選では2日目の1番目でした。年齢制限もあり今回が最後のチャレンジチャンス。いつもよりも早く起床して体調を整え本番に臨みました。
 結果は如何にあろうと、自分らしい思い切った演奏をしようと心に決めて舞台に立ちました。この権威あるステージで、吾が人生最後の挑戦。最高の演奏を行えた自分を待っていたのは充実感そのものでした。とはいえ、やはり結果は気になるもの。発表までの長い時間は1分が1時間にさえ感じられました。
 諦めかけていた私に届いたのは、1次合格の知らせでした。上位20名の中に選ばれたのです。気付けば(年甲斐も無く?)思わず雄叫びをあげていました。
 そして、2次予選ではさらに5名に絞られた中にも私の名前がありました。迎えた本選ではトマジの協奏曲を暗譜演奏し、全国第4位という勲章を得ることができました。
 今回の結果は自分でも信じられぬ程に嬉しい出来事でした。しかし、それは同時に私は最後まで決して諦めてはならない」ことの大切さを改めて知ることができた貴重な体験ともなりました。
 本選までの間、ご配慮を賜り、また、アドバイスを戴いた中央音楽隊長をはじめとする隊員の皆様には心から感謝を申し上げます。これからも更に充実の演奏を目指して精進を積んで行こうと決心しています。

新年の抱負
7普連=福知山 3陸曹 田中智則
 例年にない寒さの冬の中2006年を迎えました。今年は2月に中隊検閲、3月末には師団の改編という大きな行事を控えており、当初から慌しく忙しい1年が予想されます。その中で私は、もう1度基本基礎を
見直して原点に戻り、そしてその基本基礎を基に新たなことにどんどん挑戦して行きたいと思っています。
 激変する世界情勢の中で自衛隊に対する期待・要望も年々増してきております。その点からも有事の際直ぐに対応出来る態勢を整えておく事が必要となります。私は、国民からも自衛隊からも必要とされる自衛官でいれるように努力していきたいと思います。
 私の今年の目標は、誇り高き陸上自衛官の心構えである挑戦・献身・誠実を常に意識して日々邁進していくことです。献身の気持ちを忘れることなく、誠実な心で何事にも前向きに挑戦して行きたいと思います。2006年を有意義な年とし、大きな飛躍の年とすることをここに誓います。

『真』成人の抱負
15普連=善通寺 陸士長 古塚浩平
 アッという間に20歳に成ってしまいました。20歳に成ったと言っても自分の中で何か変わった訳でなく、ただ堂々とタバコが吸え、酒が飲めるようになったくらいで「成人」について深く考えた事はありませんでした。しかし、自分の「成人」に対する認識・知識が余りにも甘く乏しい事に気付きました。そこで「成人」を辞書で調べると、「大人に成る事」と書いてありました。では、「大人」とは何か。「一人前に大きくなった人」だそうです。つまり成人とは「一人前に大きくなった人に成る」と言う事だったのです。では、今年20歳になり社会的に成人として扱われるように成った自分が本当に「成人」しているのか、そう考えてみると、自分は「大人」に成り切れていないのではないか、と思いました。成人とはタバコや酒が法律的に許される事では無く、一社会人として認められるように成る、と言う事が「成人」の意味なのだと思います」新成人の抱負と言う事ですが、自分は真成人に成る」と言う事を抱負にします。
 自衛隊生活2年目でまだまだ未熟者の自分ですが、社会の中で、自衛隊という組織の中でも早く一人前の立派な大人になれるように、また名前だけの成人ではなく、本当の意味での成人「真成人」に成れるように、自分の考えが、社会人として物事を捉えられるように日々意識して生活していこうと思います。

新年の抱負
9支連=八戸 陸士長 齋藤美和
 今年の抱負は、仕事と趣味を両立する事です。昨年は検閲の年ということもあり、練成訓練等が無い時が多々ありました。今年は昨年とは違い、少し落ち着いた年だと思いますので、私が大学の時に始めた「ラクロス」というスポーツに再挑戦していきたいと思います。入隊以来3年間ラクロスをしてみたいという気持ちはあったものの怪我等ああり、また怪我をして仕事に支障を来すのが怖く挑戦しようという気持ちにはなりませんでした。
 しかし、毎年秋の東北リーグ戦の時期になれば「決勝戦を観に来て」等の誘いもあり久しぶりにチームメイトと再会すれば、現役でプレイしている事の楽しさ、プライベートの時間の充実感がひしひしと伝わってきました。そのような姿を見ているうちに、私も仕事はもちろんの事ですが、休日は趣味に時間を費やし、仕事とプライベートの時間にメリハリをつけ、自分が満足のいく1年にしたいです。

「頑張っています」 新しい職場
活躍するOB シリーズ
健康管理に万全を期す
東京海上日動火災保険(株)前橋損害サービス第1課
中曽根 勉
中曽根氏は平成17年3月、新町駐屯地業務隊を2陸佐で定年退職。55歳
 群馬地域援護センターの皆様のご尽力のお陰をもちまして、東京海上日動火災保険(株)に就職させていただき、前橋損害サービス第1課に交通事故賠償主任として勤務し、早くも半年が経とうとしています。
 仕事の内容は、交通事故で怪我をされた方の賠償を担当しています。
 入社の動機は、建前は「人の役に立つ仕事がしたい」でしたが、本当のところは、「職場にはOBの方が沢山いるので心強い」という気持ちからでした。
 入社して一番苦労した(今でもしている)のは、電話の対応です。「お電話ありがとうございます。東京海上日動前橋損害サービス、中曽根です」がなかなか言えず家からバス停まで声を出して練習しました。
 また、電話の相手は、不特定多数、聞き慣れない人の名前・会社名ばかりであり、相手の方の名前を何度も聞き直すこともしばしばであり、緊張の毎日が続きました。
 しかしながら、電話の対応は、慣れと経験で何とかなりそうですが、なんともならないのが健康です。今は病院でちょっと診断を受けるにも半日はかかります。その点、自衛隊は医務室で容易に受診することができます。
 自衛隊にいる間は、医務室に行かないのが健康の証拠と思っていましたが、今は、もっと医務室にお世話になっておけば良かったと反省しています。特に、定年前の方は、歯の治療をはじめ定期健康診断で指摘を受けた項目を治療され、万全の体調で退職日を迎えていただきたいと思います。
 最後に、私はこの仕事につくまでは自動車保険の内容をよく把握せず更新していました。皆様はいかがでしょうか。保険の更新時期がきましたら、一度内容をご確認されることをお薦めします。

防衛ホーム俳句コーナー
 破れ船の肋を洗ふ土用波  郷家たもつ
 碧落へ噴煙上げて山眠る  池田 弘之
 見上げれば目に入りくる桜の芽  小川百合子
 春来ると思へば雨の憎からず  小野 道子
 雪吊の縄ゆったりと遊びをり  小向 青穂
 牡丹雪豊かに降りて触れ合わず  清水 春生
 春寒し弁天様の屋根に鳩  西村 爽風
 花柄の布巾をおろす寒の明け  畠中 洋子
 束の間に時過ぎゆきて惑ふ冬  山崎 藤雄
 番泥の靴に小言の妻のゐて  磯谷 幸三
 人恋へばしきりに梅の花こぼれ  鈴木 芳江
 消えやすき手に初雪を受けにけり  大通 佳子
 荒海や瞽女の墓より雪の佐渡  宮本 立男
 焼きたてのパンの匂ひの春の風  岩崎 悦子
 春光を溜めては落つる軒雫  江田 雅子
 養生の何もせぬ日の冬の鵙  中川 敦子
 良寛の国より雪の便りかな  ジョンス美加子
 句心のほっほっ湧きし春を待つ  北島 美保
 灯を点す静かなくらし春の雪  益子 千翠
 春めきし野に呑まれたる春遍路  岡 誠
     選者吟
 春土踏みわれに帰れる故郷なし  保坂 伸秋
     (「栃の芽」誌提供)
 「栃の芽」誌をご希望の方は〈栃の芽会連絡先=畠中草史氏 電話042・796・0961〉へご連絡下さい。

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