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   2006年1月1日号
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スポーツよもやま話
根岸直樹
初場所制覇して綱取り前進
猛げいこ続ける新大関・琴欧州
 「よくなってきてはいるが、まだまだだ。『しこ』をしっかり踏んで、下半身を鍛えないと…」。腕を組んで仁王立ちの佐渡ヶ嶽親方(元関脇・琴ノ若)。その前で新大関・琴欧州は、何度も何度もしこを踏み続けていた。
 部屋のけいこは、もう最後の総仕上げの段階に入った。1月8日初日の初場所(東京・両国国技館)に向け、新大関は必死の形相でしこを踏み、すり足を続ける。「これが相撲の基本だから…。一生懸命けいこして、初場所では大関の名に恥じない相撲を取りたい」と琴欧州。
 そういえば、12月の昇進伝達式のとき「大関の名に恥じないよう、けいこに精進します」と、はっきり約束した。いま流行の「不撓不屈」「一意専心」「勇往まい進」など、カッコいい四文字熟語は出なかったが「簡潔で、欧州に最もふさわしい口上」(北の湖理事長)だった。
 琴欧州、本名カロヤン・ステファノフ・マハリヤノフは、1983年2月19日ブルガリア生まれの23歳。佐渡ヶ嶽部屋入門は02年。いきなり九州場所の前相撲で一番出世。以来トントン拍子で勝ち進み、負け越したのは05年春、西小結で4勝11敗が1度だけ。
 上に"超"がつくほど出世街道まっしぐらだが「それだけに不安も多い」(佐渡ヶ嶽親方)という。兄弟子の尾車親方は「手が長いので、立ち合いに一歩踏み込んで右四つに組み止めるといい。両まわしを引きつける相撲が取れるようになったら敵無しだ。ただ、武器である長身(204センチ)を逆利用され、土俵ぎわで投げを打たれるともろい。じっくり引きつけて腰を割り、出ていくことだ」と指摘している。佐渡ヶ嶽親方のいう「しこをもっと踏め」「すり足を続けろ」は、その弱点矯正につながるわけ。
 運動神経は抜群で、100メートルを「11秒5で走った」とか。少年時代から五輪出場を夢見てレスリングに熱中。14歳で全国2位にランクされている。だが、体重超過で出場を断念。19歳の秋、佐渡ヶ嶽部屋にスカウトされている。
 3年前に来日したときは、日本語など「聞いたこともなければ、しゃべれるようになるなんて夢にも思わなかった」が、新弟子時代から大部屋で寝起きして仲間にもまれたり、スポーツ記者と親しく交流するうちに、大方の日本語は理解できるまでに上達した。記者仲間でも「欧州は頭が切れる」ことで有名。豚骨ラーメンが大好物で「部屋のチャンコなんて問題じゃないよ」と、片目をつぶっておどけてみせたりする。
 ライバルは、九州場所でも負け目下2連敗中、3勝5敗と負け越している同時入門の稀勢の里(鳴戸部屋)。「萩原(稀勢の里の本名)気にしてないよ。だれがそんなこといったの?」とトボケてみせたが、初場所では「絶対に勝って、横綱にまた一歩前進したい」というのが本心。
 初場所から月給が234万7千円に。「お父さん(ステファンさん)に高級乗用車をプレゼントしたい」そうだ。

第29回全自柔道大会
国分、習志野がV
 全自柔道連盟(会長・西川徹矢官房長)主催の第29回防衛庁長官杯全自柔道大会が12月3、4の両日、体育学校D体育館で開催された。3日は団体戦1部(5人制)、2部(3人制)、生徒対抗戦、4日は体重別、女子個人、年齢別の個人戦全試合が行われ、全国各地から多数の精鋭選手が参加、各試合とも日頃の鍛錬の成果を発揮しようと手に汗握る熱戦を展開した。
 試合結果は次のとおり
 〈団体1部(36チーム)〉▽優勝=国分(陸)▽準優勝=久留米(陸)▽第3位=別府(陸)、1補処A(空)
 〈団体2部(25チーム)〉▽優勝=習志野(陸)▽準優勝=仙台(陸)▽第3位=大宮B(陸)、下志津(陸)
 〈生徒対抗(3チーム)〉▽優勝=陸上生徒隊▽準優勝=海上生徒隊▽第3位=航空生徒隊
 なお、個人戦の結果など詳しくは全国自衛隊柔道連盟ホームページをご覧下さい。

HOME's English Class
(防衛ホーム英語教室)
WISH YOU THE HAPPY HOLIDAYS
(ウイッシュ・ユー・ザ・ハッピー・ホリデイズ)
愉しい休暇をお過ごしください
 Hi! 皆さん。寒い日が続いていますね。何十年ぶりという大雪が各地をおそっています。いかがお過ごしでしょうか。2005年はアッという間にすぎてしまった感が私にはありますが、皆さんはどうでしょうか?いろいろなことがあって、その対処におわれたことも時間を早く感じさせることになっているんだと思います。当コーナーもフジテレビ、タモリの「トリビアの泉」に取り上げられ、一つ話題を提供できたことは、筆者として光栄であり、防衛ホーム新聞社への恩返しができたのではないかと考えております。これからも、おもしろく役に立つ表現を紹介していきますので、ご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。
 今回の表現は、wishを使ったよく使われる表現です。Youのあとにお好きな言葉を入れ替えていろいろと表現を考えてみてください。Continued Success(ますますのご成功)、good health(ご健勝)、prosperity(ご発展)等を入れてみてください。
 大寒波も次々と日本列島押し寄せてきております。健康にはくれぐれも留意されて、愉しい休暇をお過ごしください。2006年がすばらしい年になりますよう心から祈念しております。
 それでは、皆さん。See ya! (市ヶ谷・中央資料隊)〈スワタケル〉

防衛ホーム俳句コーナー
 若布干場(わかめほしば)誰も居なくて散らかりて  伊藤なおみ
 木々枯れて暗闇坂とは名ばかりに  御手洗敬子
 笹子鳴く合間合間の波の音  堀内ミサ子
 雪山に生きるあかしの深呼吸  鮎瀬 汀
 纜(ともづな)に向を揃へし百合鴎(ゆりかもめ)  砂川 芳枝
 街灯の点りしままの初明り  榎 利美
 唄はねば忘れがちなる手毬唄  神部 しげ
 据鷹(すえたか)の眼が何か捉えけり  並木 桂子
 御手洗の柄杓ことこと初雀  後藤 けい
 天竜の河口遥けし初霞  塩見 惇子
 手毬唄美しきものみな遥か  島田 基三
 待つ人の無けれど雪の降り積る  須賀 きよ
 長電話どこからか来る隙間風  鈴木和加恵
 初参三百段を登りきり  辰己 一郎
 獅子舞の太鼓は青き瞳の男  西澤 桃園
 老いるとは小さくなること年明くる  益子 千翠
 大年の柱時計の刻む音  渡邊あきを
 稜線を飲み込む闇に雪しまく  和仁 里美
 子等の手の破摩矢の鈴の響き合ふ  馬場 美雪
 たっぷりと新雪つみし紅の富士  坂本 順一
     選者吟
 いつも来る数を揃へて初雀  保坂 伸秋
     (「栃の芽」誌提供)
 「栃の芽」誌をご希望の方は〈栃の芽会連絡先=畠中草史氏電話042・796・0961〉へご連絡下さい。

「SOYOU」200号出版を祝う
西尾局長「更なる充実、発展目指す」
 曹友機関誌「SOYOU」200号出版記念祝賀会が12月16日夕、グランドヒル市ヶ谷で盛大に開催された。これは、平成元年4月に創刊以来、今年11月号で通巻200号に達した節目を祝うもので、曹友連合会名誉会長の廣瀬誠陸幕副長、同筆頭相談役の君塚栄治陸幕人事部長をはじめ部内外の来賓、曹友会員多数が出席した。
 最初に、西尾安治・曹友刊行会事務局長が壇上に立ち、会員の積極的な参画と編集スタッフの努力に感謝しながら「200号をステップとし、会員全体の意識の高揚、研鑚によって更なる充実、発展を目指し全力を傾けていきたい」と挨拶した。次いで、町屋幸広・曹友連合会会長が会の発足、「SOYOU」発刊に至るまでの経緯を述べ、今後とも会員相互の絆を深め、情報をタイムリーに伝えていくことを強調、「皆様の温かいご支援を」と力強く挨拶した。
 引き続き、感謝の盾の贈呈が行われ、▽諏訪猛准尉(「SOYOU」や「防衛ホーム」に連載コーナーを執筆中)▽児玉麻里▽松本絵里▽井上和彦▽新出紀久雄▽岡芳輝の6氏に、町屋会長が壇上で一人ひとりに記念の盾を贈った。
 曹友連合会の充実・発展に多大な貢献をした功績で一級報奨を受章した松村准尉(阪神病院)、小谷曹長(東方総監部付隊)の2名をはじめ部外の招待者一人ひとりが紹介されたあと、来賓を代表して廣瀬陸幕副長が祝辞に立ち、「会員の協力のお蔭で200回を迎えることができた」と、その労をねぎらいながら「プロは、自信と誇りのほか『社会的責任』『団結と規律』が必要。今後とも一層、意識を高く持って任務に邁進するよう」要望した。
 君塚陸幕人事部長が登壇、「継続、発展、健勝を祈る」との乾杯の発声で歓談が始まり、会員多数が各テーブルを回りながら創刊以来の思い出話や今後の抱負など、それぞれの熱い思いを語り合っていた。また、歓談の合い間には、スクリーンに200号の歩みを映し出す企画や陸自中央音楽隊、二胡奏者のチェン・ミンさんの演奏なども華やかに催された。
 最後に、赤松悟志・曹友連合会副会長とともに出席者全員で力強く万歳三唱、200号達成の節目を祝うとともに、300号、400号へ向け、更なる努力を誓った。

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