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   2006年1月1日号
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陸自初の本格コンビニオープン!!
八戸隊員の情報発信基地に
 八戸駐屯地(司令・阿部知己1佐)では12月5日、厚生センター内に新規コンビニエンスストアーが開店した。
 これは、防衛庁共済組台八戸支部(支部長・畊野一郎1佐)が厚生事業全般を見直す中で、厚生センターを隊員が一日に一度は訪れる場所、隊員に対する情報発信基地にとの考えのもとに厚生センターリニューアル計画として、同支部が昨年来取組んできたもので、コンビニオープンにより一つの節目を迎えた。
 新規コンビニは、(財)防衛弘済会が事業主体となり、デイリーヤマザキ八戸駐屯地店として開店した。駐屯地内コンビニとしては、今年5月に大久保駐屯地に小規模なものが開店しているが、八戸駐屯地店は売場面積だけで130平方メートル以上あり、取扱い品目も3,200を超え、市中の一般的コンビニに比べても大規模な部類に属する。
 駐屯地コンビニらしく迷彩の訓練用品も扱うなど、実質的には陸自初の本格的コンビニともいえる。オープン初日は、東北方面総監部幕僚副長(行政)・吉田明生将補、陸幕厚生課長・赤松雅文1佐をはじめ内外の来賓が出席して盛大にセレモニーが開催された。テープカットやくす玉割が華やかに行われたあと、八戸陣太鼓の勇壮な「祝い太鼓」の響きとともに開店した。
 開店に際しては、NHK(青森)、青森朝日放送など、マスコミの取材もあり、インタビューを受けた隊員は「楽しみにしていました。品揃えがすばらしく、土日も営業してくれるので、営内生活も楽しくなりそうです」など、明るい表情で答えていた。

<第33回全自弓道大会>
那覇AがV(団体戦A)
 第33回全自衛隊弓道大会(会長・北原巖男防衛施設庁長官)が12月4日、全国から多数の選手、役員が参加、全日本弓道連盟中央道場(明治神宮至誠館第二弓道場)で開催された。
 午前8時40分、開会式が行われ、国歌斉唱、優勝杯等返還、選手宣誓などに続いて、柚木秀一教士6段が射手を務め、矢渡しが厳かに行われたあと、各競技に
入った。
 この日はあいにくの天気で、一日中冷たい雨が降り続いたが、選手たちは緊迫した雰囲気の中で日頃の練習の成果を競いあった。
 その結果、団体戦Aでは那覇Aが、個人戦女子の部では徳田里美選手が優勝した。団体戦Aで優勝した那覇Aの岡田智光選手は、「自分が上達したいという気持ちが勝利につながった」と喜んでいた。(大類なぎさ)
 大会結果は次のとおり。
 団体戦
 〈団体戦A〉▽優勝=那覇A(岡田智光、大西伸明、鶴田育夫)17中▽2位=浜松A(徳田宗生、池田進、住瀬次郎)16中▽3位=東千歳B(龍島寛、市場達也、四本欣行)14中▽4位=入間A(高木渡、志村貞、長澤喜代己)14中▽5位=百里A(富山雄一、財津敬介、杉山義光)13中▽6位=新田原B(渡邊厚、馬場孝弘、税田誠一)13中
 〈団体戦B〉▽最優秀=入間A(高木渡、志村貞、長澤喜代己)▽優秀=浜松A(徳田崇生、池田進、住瀬次郎)▽優良=那覇A(岡田智光、大西伸明、鶴田育夫)
 個人戦
 〈称号受有者の部〉▽優勝=鈴木裕史(浜松、6中)▽2位=高木渡(入間、6中)▽3位=住瀬次郎(浜松、5中)
 〈3段以上の部〉▽優勝=鶴田育夫(那覇、8中)▽2位=徳田宗生(浜松、7中)▽3位=江戸直樹(防医大、6中)▽4位=馬場孝弘(新田原、6中)▽5位=森俊也(富士、6中)▽6位=野村豊司(宇治、6中)
 〈初・2段の部〉▽優勝=古家隆司(三宿、7中)▽2位=白井博之(防大、6中)▽3位=石神英基(輪島、6中)▽4位=龍島寛(東千歳、6中)▽5位=重冨佑輔(防大、5中)▽6位=緒方聡志(入間、5中)
 〈女子の部〉▽優勝=徳田里美(三宿、5中)▽2位=二宮恵子(宇治、5中)▽3位=岩崎今日子(防医大、4中)▽4位=宗像史(入間、4中)▽5位=石橋千尋(竹松、4中)▽6位=北澤苑子(防大、4中)
 〈隊友の部〉▽優勝=上野利雄(東京、8中)▽2位=介川達(茨城、7中)▽3位=山田正博(北海道、6中)

陸中音、防衛庁でコンサート開催
 11月30日、陸上自衛隊中央音楽隊による「オータムコンサート」が、防衛庁舎D棟前の議仗広場で開かれた。
 コンサートは12時すぎから約40分。前半は戸田正久1陸尉の指揮で、第二次世界大戦中のイギリス空軍の活躍を描いた映画「暁の出撃」より、行進曲「ダム・バスターズ」でリズミカルに始まった。この他、今年9月14日に91歳で亡くなった、ハリウッドの名監督ロバート・ワイズの映画「サウンド・オブ・ミュージック」より「私のお気に入り」がジャズ=ワルツのリズムに乗せられて、続いてシェークスピアのロミオとジュリエットの現代版「ウエスト・サイド・ストーリー〜セレクション」が演奏された。
 後半は菅原茂1陸佐の指揮で陸上自衛隊創隊50周年記念行進曲「凱旋」が演奏された。大規模災害、国際平和・協力業務など、国内外を問わず活躍している隊員たちの行進曲。続いて自衛隊創隊20周年記念の隊歌「栄光の旗の下に」を小林正雄陸曹長他3名の陸曹のヴォーカルを交えて披露。
 コンサートは曲ごとに大きな拍手が起こった。この日は晩秋の青空に恵まれ、用意された椅子の席は全て埋まり、立ち見の観客が出るほど。昼休みに気軽に立ち寄り、のどかなひと時を過ごせる和やかな野外コンサートだった。

「頑張っています」 新しい職場
活躍するOB シリーズ
東和警備株式会社テレトラックつがる 花田 眞一
花田氏は平成16年2月、第39普通科連隊(弘前)を2陸尉で定年退職。55歳
 私は、青森県南津軽郡田舎館村にある「テレトラックつがる」で警備隊長として勤務しています。地理的には弘前市から東10km程の所に位置し、水田に囲まれ
た長閑な所です。本社は八戸市にあり、県内外のテレトラックや船舶などの警備を主体としています。そのうちの私が所属しているつがる営業所には、38名が勤務しており、現在、下は20歳の女性から上は72歳の男性まで年齢は様々です。その中に私を含めて4名の自衛隊出身者が勤務しています。
 さて、私が定年を迎えた時は既に、青森県の有効求人倍率は連続18ヵ月全国最下位という求人環境でした。そういう厳しい状況の中で幸運にも私は、援護センターからの2回目のお世話で今の会社に就職することができました。
 今、警備隊長という立場にありますが、営業所の全般(人事・保全・訓練・後方及び広報)を任されています。その立場で、求職者(アルバイト)の採用にあたって実施していること・感じたことを述べさせて貰います。
 採用試験といっても面接だけですが、第一印象(履歴書)で採用に値するかどうかを判断します。いくら面接態度などが良くても職を転々としている人は殆ど採用しません。仕事に真剣味がないからです。次に、接客の仕事をしたことのない(コミュニケーションのとれない)人は基本的には採用しません。
 ここで、離婚された女性が面接を受けに来たときのことをお話しします。生活がかかっているためか一番危機感を持っているように感じました。服装態度もしっかりしていて、加えて、面接時の真剣な目には圧倒
されるものがありました。
 援護センターの話によると、訪問する企業の採用担当者から「定年退職する殆どの自衛官はお金に困ってないから真剣味が無いのでは…」と言っているところもあるという話を聞きました。「給料が安いから仕事が楽だろう」という考えを持っている一部の人は再就職出来ないものと思ってください。
 最後に、健康であること、コミュニケーションがとれること、この2点が最も大切なことです。

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