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   2005年12月15日号
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華やかに航空ショー
エアフェスタ浜松2005
ブルーインパルス、本紙「号外」も大好評
 エアフェスタ浜松2005が今年も12月4日、大勢のギャラリー参加のもと賑やかに開催された(=写真)。徹夜組の来場者のために例年同様開門を早めたが、何と7時開門。異例の早さだ。航空自衛隊で初めて航空団が置かれた自衛隊発祥の地として、また技術教育のメッカとなっているため(弥田清基地司令)空自の中でも人気が高く全国から見に来ている。また今年は外国の人の姿も目立った、地元在住のようだ。阪急交通社名古屋店が4980円で募集したバスツアーは25台分が完売(ガイドさん)、東京店や横浜店などの分、さらに読売旅行などでも人気企画となっており基地内の駐車場はもちろん、基地外の臨時に設置された駐車場も満杯状態だった。
 模擬店街には家族連れ、友達同士などが押し寄せ賑やかにショーの開幕を待った。シャトルバスを運行した遠鉄を始め、地元への経済効果は?と思うほどの売れ行き。防衛ホーム新聞社が発行したエアフェスタ浜松の号外もまたたく間になくなった。
 地上展示も航空機前の柵が押し倒されるほどの人ひと人。A−WAXのエンジンではあまりの大きさにびっくりしながらもケータイで記念写真、T−4やF―15等の前や体験降下(模型)の前でもシャッターを切っている。
 エプロンでは雨が心配された低い雲の中を次々に展開する展示飛行に喝采があがる。目玉のブルーインパルスの曲技はぎりぎりまで心配されたが、予定時刻の13時には太陽も見える状況になり、曲技飛行をするたびにどよめきと歓声が広い会場に響き渡った。今日の来場者たちには大満足の1日だった。

陸海空幕長が感謝状を贈呈
防衛基盤の育成など貢献
 自衛隊記念日行事の一環として、防衛基盤の育成や就職援護などに貢献した功労者・団体に陸海空各幕僚長が感謝状を贈呈した。
 森勉陸幕長は11月19日、明治記念館で34個人・34団体に、齋藤隆海幕長は同24日、グランドヒル市ヶ谷で11個人・6団体に、吉田正空幕長は同17日、防衛庁A棟講堂で13個人・10団体に、それぞれ感謝状を贈り、これまでの労をねぎらうとともに一層の支援協力を要望した。
 受賞者は次のとおり(敬称略、順不同)
 〈陸幕長表彰〉▽山口幸太郎▽村井力▽笹木和幸▽藤井諄一▽高橋孝明▽田村幸治▽寺下寅五郎▽大熨P兵衛▽銭谷伊乙▽津嶋秋夫▽色麻町▽社中畑愛郷会▽草野忠正▽瀧野計▽千葉市自衛隊協力会▽小野ふじ子▽櫻井雪信▽堀口利雄▽山本達雄▽蛯原康治▽花房光信▽安田千惠子▽田村仁▽兒嶋和歌子▽氏家チヱコ▽中村重雄▽中原敏實▽有村勉▽本田耕一▽太田一也▽高藤昌和▽島本賢治▽柏木白光▽坂場正則▽長田開蔵▽大野元裕▽林孝介▽(株)クリーン開発▽北陽警備保障(株)▽(株)柳月▽道央農業協同組合▽東洋建物管理(株)▽三井住友海上火災保険(株)▽第一商事(株)▽(株)銀河警備保障▽日本通運(株)青森支店▽(株)JALメンテナンスサービス成田事業所▽(株)総合防災ソリューション▽日本通運(株)新潟支店▽八十二ビジネスサービス(株)▽昭和総合警備保障(株)▽東京海上日動火災保険(株)栃木支店▽北陸綜合警備保障(株)▽ひろしんビジネスサービス(株)▽(株)阪急ホテルマネジメント京都新阪急ホテル▽滋賀県自衛隊除隊者援護協議会▽播信ビジネスサービス(株)▽学都築教育学園第一工業大学▽(株)にしけい熊本支社▽親和ビジネスサービス(株)▽(株)西日本クリーン▽旭化成ケミカルズ(株)大分工場▽西日本パトロール(株)▽旭精機工業(株)▽(株)山田洋行▽東レ(株)▽(株)廣瀬商会▽東急観光(株)
 〈海幕長表彰〉▽(株)ミカサ▽峰隆男▽森義彦▽William J.Becker▽新明和工業(株)▽中国道路サービス(株)▽(株)日立製作所▽ユニバーサル造船(株)▽大田嘉弘▽大野進▽小沢一彦▽柏木白光▽九州テレ・コミュニケーションズ(株)▽行天武夫▽小西千春▽丹羽春喜▽福地幸子
〈空幕長表彰〉▽藤井義弘▽今泉あい子▽小鷹和美▽畑中茂広▽仲真良典▽伊差川義男▽河井克允▽長谷川延吉▽大森栄治郎▽平野孝雄▽園部正雄▽赤木完爾▽大石秀夫▽千歳エアロサービス▽(株)みちのく銀行三沢支店▽(株)青森銀行三沢支店▽(株)魚国総本社九州支社▽宮崎綜合警備(株)▽高栄産業(株)▽医恵愛会福間病院▽(株)エイリイ・エンジニアリング▽社岐阜病院▽弘済企業(株)

<論陣>
たくさんの出来事があった今年
2005年を来年の踏み台に
 みんなで走り出してしまった2005年の師走も、もうすぐ終ろうとしている。ことしも国際的にも、国内的にもいろんな出来事があった。悲劇、喜劇の中で『ことしの思い出』を綴ってみたい。
 防衛庁、自衛隊も『出来事』に逢った。国際貢献としては、まず、パキスタン大地震への陸上自衛隊、航空自衛隊が、がっちり手を組んでの災害派遣があった。数多くのケガ人を山奥の被災地からヘリコプターで運び出す自衛隊員、医療隊員の活躍ぶりはめざましかった。そしてイラク復興への部隊の支援派遣、中東各国への自衛隊による国際貢献。どれひとつとっても「闘い」の連続だった。
 国内的には玄海の孤島での地震被害地・新潟豪雨禍現地への災害派遣をはじめとして、台風の被害に襲われた宮崎、高知、など各地への災害派遣は数えれば限りがないほどの救援、復興支援があった。JR西日本福知山線の事故の際にも自衛隊の活躍ぶりが、たびたびニュースで報道され、『国民に愛されている自衛隊』は、一層、国民に「親愛される存在」となった。
 悲しい出来事もあった。さる11月22日、広島市安芸区で木下建一1等陸尉の長女の矢野小学校1年生のあいりちゃんが、下校途中、殺害された兇悪な事件は、可愛い子を持つ親達に悲しい想いをつのらせた。また、自衛隊員による大麻、覚せい剤使用、密売事件などは、国の平和と国民の安全のために日々努力している大多数の自衛隊員をがっかりさせた。もう二度と起きてもらいたくない事件であった。
 政治的には『小泉チルドレン』という珍語を生んだ衆議院議員の選挙があった。『刺客』まで立候補させ、自民党が掲げた郵政改革法反対党員を追い込んだ結果の自民党大勝利。その評価は『今後』にかかっている。紀宮さまのご結婚などは大いにおよろこびしていい出来事だったし、フジテレビ、TBS、阪神電鉄をめぐる「株騒動」も、ことし、目立った現象?だった。特にホリエモンをめぐるニュース、耐震強度偽装問題などは年齢に関係なく注目を浴びた。防衛庁が長年、念願としてきた「防衛省」への昇格も、やっと実現にこぎつけられそうな動きが正式化してきた。自民党の行政改革推進本部が11月末の総会で防衛庁の「省」へ昇格させる法案を次期通常国会に政府提出法案として提出、成立を目指すことを全会一致で決定したからである。来年には正式に「防省」が国際的にも認められそうだ。
 ただ、政治面では、こんご、むずかしい問題が山積している。中国、韓国との友好再確認もあるし、なんといっても北朝鮮との日本人拉致問題の解決がある。これが解決しなければ、北朝鮮のミサイル、核などの諸問題も進まないことは誰の目からみても確実である。
 明るい話は、スボーツ面をにぎわせた。プロ野球では、30数年ぶりに日本一になったロッテの勝利である。「相手に点をとらせないロッテ野球」の強さには目を見張った。またシドニー五輪の金メダリストの高橋尚子さん、通称『Qちゃん』が2年ぶりに復活、東京国際マラソンで堂々優勝したのもうれしいニュースだった。「また時間が動き出した」Qちゃんのひと言。パリで行われたフィギュアスケート(グランプリシリーズ)フランス杯では、15才の浅田真央ちゃんが、世界の強豪を押さえて優勝。プロゴルフでは沖縄出身の宮里藍ちゃんの勝利姿など女性スポーツウーマンの活躍がめざましかった。男子も負けてはいなかった。スピードスケートワールドカップ(米ユタ州)、500メートルで加藤条治選手が34秒30の世界新記録を樹立。さらに世界体操選手権(メルボルン)で冨田洋之選手が個人優勝したのも特筆される。両選手の五輪での活躍が期待される。大相撲では横綱・朝青龍の7連覇はいうまでもないが、なんといっても関脇・琴欧州の大関昇進が目をひいた。外国人力士が勢い付く相撲の世界での琴欧州の将来が楽しみだ。日本勢の代表・大関千代大海、魁皇、栃東――日本力士頑張れ。
 いろいろなことが起きては去っていった2005年だった。犯罪面、福祉の問題、少子化、基地などに数多くの課題を残したことしだった。新しい年を迎えるに当たり、『私の1年』をふり返ってみるのも必要かもしれない。

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