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   2005年11月1日号
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秋の受験シーズン
静かに燃える最南端の地
<沖縄>
 沖縄地連(部長・小川祥一1陸佐)は、曹学・補士採用1次試験と航空学生1次試験、2等陸・海・空士の女子自衛官採用試験を実施した。
 曹学・補士試験は、9月17日に那覇、名護、平良、石垣の4市で行い、1200人が受験した。受験生は、8時頃には受付場所に集まり始め、準備された席は緊張した面持ちの受験生で埋まった。
 航空学生1次試験は9月23日、昨年より3人多い29人が受験した。航空学生とは、将来海自・空自パイロットまたは戦術航空士になる幹部自衛官を養成するもので、高校卒業後に最も早くパイロットになるコース。合格倍率は昨年約20倍という狭き門ではあるが、受験生は、夢を現実にするために一所懸命の姿を見せた。
 9月26日には2士の女子自衛官採用試験が行われ、男子同様筆記試験・適正検査、口述試験、身体検査の順で行われた。
 受験生からは、試験を受けるきっかけとして、夏休みに参加した体験入隊や、ニュースで国際貢献、災害派遣等で活躍する自衛隊の姿を見たことなどが挙げられた。
 沖縄地連では、引き続き各種イベントを企画立案し、入隊につながる動機やきっかけ作りに努めていくとしている。

憧れの自衛官に・・・
<茨城>
 茨城地連(部長・安藤正一1陸佐)は9月26日、陸上自衛隊霞ヶ浦駐屯地で平成17年度2等陸・海・空士(女子)採用試験を実施した(=写真)。
 女性自衛官を目指す44名の受験者は、受付を済ませるとすぐさま問題集を開いて筆記試験の最終確認をするなど、この試験にかける意気込みがみなぎっていた。
 午前中は口述試験と身体検査、午後は適性検査、学科試験、作文が行われた。受験者の真剣な眼差しと諸動作から「女性自衛官になりたい」という気持ちが各試験担当者にひしひしと感じられた。「女性自衛官になること意外に考えていません」「自衛隊は男女の差なく勤務できるのが魅力です」「今年がダメでも来年も受験します」と話す受験生もいた。
 地連は、自衛隊は男性と共に女性が活躍できる場が多い、という魅力が浸透してきている。この難関を突破して一人でも多くの受験者が入隊を果たし、部隊で再会できることを期待したいと語った。

若狭の国で艦艇広報
小浜に掃海艇の勇姿現る
<福井地連>
 福井地連(部長・千田建一1海佐)は10月8、9の両日、海上自衛隊舞鶴地方隊所属の第44掃海隊(司令・坂本充生3海佐)所属の掃海艇「あわしま」「とびしま」の支援を得て、若狭の国小浜市の漁港で艦艇広報を行った。毎年小浜の祭りに合わせて寄港していたが、昨年は台風接近により中止となっただけに、今年の入港は市民にとっても待ちこがれたものだった。初日は雨模様であったものの9日は好天に恵まれた。メディアを使った広報も奏功して一般公開と体験航海に900人を超える人が来艇した。入港の模様は地元テレビで報道されるなど、県民の関心は高かった。
 小雨の中入港した両艇を迎え、小浜市自衛隊協力会主催で入港歓迎行事が行われた。歓迎挨拶の後、自衛隊協力会と自衛隊父兄会福井支部から激励品などが両艇に送られ、坂本司令から「小浜への入港を楽しみにしてきました」と謝辞が述べられた。
 また、同協力会主催の入港歓迎レセプションに司令、両艇長はじめ地元出身隊員等が招待された。地元名産の焼き鯖ずしなどが出され、歓迎ムード一色の盛り上がりを見せた。
 9日は雨も上がり絶好の航海日和となり、100人を乗せて小浜湾内クルーズにもやいを解いた。一般公開の時にも乗員は質問ぜめにあった。高性能掃海処分具、20mm機関砲、旗流信号、航海中の生活など、多方面にわたる熱心な質問は、答える乗員にとっても嬉しいものであった。また、「あわしま」は、「湾岸の夜明け作戦」に参加した艇でもあることから、当時のことを感慨深く思い出し、ねぎらいや感謝の言葉も聞かれた。
 来艇した人は、艇を降りる時には「感動しました」「来年もまた来てください」など体験航海等を満喫していた。
 出港の時間には岸壁には名残惜しい雰囲気の人垣ができ、静かに港を離れていく両艇を見送った。「頑張れよー」「ご苦労様」といった掛け声が聞かれる中、「長一声」が小浜湾にこだました。
 今回の艦艇広報は、舞鶴総監部移動募集班による「募集広報コーナー」「ミニ制服」による記念写真、地連の「73式小型トラック」の展示等を含め、自衛隊の存在を市民に強く印象づけるものとなった。
福井地連では、艦艇の寄港や装備品の展示など機会を効果的に活用して募集・援護業務を推進するとしている。

プレゼンチーム「CAMPUS」
自衛隊の魅力をアピール
<福岡地連>
 福岡地連(部長・佐藤正1陸佐)では募集説明会で、実際に勤務している若い隊員による「自分の体験談」のプレゼンを毎年実施している。これは学生、父兄に自衛隊をより身近に感じてもらうため行っているもので、今年は女性自衛官3名のプレゼンチーム(通称CAMPUS=村田文陸士長、藤本麻衣海士長、田中リカ空士長)を結成し、仕事の内容を具体的に分かりやすく説明したり、各人の教育入隊時のアルバムや職場の写真などでイメージアップを図った。
 特に女子学生は、女性自衛官に接する機会が少ないためか、教育隊での生活や実際の仕事内容について女性らしい質問が出ていたのが印象的で、プレゼンも不安解消のため懸命に説明していた(=写真)。
 CAMPUSは、3ヶ月の勤務期間で計61ヶ所、延べ1909名にプレゼンを行った後、臨時勤務を終了し、原隊に復帰した。

狭き門に挑む
<愛知>
 愛知地連(部長・土谷貴史1陸佐)は10月6日、愛知県内の3会場において平成17年度看護学生採用試験を実施し、全国で募集人員約70名の狭き門に110名(男子10名、女子100名)が挑んだ。
 試験当日、早々と多くの高校生、短大生等が試験会場を訪れ、試験に対する意気込みが感じられた。受付を済ませると、受験生は緊張した面持ちで試験会場に入っていき、試験開始前の試験官からの説明を真剣に聞いていた。試験は学科試験と作文が行われ、全受験生が途中退室することなく、最後まで一所懸命に解答に取り組んでいた。

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