防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース 防衛ホーム新聞社 防衛ホーム新聞社
   2005年9月15日号
1面 16面 17面 18面 19面 20面

平成18年用事故防止ポスターなど
入選者決まる
 陸幕警務管理官は、8月25日、森陸上幕僚長に対し、平成18年用事故防止ポスター・カレンダー等応募作品の審査報告を行い、このほど入選者を決定した。
 事故防止ポスター・カレンダーは、隊員の自律心の振作を図ることを目的として、毎年、全国の陸上自衛隊に所属する隊員からポスター画、カレンダー用写真・標語を募集しているもので、今年は、交通事故防止、金銭事故防止、セクハラ事案防止、暴力事案防止、訓練事故防止の5つのテーマを対象としたポスター画104点及び標語94点、「活力に満ちた精強な陸上自衛隊」、「誇り高き陸上自衛官の心得」(「挑戦」「献身」「誠実」)を表現する写真78点の合計276点の応募があった。
 作品は、手書きの力作のほか、コンピュータグラフィックスを使用したポスター画、現場の臨場感溢れる陸上自衛隊らしい写真や隊員が主役となっている写真が多く出品されていた。
 審査会は、7月20日から22日の間、防衛序厚生棟地下1階にある多目的ホールで市ヶ谷駐屯地所在の隊員及び職員約220名、審査委員10名の投票によって行われた。
 入選作品は、事故防止ポスター5種類各4千枚の合わせて2万枚、事故防止カレンダー9千部として作成され、12月初旬までに各部隊に配布される予定。
 入選者は、次のとおり。
 【事故防止ポスターの部】交通事故防止=上野2曹(西方警本)、金銭事故防止=小谷士長(3特連)、セクハラ事案防止=西原3曹(48普連)、暴力事案防止=西原3曹(48普連)、訓練事故防止=森下3曹(43普連)
 【事故防止カレンダー用写真の部】1・2月=新村3曹(2曹教)、3・4月=木下曹長(13高特中)、5・
6月=槐島2曹(11師付)、7・8月=福井3曹(北方教)、9・10月=天野3曹(37普連)、11・12月=田中3曹(9通大)
 【同標語の部】交通事故防止=山崎2曹(3高特大)、照井士長(5特隊)、金銭事故防止=小澤2曹(戦教隊)、セクハラ事案防止=早田士長(37普連)、暴力事案防止=末永曹長(補統本部)、訓練事故防止=臼井2曹(中方後支隊)

<陸自>
MCAP'05を開催
太平洋地域16ヵ国と相互理解図る
 陸上自衛隊は8月29日から9月5日までの間、第4回アジア太平洋地域多国間協力プログラム(MCAP'05)を開催した。これは、アジア太平洋地域の陸軍等からオブザーバーを招へいし、意見交換や研修などを行うもので、今回、「大規模災害への国際協力における陸軍種の役割」をテーマに、16ヵ国が参加した。
 8月30日、防衛庁A棟陸幕会議室で開催式が行われ、冒頭、スマトラ沖大地震とインド洋津波の被害者の冥福を祈り、参加者全員で黙祷を捧げた。次いで、納冨議長(陸幕訓練・演習班長)が開会を宣言したあと、主催者を代表して酒井陸幕教訓部長が挨拶した。引き続き、基調講演が行われ、人道支援や災害派遣などの多様な事態への対応要領について活発に意見交換した。
 翌31日からは、8都県市防災訓練研修、ワークショップなどが行われ、各国との相互理解を図った。

「頑張っています」 新しい職場
活躍するOB シリーズ
アイ・ライフ(株) 代表取締役 中村通夫
中村氏は平成13年3月、飛行開発実験団を1空尉で依願退職。37歳
 私は、2つの会社と1つの異業種交流会を運営しています。私の仕事に対する理念は「お客様に豊かな人生を提案する」ことです。
 私が航空自衛隊を依願退職させていただいたのは、平成13年4月です。平成7年に防大研究科の研修生として、単身赴任をしていたとき、週末を利用してファイナンシャル・プランナーという資格を取得しました。そのときは、「定年後の就職に役立てば」という軽い気持ちでした。しかし、この資格取得の必須条件である「ライフ・プラン」が人生において重要であることを痛感しました。また、平成12年の夏に、義母の癌が発見され、余命3ヶ月を宣告されました。このとき、保険の見直しや、残された義父の今後の生活プランなどについて対処することになり、こういうことをきちんとできる会社を作りたいと思い、退職を決意しました。
 退職後2年間、東京海上火災保険(株)で研修生の身分を頂き、生命保険、損害保険の専門知識と各種資格を修得しました。また、LPL証券(株)で投資信託など資産管理に関する知識と資格を修得し、会社立ち上げの運びとなりました。
 現在は、「アイ・ライフ(株)」で、生命保険・損害保険・株・投資信託について11社と代理店契約し、お客様へ各種金融商品を提供しています。また、「(株)ライフ・アシスト企画」では、ライフ・プランの相談および各種セミナーを実施しております。
 特に自衛官は、(1)現職中の公的な身分保障が高い。(2)退職の年齢が早い。というサラリーマンとは違った環境を持っています。この利点をフル活用したプランにすることが重要です。また、これからの退職金・年金問題は自衛官も例外でないことを念頭に置き、自助努力を早期に始めることが必要です。
 最近では近隣の陸上自衛隊の駐屯地で任期制隊員向けのライフ・プラン講義などもさせていただけるようになりました。特に、「心構え」に重点を置き、自衛隊生活すべてが、民間の仕事に役立つことを、具体例を示しながら、お伝えしています。
 今後はホームページなどを活用し、全国の自衛官がライフ・プランについて活用できるデータベースづくりを手がけたいと思っております。

HOME's English Class
(防衛ホーム英語教室)
WE SHOULD LEARN SOMETHING FROM THIS
(ウイー・シュッド・ラーン・サムシング・フロム・ジス)
何かを学んでいかなくちゃいけないんだよね
 Hi! 皆さん。いかがお過ごしですか。昼の暑さもかなりおさまってきましたね。台風14号は大変な惨禍をもたらしました。被害を受けられた皆さんにはお見舞い申し上げます。米国のカトリーナも台風14号も観測史上初めてという豪雨を各地にもたらしました。自然の脅威、あがなえない大きな力を感ぜずにはいられません。一刻も早い復旧を祈念しております。
 今回の表現は、少し長くなりましたが“We should learn something from this”「何かを学んでいかなくちゃいけないんだよね。」です。日本語訳では、「このことから(this)」が省略されています。thisをyouに替えると「君から、あなたから」という意味になります。これも役にたつ表現になります。Learn something from〜は、〜から「特別なこと、有益なこと(something)」を学ぶ、学習するという意味です。shou1dは、中学校で「〜しなくてはならない」と文語的な訳で覚えましたが、「〜しなくちゃ」という意味で日常会話の中でよく使います。よく考えてみれば、自分の周りに生起する事象はすべて学びや気づきの元です。一つ学べば、さらに波及効果で多くのことに気づくことにもなります。生活する喜びの一つですね。
 天気の良い日も悪い日もありますが、体調に気を配り、無理をせず夏の疲れを癒してください。台風の被害にみまわれた地域の皆さんには、一日もはやい復旧を祈念しております。御身大切に。See ya!(市ケ谷・中央資料隊)〈スワタケル〉

17面へ
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2008 Boueihome Shinbun Inc