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   2005年9月1日号
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地連東西南北
中空音、舞音が地域とふれあい
3日間の音楽交流
<石川地連>
中学生と音楽指導で交流を深める舞音ウエーブ
 石川地連(部長・上河徹1空佐)は、中能登町・七尾市・志賀町がそれぞれ主催する演奏会で、広報活動と出演する音楽隊への支援を行った。
 演奏会はたくさんの観客が見込まれる7月16日から18日の3連休に開催された。
 16日は、中能登町の「ラピア鹿島」において空自中部航空音楽隊出演の演奏会が実施され、第一部は地元鹿西中学校吹奏楽部が演奏し、音楽隊は第二部で演奏を行った。演奏会に訪れた学生と保護者からは、自衛隊の音楽隊の技術の高さに驚嘆する声が聞かれた。
 17日は、中能登地区最大のお祭り「七尾港祭り」のメイン会場で、海自舞鶴音楽隊が野外演奏会を行った。晴天にも恵まれ約600人が集まり、幅広いジャンルの演奏曲を披露し七尾港祭りを盛り上げた。
 18日は、引き続き舞鶴音楽隊が志賀町の文化ホールにおいて、午前中に地元中学校3校、90人に対して音楽技術指導を行った。短い時間ながらも熱のこもった指導を行い、生徒の代表から「大変参考になりました。今回指導して頂いた事をコンテストに活かせるよう、しっかり練習します」とお礼の言葉があった。続いての午後の演奏会では、音楽技術指導を受けた生徒も町民と一緒に演奏会を楽しんだ。
 また、演奏会と併せて行った防衛白書パネル及び自衛隊広報パンフレットの配布により、県民に対し自衛隊への理解を更に深めた。

未来の自衛官育てる募集
<福井>
通常の2倍超の見学者で大賑い
 福井地連(部長・千田建一1海佐)は7月23日・24日の両日、福井港にて護衛艦「みねゆき」(艦長・岩負p俊2海佐)の一般公開を支援した。昨年は「福井豪雨」による中止で3年ぶりとなったことと、新聞・テレビ・地域広報紙による告知などが功を奏し、用意した「見学券」は配布開始後すぐになくなり、急遽増刷するほどの盛況ぶりであった。夏休み最初の土日ということもあり、福井港北1号岸壁には、好天にも恵まれ家族連れなど5300人を超える見学者が訪れた。過去の艦艇一般公開では約2000人程度であったが、昨年の福井豪雨での陸自の活躍や原子力発電所を多くかかえる県として全国に先がけて国民保護法に基づく避難訓練が予定されるなど、本県内の自衛隊を取り巻く環境が大きく変化したことを示していると考えられる。
 初日には艦上昼食会が行われ、三国町助役をはじめ地元招待者は士官室にて「みねゆき特製カレーライス」に舌鼓を打っていた。その後参加者は艦内を見学し装備品の説明を熱心に聞き入っていた。
 また、見学者からは「すごい迫力」「テレビで見るよりも大きい」「頼もしい」などの声が聞かれた。特設募集広報コーナーでの海自制服試着にも多くの人が集まり、和やかな雰囲気の中、艦をバックに記念写真に納まっていた。そして地元の小学生たちが授業の一環として写生をする姿も見受けられたほか、自衛官募集の話に興味を示した若者もいたなど、児童・生徒たちも多数訪れ、「育てる募集」の観点からも大変有意義な艦艇広報となった。

自衛隊の原点にかえって
<山形>
 山形地連(部長・川嶋昌之1陸佐)では、毎週1回を基準として基本教練を行っている(=写真)。
 「もう一度、原点に立ち返り自衛隊員らしく身だしなみを整え、厳正な態度・規律を保持せよ」と、部長指導があった。これを受け、施策の一つとして陸曹が中心となり毎週月曜日の朝礼後、約10分間服装点検と基本教練を開始した。4月から始めた基本教練の参加者は、地連本部勤務の陸上自衛官はもちろんのこと海上自衛官、防衛庁事務官も含めて実施している。当初は、部隊勤務を離れ、久々に掛ける号令にも遠慮と戸惑いが見え隠れし、列中隊員の動作もどことなくぎこちなかった。しかし、回数を重ねる度、過去に習得し、身体にしみこんだ勘を取り戻しつつある。地連では、今後も引き続き実施し、隊員個々のステータスを向上させていくとともに、自衛隊のイメージアップに努めていきたいとしている。

護衛艦「ありあけ」「さわぎり」
一般公開に3500人
<和歌山>
 和歌山地連(部長・権生美樹夫事務官)では7月16日・17日の両日、和歌山港中埠頭において海自護衛艦「ありあけ」(艦長・權藤靖彦2海佐)、「さわぎり」(艦長・高田昌樹2海佐)による艦艇広報を実施した。(写真=来場の多さに時間延長した一般公開)
 これは、広く県民に自衛隊に対する認識を深めて頂くとともに、地連では、高等学校進路指導教諭等連絡協議会及び雇用協力企業との連絡会議を併せて実施することにより、募集・援護基盤の更なる拡充を目的に毎年実施しているもの。
 7月16日午前8時、県立和歌山商業高等学校吹奏楽部62人が軍艦マーチを奏でる中、「さわぎり」「ありあけ」の順で整然と中埠頭第1・第2岸壁に入港、その後、入港歓迎行事が行われた。大橋建一和歌山市長が「日頃の勤務に対し感謝するとともに、皆様の入港を心から歓迎いたします」と挨拶したあと、両艦艦長と乗組員代表に対し花束やスイカ40個が贈呈された。第6護衛隊司令は「このような歓迎をして頂き、乗員一同を代表し感謝しますとともに、体験航海・一般公開に全力で臨みます」とお礼と決意の言葉を述べた。
 艦艇広報は、両日とも天候に恵まれ、特に17日は早くから乗艦を待つ人が長蛇の列となった。また、第6護衛隊司令の配慮により、一般公開は時間を延長して実施した結果、体験航海・一般公開合わせて3500人もの見学者が訪れた。
 広報コーナーでは、ミニ制服による写真撮影が大好評で、将来の海上自衛官を夢見るちびっ子達が艦をバックに思い思いにシャッターを切っていた。
 艦艇広報は見学者から「来年はいつするのですか」「また来たいと思います」「どうもありがとうございました」など大好評を得て無事終了した。
 部隊は18日早朝、ありがとう・さよなら和歌山の意味を込めた「長一声」の汽笛を響かせ、威風堂々と出港した。

サマーフェスティバルを開催
<沖縄地連>
 7月22日、海自那覇基地グラウンドにおいて在那覇の陸・海・空自衛隊及び沖縄地連共催のサマーフェスティバル2005が開催された(=写真)。
 夏祭りらしく、浴衣姿での来場も多数あり、夏本番の熱気だった。沖縄地連(部長・小川祥一1陸佐)も立ち並ぶ店舗とともに暑さに負けず広報活動を行い来場客を迎えた。特に制服の試着コーナーは、一時30人以上並ぶほどの大盛況だった。会場中心の櫓付近では那覇基地軽音楽部、空自南西航空音楽隊による音楽演奏、空自による祇園太鼓、鏡原町子供会らによる鯨太鼓、THE SUNDAYSによるバンド演奏、盆踊りなどが行われ、最後に陸・海・空合同チームによるエイサーとカチャーシー(沖縄の祝いの踊り)によって来場者数7000人のサマーフェスティバル2005の夜は幕をおろした。

夢への第一歩 航空学生の説明会を実施
山梨、埼玉
パイロットを身近に体験
<山梨地連>
航空学生の説明会の後はT4の操縦席を見学
 山梨地連(部長・竜嵜哲事務官)は7月22日、空自浜松基地(司令・彌田清空将補)の支援を受け、男子高校生13人に対し、航空学生の説明会を行った。
 初めに、広報班長から空自の任務や防衛の仕組み、災害派遣・国際貢献における空自の支援内容などについて説明を受けた。続いて航空学生出身である横澤3空佐から、パイロットを目指した理由、航空学生になった後の進路や操縦教育課程について説明を受けた。学生は憧れのパイロットを目の前にし、緊張しながらも「空は暑いですか」「部活動は何をしていましたか」など質問をぶつけていた。また、横澤3佐から「適性があれば操縦はできる。しかし、自衛隊における戦術を養うまでに5〜7年位はかかるので辛抱強さも大切」とコメントすると学生は戦闘機を操縦したいという気持ちが膨らみ、より一層パイロットへの憧れが強まっていた。
 次に、場所を屋外に移し、ブルーインパルスや基本操縦課程において使用されているT4、パイロットが実際に着用しているヘルメットやパイロット用救命胴衣の説明を受け、ヘルメットなど実際に着用させてもらうと学生の表情は輝きを増し、着用した同級生に対し「カッコイイ」など、お互いに褒め合うなど微笑ましい光景を見ることができた。また、T4操縦席に座るという体験もでき、学生は持参したカメラで撮影を楽しんでいた。今回参加した学生は「パイロットになりたいという思いが強くなりました。夢を実現できるようがんばります!」と強い決意を語っていた。

採用試験に向けて
<埼玉地連>
見学後には記念撮影
 埼玉地連(部長・池邉正1空佐)は7月29日、空自入間基地において航空学生説明会を実施した。9月下旬には採用一次試験が行われることもあり、会場には自衛隊パイロットを志す学生や父兄15人が訪れた。
 当日は中部航空方面隊司令部防衛部に勤務する現役F15パイロットの滝澤修3佐から入隊の動機、航空学生の教育カリキュラムや現在までの部隊勤務歴、パイロットとしての貴重な体験談などを、身振り手振りを交え分かり易く説明を受け、参加者は目を輝かせて聞いていた。
 また、参加者からは、受験に際しての留意点や適性検査、戦闘機パイロットに必要な資質に関することなどを熱心に質問していた。
 その後、飛行場において、第2輸送航空隊のC1輸送機を見学し、航空学生出身パイロットから操縦室、貨物室などの説明を受け、参加者はエンジンの爆音や熱風などを肌に感じ、空への憧れをより強固なものにしていた。

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