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   2005年9月1日号
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17年版「防衛白書」を発刊 3面

空自、初の空対地射爆撃訓練
目米共同対処能力の向上目指す
日米戦闘機各2機による編隊飛行訓練
 航空自衛隊は、部隊の戦術技量や日米共同対処能力の向上を図るため、7月4口から30日にかけてグアムで日米共同訓練及び空対地射爆撃訓練(コープノースグアム)を実施した。航空自衛隊がこの訓練に参加するのは今回で6回目で、訓練には航空総隊第3航空団(三沢基地)のF-4EJ改・10機、警戒航空隊(同)のE-2C・2機が参加した。国外での実弾空対地射爆撃訓練は、今回が初めて。また、6月から7月にかけて航空自衛隊は沖縄で、日米双方の戦術技量の向上と日米共同対処能力の向上を図るだめ日米共同訓練(サザンビーチ)を実施した。この訓練の実施は今回で31回目で、南西航空混成団司令部、第83航空隊、南西航空警戒管制隊、第5高射群が参加した。

予備自衛官中央訓練
自衛隊と国民との架け橋に
成績優秀59名が参加
「模範的戦士たれ」
車で乗りつけた不審者を、銃で厳重に警戒する予備自幹部(駐屯地警備訓練で)
 平成17年度予備自衛官中央訓練が8月19日から23日までの5日間、市ヶ谷、朝霞、北富士の各駐屯地や富士訓練センターなどで実施され、全国の各地連から選抜された予備自衛官59名が参加した。主な訓練内容は▽精神教育(陸幕長訓示、運用課長訓話)▽防衛教養(制度教育)▽富土総合火力演習・富士訓練センター研修▽駐屯地警備・市街地戦闘訓練▽空中機動訓練▽東京都防災センター研修で、参加予備自衛官の識能を向上させ、招集訓練の魅力化を図ることを目的としている。
 8月19日午前、朝霞駐屯地で予備自59名の着隊式が行われたあと、予備自一行は東京都庁9階の防災センターへ移動、情報統括担当課長の濱本2佐から東京都の防災体制などについて説明を受けた。引き続き、市ヶ谷駐屯地に移動した一行は防衛庁A棟2階講堂に集合。陸幕各部長をはじめ幹部が陪席する中、森勉陸幕長が登壇、整列した予備自59名に対して「自衛隊と国民との架け橋になるよう、また有事の戦力となるよう」訓示した。予備自の一人は「模範的戦土たれとの訓示を受け、現役当時の気持ちに戻り、今後とも気を引き締めて訓練することの必要性を痛感した」と気持を新たにしていた。次いで、岡部俊哉運用課長の訓話や制度教育などが順次行われ、初日の訓練が終了した。
 翌20日から、射撃検定、空中機動訓練、FTC研修など、より実戦的な演練が開始された。中でも富士総火演を見学した予備自は「陸自の装備、戦い方の進化を実感し、演習参加者の練度の高さに感動した」と感想を語った。
 駐屯地警備・市街地戦闘訓練は22日、第34普通科連隊が担任して緊迫感の漂う中、東富上演習場の市街地訓練場で丸一日かけて実戦さながらに実施された。
 最終日の23日は、朝霞駐屯地で体力検定と離隊式が行われ、離隊式の冒頭、優秀予備自16名が晴れて表彰された。

護衛艦しらね P-3C 
PSI海上阻止訓練に参加
シンガポール
想定容疑船上で立入検査訓練を実施する「しらね」乗組員(シンガポール沖で)
 8月15日から19日までの5日間、シンガポール主催による「大量破壊兵器などの輸送・拡散を防止するための安全保障構想(PSI)」海上阻止訓練が行われ、海上自衛隊の護衛艦1隻と対潜哨戒機P-3C・2機が参加した。海外での訓練にP-3Cが参加するのは、今回が初めて。訓練には、シンガポール、日本、米国、英国、オーストラリア、ニュージーランドの6カ国艦艇が参加、また、ロシア、フランス、ドイツ、オランダ、スペインなどの各国がオブザーバーを派遣した。訓練内容は、▽机上訓練▽シナリオに基づく海上阻止訓練▽乗船・立入検査に関する技量を相互に展示する乗船訓練で、海上自衛隊の護衛艦「しらね」(艦長・寺嶌榮治1佐以下人員約300名)と航空部隊(指揮官・瀬戸慶、第4飛行隊長以下人員約40名、P-3C・2機)が参加各国とともに高度な訓練を演練した。

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