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   2005年8月15日号
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地連東西南北
話題のイージス
長崎に初入港
護衛艦ちょうかい「大きか〜!かっこよか〜!」
長崎港で初めて体験航海を実施した「ちょうかい」
(イージス艦の人気は高く、4581名が来艦した)
 長崎地連(部長・原田哲郎1海佐)は7月16日から18日の3日間、松ヶ枝埠頭で第64護衛隊(隊司令・堀正1海佐)所属の護衛艦「ちょうかい」(艦長・廣文仁1海佐)が行う艦艇広報を支援した。イージス艦が長崎港に入港するのは、平成10年7月に広報で入港した「こんごう」以来7年ぶり2回目であり、「ちょうかい」においては修理以外での長崎港入港は初めて。長崎港でイージス艦の体験航海も初めて。
 「ちょうかい」は、16日午前11時30分、自衛隊協力団体や地元住民、さらには地元メディアが見守る中入港。長さ161メートル、基準排出量7250トンの威風堂々たる船体が岸壁に近づくと、協力団体の中からも「大きか〜!かっこよか〜!」という声が上がっていた。
 入港中「ちょうかい」はこの期間において特別公開1回、体験航海2回、一般公開3回を実施し、合わせて延べ4589名が来艦、最新鋭のイージス艦の実情に触れた。夜間は、3日間とも電灯艦飾を実施し、静かな岸壁に灯された明かりに多くの人々が岸壁付近へ訪れ、いつもの長崎の夜景とは一味違う風景を楽しんでいた。
 今回の体験航海は、イージス艦による長崎での初航海というだけでない。夏休み前の3連休、話題の映画「亡国のイージス」や「男たちの大和」などの影響で、一般公募1日あたり100人に対し385通の応募があり極めて関心が高かった。体験航海参加者の中には、岸壁に停泊する「ちょうかい」が見えると待ちきれなかったように駆け寄る人や、受付を通ると恐る恐るラッタル(階段)を上りながらも、どこから見ようかとあちらこちらに目線を投げる人などがいた。
 「出港用意!!」のラッパに続き艦がタグボートで岸壁から離れ、ゆっくりと自力で前進を始めると「全然揺れんね〜!」など驚きの言葉を隠せない様子。乗艦した人々は日頃なかなか見ることのできない海から見る風景に驚いた様子で、完成間近の女神大橋の下(桁下65メートル)を通るときはマストを見上げて、「うわ〜、ぶつかる!」との声も。艦上では航海中様々なイベントが実施された。乗組員によるラッパ吹奏には多くの見学者が集まり、笑顔で真似をする男の子の姿もあり和やかな雰囲気に包まれていた。
 一般公開でも人気は高く、掲示したポスターには家族連れやカップル、国内外を問わず多くの観光客が足を止め、目の前に臨む「ちょうかい」の迫力を感じながら熱心に見入っていた。
 「ちょうかい」は3日間の艦艇広報を無事終了し19日朝、地連部員や自衛隊関係者、それに「最後にもう一度見たくて来た」という見学者らが名残惜しそうに小旗や帽子を振るなか、長崎港をあとにした。

援護協力企業主 富士学校で研修
県南支部設立も視野に
<茨城地連>
戦車の砲塔部で指揮官気分を満喫
 茨城地連(部長・太田康和1陸佐)は6月23日・24日に援護協力企業主4人に陸上自衛隊富士学校研修を実施した。
 地連では今年度の就職援護目標として雇用協議会の活性化を掲げ、昨年度の県北支部設立に続き県南支部設立を目指す。
 研修では駐屯地でブリーフィング後、資料館研修。訓練場へ移動して、富士教導団の支援で90式戦車の体験試乗へ。作業服に着替え、ヘルメットを着用した。今回の体験試乗では砲塔部の車長席に乗り込むことができ、走行中“指揮官気分”が味わえた。
 また、155ミリ自走りゅう弾砲をはじめ陸自の最新装備品を見学した。
 2日間の研修終了後、参加した企業主からは「大変貴重な経験をさせてもらい自衛隊を十二分に再認識できた」との意見もあった。

8基地が協力しマスコミに訓練公開
<山口地連>
 山口地連(部長・吉松卓夫1空佐)は6月9日、県内所在の陸・海・空自衛隊8基地(山口駐屯地、防府分屯地、岩国航空基地、小月航空基地、下関基地隊、防府南・北基地、見島分屯基地)が協力し、報道機関に対する広報を行った。
 公開訓練では、陸上自衛隊第17普通科連隊(連隊長・末廣治之1陸佐)が担当。地震での家屋倒壊を想定し、被災地での災害派遣訓練と防衛出動下での市街地戦闘訓練を行った。
 この日の取材等には地元メディア10社が参加し、報道実績としてはテレビ3社、新聞3社、ラジオ1社となった。

PR〜最前線
阿波踊りなどで賑わう駅前に新垂幕
<徳島>
 徳島地連(部長・清水洋1海佐)は、徳島県協力を得て、新懸垂幕を制作し、7月1日から8月31日の2ヵ月間、徳島駅間にあるアミコビルに掲出した。
 新規に制作した懸垂幕のキャッチフレーズは、地連部員から応募を募り「愛する人を守りたい」と決定、新キャラクターには、キャッチフレーズ「こころ」にあった“徳島地連独自のものを”と考え、一人の少年を陸・海・空自衛官がスクラムを組んで騎馬させる形で撮影。モデルに徳島地連の陸・海・空自衛官とその子息を採用した。

京丹後募集事務所 車に募集ポスター
<京都地連>
 京都地連京丹後募集事務所(所長・山口芳則1空尉)は平成17年6月から4人の募集相談員の車に募集ポスターを掲示し市町の内外を走行した。
 普段、相談員へは志願者、予備自衛官募集、定年者や満期隊員に対する求人情報の提供、災害時等の情報提供のほか、ポスター掲示場所の提供などを依頼している。平成16年の募集成果低調の反省から募集相談員から「成果向上のために何か役に立てることはないか」との言葉に考え出されたものである。
 京丹後募集事務所では現在24人に募集相談員を依頼しており、車のポスター掲示4人のほかにも承諾者があり、徐々に数が増える見通し。

高校教諭が海自護衛艦に
<和歌山地連>
 和歌山地連(部長・生美樹夫事務官)は7月17日、「高校進路指導教諭等との連絡協議会」を地連本部会議室において開催した。
 参加したのは校長をはじめ進路・就職指導担当の11人の教諭。
 協議会では、進路・就職指導などの担当教諭に対して自衛隊の募集種目等を説明と、海自への理解を促す狙いで毎年、艦艇広報に併せ実施している。
 最初に、地連本部で募集現況・自衛隊の概要、募集種目などを説明した。質疑応答では、進路指導の参考にと入隊後の生活や訓練内容などについて活発に質問が飛び交い、教諭は「非常に参考になった、自衛隊は国のために重要な仕事なので是非、学生に勧めたい」との声もあった。
 協議会終了後は護衛艦「さわぎり」食堂で海軍カレーの体験喫食、艦内見学に引き続き体験航海に臨んだ。
 教諭らは、乗組員の説明を聞き(=写真)、また海自隊員に直接声を掛け「入隊してよかったですか?」「艦での生活は大変ですか?」と質問する場面もみられた。

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