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   2005年7月15日号
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技本開発官に林空将
<防衛庁発令>
 林 富士夫
 昭和24年生まれ、神奈川県
   47 防大卒(16)空自入隊
    8 空幕技術部技術1課長
   10 開実団司令部幕僚長
   11 南西航空混成団副司令
   12 空幕技術部長
   14 飛行開発実験団司令

詳細は7月15日号紙面をご覧ください


域内各国 相互理解深める
アジア・太平洋22カ国3機関参加
東京ディフェンス・フォーラム開催
災害派遣での軍の役割など協議
<防衛庁>
 防衛庁主催の第10回東京ディフェンス・フォーラム(アジフ・太平洋地域防衛当局者フォーラム)が6月27日から7月1日までの5日間にわたって、グランドヒル市ヶ谷などで開催された。
 このフォーラムは、国防政策や防衛交流を担当するアジア太平洋地域各国の防衛当局者(局長・局次長級)に自由な意見交換の場を提供することによって域内各国の国防政策に関する相互理解を深め、その透明性を高めることにより、地域の安定に資することを目的としている。毎年10月に開催されていたが、本年に限っては、スマトラ沖地震・インド洋津波の災害救援活動の経験・教訓を共有するため、記憶が新しいうちに開催することが有意義との観点から、6月に前倒しして開催することになった。
 なお、防衛庁では、今回のフォーラムにおける討議内容を、ASEAN地域フォーラム(ARF)会合の場で報告するとしている。
 今回のフォーラムには、22カ国3機関が参加、防衛庁からは門司健次郎参事官をはじめ官房審議官、統幕5室長、各幕防衛部長等が出席した。会議の冒頭、今津寛副長官が挨拶を述べたあと、各セッションが始まり、経験、教訓の共有に焦点を当てながら、被災国と一派遣国がそれぞれの立場でプレゼンテーションを行ったほか、災害救援活動にかかわる今後の課題と地域協力の可能性についても意見交換した。
 また、守屋武昌事務次官主催のレセプションや部隊研修なども行われた。

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