防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース 防衛ホーム新聞社 防衛ホーム新聞社
   2005年5月1日号
1面 2面 3面 5面 6面 7面 11面 12面

スポーツよもやま話
根岸直樹
気になる…堀内・巨人の2年目
 阪神に1対8で完敗した日(四月十二日)巨人・堀内恒夫監督はスポーツ紙の求めに応じてただ一字「哀」としたためた。それまでにも「爆」「熱」「喜」…など、直筆の一文字をしたためてきたが、開幕10試合3勝7敗の戦績では「哀」と書くしかなかったのだろう。監督の胸中、察するに余りあるものがある。
 今季の巨人、スタートからどうもおかしい。4連敗で始まり、黒星先行が続く。長いペナントレース、まだ始まったばかりというが、巨人の前例から見ると、連敗スタートでの優勝はない。'48年1勝3敗→2位、75年1勝2敗1分け→6位、80年1勝3敗→3位、84年1勝2敗1分け→3位、85年1勝3敗→3位…。
 巨人は最近10年間で4度リーグV(日本一2回)を果たしたが、連覇成らず、優勝の翌年は95年3位、97年4位、01年2位、03年3位という成績も残っている。もっとも90年以降、パ・リーグが西武の5連覇を筆頭にオリックス、西武、ダイエー(ともに2連覇)と連覇球団が出ているのに、セは連覇球団0のていたらくなのだ。今季の中日も前評判はいいが、つまづく危険性十分。巨人の巻き返しも期待できる。
 キャンプを見た限りでは、これほどとは思わなかった。堀内監督自身「去年と比べてことしのキャンプは充実している。95点だ」と採点していた。もっとも評論家の豊田泰光さんは「(選手に)危機感のようなものが感じられなかった。まだ、一番強いんだという幻想に酔いしれているのか」と苦言を呈していた。
 オープン戦は20試合して9勝8敗3分け。12球団中6位。"慣らし運転"とはいえ、投手陣にも打線にもとびっきりの"切り札"の存在が見当たらなかったのが気になってはいる。
 戦前の評論家の順位予想によると、大方セは中日優位だが巨人と紙ひと重。これに阪神がからんで三つどもえのV争い、となっている。スタートは失敗したものの、今後の巨人の巻き返しに期待する手はある。
 閑話休題??堀内が甲府商から巨人に入団した年、多摩川の練習場で少年ファンにサインをしてやっていた。たまたま取材に訪れたあるスポーツ記者がサインをのぞき込むと「五十歩百歩 巨人軍 堀内恒夫」と書いてある。
 驚いたくだんの記者は「これはいけない」と色紙を取り上げてやぶり捨てた。堀内は「何でダメなの。五十歩行ったら次ぎは百歩を目指そうというのに」と反論したそうだ。
 四十年も前の話をほじくり返して申し訳ないが、就任一年目3位。二年目の今季、五十歩百歩に終わらないことを祈る。ちなみに「五十歩百歩」とは、広辞苑によると「少しの違いはあることはあるが、本質的には同じこと」とある。「哀」のサインが「爆」「熱」「喜」に変わる日が一日も早く訪れることを待ちたい。

HOME's English Class
(防衛ホーム英語教室)
I FELT DIZZY FOR A MOMENT
アイ フェルト ディジー フォー ア モウメント
 Hi!皆さん。お元気ですか。関東はソメイヨシノが散りましたが、八重桜のピンクの花が咲き誇っています。三寒四温で日一日と春めいていきます。こちらでは風邪が流行っています。花冷えと言う言葉もあります。風邪などお召しになりませんようご留意ください。

 さて、今回の表現は“I felt dizzy for a moment”「一寸くらくらしたなあ。」です。Feltは、feelの過去形で感じたと言う意味ですね。For a momentは「少しばかりの間、一寸」という意味です。よく使う表現ですから、覚えておくと便利です。Dizzyは、「目が回る、めまいがする、ふらふらする」という意味です。いろいろな状態で、ぴったりとくる表現になります。風邪で熱があり、ふらふらする。お酒に酔ってふらふらする。忙しくて目が回る。急に立ち上がり立ちくらみがする。いろいろな状況を表現できます。Fellの代わりに、getを使って、I get dizzy「めまいがする」ということも可能です。米国にはdizzy batといって野球のバットを立てて、そのまわりをぐるぐる回って目的地に行くのを競うゲームがあります。日本のスイカ割りで、目隠しをしてぐるぐる回されるようなものです。ゲームの名前を覚えておくと話題になるかもしれませんね。

 沖縄の米浜さん、小田さん。米陸軍からの感謝状おめでとうございます。日米の関係も本当に親密になってきましたね。嬉しいことで、めまいはしないと思いますが、この表現を使ってみてください。逆説的にジョークとして使えますよ。サクラ前線も加速しながら北上していますね。雪国、北国の皆さんは本当に春が待ち遠しいでしょうね。まだまだ寒い日が続くと思います。花粉も多く飛散しています。春の日差しのなか、適度の運動でストレス解消し、体調を整えてお励みください。それでは、また。See ya!
(市ヶ谷 中央資料隊)<スワタケル>

雪月花
 仕事をするということは一所懸命汗を流して働くことだと思っていた。ここ二ヶ月日本中の耳目を集めたライブドアとフジテレビ、終わってみるとライブドアのマネーゲームだったような気がしてならない。1千億儲けたとかいや2千億手にしたとかかまびすしい。汗をかかないものは知恵を出せとは昔から言われているから手法にとやかくは言いたくないがアナログ世代の者には釈然としないものを覚える。日本の経済基盤を築き世界の一流国にしたのは本田であり松下、豊田などの創業者だと言ってもいいだろう。モノを作り、世界に誇れる技術を生み出すことこそが資源の乏しいこの国が発展していくための唯一の手段と考えたのである。先達と「ベニスの商人」シャアロックとのちがいは国を思い将来を見据えていたかどうかである。では、日本の“シャアロック”ことライブドアはどうか。今回のような金融テクニックを駆使したトリッキーな株価操作や強引なM&Aは、確かにライブドアに巨大な利益をもたらした。しかし、結局のところ彼らが手にするのは利益だけであり、今回の顛末が彼らの本業であるソフトウェアやネットワーク事業に何らかの成長をもたらしたかいうと限りなく疑問符がつく。動いたのは金だけ、何も生み出されていないのである。生産のないところに発展は生まれない。ライブドアのような実体のない金融取引が日本のビジネススタンダードになったとき、日本の成長は止まるであろう。「生産」のない虚構の取引を繰り返すライブドア。彼らはどのような日本の未来図を描いているのであろうか。どの場にもテイシャツで登場し立ち向かう姿に共感を覚える若者も多いいとも聞く、たしかに硬直した旧来の企業に警鐘を鳴らしたのは事実だ。その意味ではかれらの功績と言える。今日の新聞各紙では大手スーパーとコンビニの株の持ち合い問題が一斉に報じられていた。(所谷)

Home
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2008 Boueihome Shinbun Inc