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   2005年4月1日号
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出発、新しい日々へ・・・寄せ書き
<米子>
「俺を見よ俺に続け」の実践
8普連3中隊  3陸曹  二神 大地
 第4陸曹教育隊で教育を修了して1月1日付で3等陸曹に昇任しました。
 陸教では、知識・技能・精神力、そして同期との団結力、陸曹としての責任感等の沢山の事を学びました。特に「小部隊の指揮官」として、先行性の発揮、企図の徹底等、指揮する上で重要であることを実感しました。
 入校中は、毎日が新しい課目で「学ぶ」という習慣が身に付いたと思います。これからは、常に問題意識を持ち、訓練に励み、沢山のことを学び、一歩一歩確実に成長していきたいと思います。
 私が3曹に無事昇任できたのは、中隊長をはじめ諸先輩の方々、陸曹教育隊の教官・助教のご指導及び同期の励ましのおかげと感謝しています。この感謝の気持ちを忘れることなく初級陸曹として陸士の模範となりえるよう、日々努力し、「俺を見よ俺に続け」を実践していきます。
<郡山>
陸士から陸曹へ
6特連1大2中  3陸曹  小林 大悟
 ついに平成17年1月1日をもって3等陸曹に昇任しました。これからは仕事ができる人間だけでなく指導ができる人間として頑張って行かなければなりません。とは言いつつも、中隊では第2陸曹教育隊で習ってきた新しい知識を後輩に教えたり、訓練で意見を出すような事が思うようにできず、なかなか成果を発揮する事が出来ないでいるのが今の実情です。しかし、そんな自分でも日頃の向上業務の中で少なからず2曹教での成果が出てきていると実感する時もあります。
 例えば、火砲の整備をする際、不明な点もただ先輩や上司に聞くだけで自分から調べることもなく、ただその場で終わることが多かったのが陸士の頃でしたが、今ではその日の整備の内容、理由、要領等を事前に調べておくことにより後輩に教えておきたい所を用意しておいたり、スムーズに整備が進むための自分なりの計画を立てることで以前よりも整備が楽しみに感じるようになりました。
 部隊の中で同期とすれ違った時に「この間、照準手やって何とか上手くいったよ」とか「班長やらせてもらったけど変に緊張した」と興奮気味に話をする時があります。そのような話を聞くと、みんな陸曹としてとても頑張っているのだなと感じます。私も、そろそろ同期のみんなに何か凄いことを成し遂げた報告が出来るよう日々の努力を忘れずに頑張りたいと思います。"努力無くして、本当の喜び無し"
<青森地連>
一般幹候(陸)の抱負
弘前大学出身  世増 将司
 私は4月から晴れて自衛隊に入隊することになりました。幼いころから自衛官である父の姿にあこがれ、自衛官になる道を選んだ私の夢が、これから実現しようとしています。
 しかし、自衛隊での仕事は国防という責任ある仕事ゆえにいくつもの苦難が待ち構えていると思います。また慣れない環境での集団生活にも最初はとまどうことも多いと思います。この苦難を乗り越えてこそ、立派な自衛官へと成長していくはずです。そのためにも強い精神力をもって、これからの教育期間を頑張っていきます。
 そして、不安とともに自衛隊での仕事に期待をもっています。多くの隊や職種があるため、さまざまな可能性を秘め、経験をつむことができると思います。せっかく自衛官として働くのですから、自分の力をフルに活かしたいと思います
防衛大学校の抱負
三本木高校出身  小笠原 真希
 防衛大学校に入校することになり大変嬉しく思っています。
 私が防衛大学を志望した動機としては幹部自衛官として働いていきたいという思いがあります。大規模災害での活動や国際平和協力業務など、昨年は今まで以上に自衛隊の活躍がみられました。私もこういった活動に何らかの形で関わっていければと思っています。
 これに加え、自分はどれだけできるのか、自分自身の限界に挑戦したいと思うのです。この思いが最も強いかもしれません。4年間の教育訓練過程、そして学生舎での規律ある生活は厳しいものになるでしょう。身の回りのことすべてを自分でするのは思っている以上に大変なことです。
 更に、4年間で1,005時間にわたり実施される訓練は、他では経験することができない厳しさがあるはずです。辞めようと思うことさえあるかもしれません。しかし、そこを乗り越えることができれば、自分に自信を持ち、一人の人間として成長できると思うのです。これらの動機も踏まえて、一日一日少しずつでも自分の成長を感じ取れるような、充実した4年間を過ごせればと思っています。そのためにも、努力を怠らず日々精進していこうと思います。
一般曹学生(海)の抱負
青森高校出身  横嶋 有紀子
 私が初めて自衛官になりたいと思ったのは小学校4年のときで、卒業文集の「将来の夢」の欄に書くほど強いものでした。その思いが今回、現実となることがとても嬉しく、誇りでもあります。実際には、厳しく辛いことの方が楽しさよりも何倍も多いはずです。これから待ち受ける困難を乗り越え、知識や技術を十分に吸収して力を発揮することで、お世話になった方々への恩返しができるように頑張りたいです。

「頑張っています」 新しい職場
活躍するOB シリーズ
愛静学園静内幼稚園  堀部 春次
平成15年、第7後方支援連隊第2整備大隊を3陸尉で定年退職。55歳。
 私の再就職の経緯は、先輩(OB)からの一言から始まりました。今から4年前に同僚の退官パーティー
の同席で、俺の後に働かないかと言われ、定年(65)まで10年間働けると思い先輩の話をよく聞き、自分にもできると心に決め、頑張ってみようと思いました。
 援護の支援を受け平成15年1月に退職して、同年4月1日付で、再就職先の静内幼稚園の職員として勤務し、1年が過ぎました。
 運転手としての勤務や、園内の諸作業等、私の経験のないことも、現実はやらなければいけない部分があり、不安もありましたが、今では楽しんで作業等に取り組んでいます。
 特に、運転は園児とはいえ大切なお客様として安全に運行するように心掛けています。就職して1年を振り返り、今まで経験のない大工等の作業も、人生の勉強の1ページと思い頑張っていこうと考えています。これからの退職予定隊員に望むことは安易な考えで再就職しないようにお願いしたいと思います。再就職して1、2カ月でその会社等を辞める人を私も見てきましたが、本人はともかく、自衛隊の品位を失うことだけは避けたいと思っています。それだけに、再就職に対する心構えをしっかりと自覚しておいてほしいと願っています。また、健康管理に留意するとともに、体力の向上に努めることを希望します。
 再就職は、思っているよりは大変難しい状況下にあると言っても過言ではありません。しかし、その反面毎日が充実した日々を送っています。

神奈川自衛隊音楽まつり2005
<所感>
(文)県隊友会副会長  大沼 肇
 (写真撮影)役員  嘉納健一郎
 恒例の『神奈川自衛隊音楽まつり2005』が2月13日、横浜市みなとみらい21地区パシフィコ横浜国立大ホールで開催された。これは神奈川県隊友会、父兄会神奈川県支部連合会、神奈川地連募集相談員会の三団体が主催するもので、今回で第26回を迎えた。
 この日、会場には来賓はじめ今春、自衛隊に入隊・入校の予定者とその父兄、それに根っからの自衛隊ファンを含め多くの県民約4,500名が一同に集り、盛大に開催された。
 第一部の『入隊予定者激励会』(県内約600名)では、最初に全員起立し、国歌『君が代』吹奏のあと、主催者側を代表して近藤一郎神奈川県隊友会々長は「関係者各位のあたたかい多大な御協力でこのように盛大に開会できます事に心から感謝の御礼を申し上げます。自衛隊は我が国の平和と安全の為、国際的には復興・建設支援の為にも、献身的貢献をされております事に深く敬意を表します。また、世界に誇れるこの美しい日本を後世に伝える為に後に続く皆様のような前途有為の若い勇者が夢と希望をもって大いに勉学に訓練に励んでいって下さい」と力強いエールを贈った。次いで来賓代表として尾高軍重神奈川県副知事から同松沢成文知事激励の祝辞が代読された。
 このあと、陸自一般幹部候補生として入隊予定の尾辻直さんが仲間を代表して、「この激動期に精力的に活躍している自衛隊に入隊できます事を誇りとし精一杯ガンバリます」と力強い決意を述べ、その意気込みは万雷の拍手をうけた。
 終りに、多くの祝電の中から代表して小泉純一郎自民党総裁の心温まる祝福のメッセージが紹介された。
 第二部『音楽まつり』のオープニングは、今回初出演の空自中部航空音楽隊により爽快な『空の精鋭』等からスタートした。つづいて、お馴染みの友情出演の在日米陸軍々楽隊の華やかな演奏『世界に一つだけの花』等。ついで、海自横須賀音楽隊による日本の美しい優しさの名曲『荒城の月』等が流れ和やかなムードは場内を魅了した。
 このあとは、これも初登場の武山にある陸自少年工科学校ドリル部のファンシィドリルは防大生にもひけをとらない堂々と統制美のとれた元気溌剌の演技には、場内われんばかりの拍手をうけた。
 つづいて、『太鼓演奏』に入り、もうすっかり地元神奈川ご自慢の魅力ある武山自衛太鼓と九里浜太鼓は共に迫力満点! 揃いのハッピに力量こもった、打って押し込むように打つ撥ちさばきは、豪快そのもの。それぞれの持味を生かしながら心に響き轟くものを感じた。特にこの合同演奏では歴史をもつ兄弟チームらしく意気も全体の掛け声もピッタリあって、その海鳴りは地鳴りとなって流石一流中の一流という印象をうけた。
 愉快な『漫才・コントD51』は、ホッと一息、ユーモラスな軽快なタッチで観客は爆笑の渦に巻きこまれた格好で拍手喝采の波。つづいては『横浜創英高校ダンス』初登場。米陸軍軍楽隊のバック演奏に合わせての若さいっぱいの『ハマこい踊り』。躍動美溢れるリズムダンスは、美しい花々が咲いたかのように目を見晴らさせるものがあった。
 このあと、第二次イラク復興支援群で活躍し帰国した豊倉秀一郎二陸尉のインタビューがあり、現地での任務・活動また生活の状況等、それにヤーバーニ、(日本人)ヤーバーニと現地イラク人から手をあげて我々を出迎えてくれたという嬉しいエピソードも披露された。
 次はいよいよこの日の大圧巻、米陸軍、空自、海自の三軍楽隊の素晴らしい合同演奏に乗って、これまた初出場の『洗足学園大学合唱団』は『さくら・翼をください』。その澄んだ華麗な歌声は場内を静かに吹き抜ける春風ように流れて、これまた大きな拍手に包まれた。今回のバラエティに富んだイベントのフィナーレの曲は待ちに待った、世界三大マーチの一つ、日本の誇る『軍艦行進曲』が演奏された。これにより、自衛隊の力強さを一層感じさせ、寒さを吹き飛ばすかのように場内から一斉に盛大な手拍手が湧きおこり、新しい感動と興奮のうちに楽しかった心に残る春一番の音楽まつりは幕を閉じた。
 終りに、このイベントの影の立役者として後方支援に徹し素晴らしい成果をあげられた不撓不屈の神奈川地連サポーターの皆さんに心から感謝申し上げます。

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