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   2005年3月15日号
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任務完遂し無事帰国
イラク派遣隊員28名
茨城県知事を表敬
小野田百里基地司令も派遣隊員の労ねぎらう
 2月18日、茨城県内各駐屯地等所属のイラク人道復興支援派遣隊員28名が橋本県知事を表敬訪問した。
 来賓として各駐屯地司令等及び協力団体の代表が出席し、最初に派遣隊員が一人ひとり紹介されたあと、派遣隊員を代表して航空自衛隊(23名)からは偵察航空隊の小柳淑之3佐が「クウェート等それぞれの活動地域においてイラク人道復興支援活動の任務を遂行し全員無事に帰国しました」と報告した。次いで橋本知事は「それぞれの任務を達成し、無事に帰国したことに敬意を表するとともに派遣隊員のご苦労に深く感謝致します」と慰労の挨拶。また、来賓を代表して県防衛協会会長・幡谷祐一氏が「イラクでの任務を全うしたことに対し心から敬意を称します」と述べた。
 記念撮影後、県知事等は県庁舎6階の災害対策室で小野田百里基地司令はじめ来賓を交えて隊員と懇談を行い、イラクでの派遣業務の労をねぎらった。

4年ぶりの優勝果たす
師団冬季戦技競技会で
<第5普通科連隊>
 第5普通科連隊(連隊長・菊池豊1佐)=青森=は2月3日、岩手県演習場で行われた平成16年度師団冬季戦技競技会で4年ぶりとなる優勝を果たした。
 年度当初から「優勝」の2文字を目標とし、若手隊員の育成を兼ねて初春の残雪訓練や、夏場に持久力や基礎体力を向上するための持久走と筋力トレーニング、また秋季には手榴弾投擲要領など技術的訓練を実施。大会が近づくと、訓練場所を駐屯地近辺から八甲田山麓及び小谷演習場、岩手演習場へと移動する転地訓練を昨年以上の訓練項目で実施し、大会本番に挑んだ。
 競技会は、個人のぶ(小銃と10kg基準の背のうを装着し、男子6kmと女子3kmの機動)と部隊対抗の部(12名を1個分隊とし、個人装備火器と総重量約60kgのアキオ一艘で手榴弾投擲を伴う6km分隊機動)で実施された。
 競技では、最初から5連隊がリードし、競技後半になっても勢いはとどまるところを知らず、手榴弾投擲でも殆どミスがなく、順調なレース展開だった。応援にも力が入り、コース沿道では5連隊全員と協力会、OB会、父兄会の方々が声を嗄らして声援、選手は、この演習場に響きわたる力強い声援を背に受け、全員がまとまって力走した(=写真)。優勝に向けての熱い思い、厳しい訓練、少ないミス、力強い応援、天候、運…すべてが1つとなり勝ち取った4年ぶりの「優勝」、八甲田連隊の伝統の復活である。

中越地震派遣DVDを製作
<東方総監部広報室>
 東部方面総監部ではこのほど、災害派遣活動を記録したDVD「新潟県中越地震における自衛隊の災害派遣活動記録」を製作した。山古志での全村避難の経緯と顛末を映像でみせる、完成度の高いドキュメンタリーフィルムとなっている。
 駐屯地や地連、関係自治体・機関などに配布し、活動状況を一般に理解してもらうのが目的で、広報室が編集を担当した。
 12旅団はじめ、実際に現地で活動した陸自隊員たちのインタビュー、住民や首長、警察ほか自治体関係者の肉声など、被災時の実録を中心とし、活動を振り返った総括と、進行解説のナレーションとあわせて編さんしている。
 12旅団が出動した経過、装備の必要性、住民たちの感謝の言葉などを視聴でき、また2普連の活動記録映像や写真・データなど資料集も充実している。

普教連チーム(銃剣道)が最優秀賞に輝く
第54回日本スポーツ賞
 昨年最も活躍した選手やチームを表彰する第54回日本スポーツ賞(読売新聞社制定)の表彰式が1月27日、東京のホテルオークラで行われ、銃剣道競技から普通科教導連隊チームが自衛隊唯一の優秀団体として表彰された。
 普通科教導連隊チームは、昨年と一昨年の全日本銃剣道優勝大会防衛庁T部において2連覇を飾った功績が認められ、銃剣道競技団体の推薦を受け、受賞の運びとなったもので、この日、大橋監督以下選手が表彰式に出席した。
 表彰式には、各競技団体(48団体)の中から23名の推薦選手と18チームが出席して行われ、グランプリにアテネ五輪で活躍した柔道の野村忠宏選手が、また、オリンピック特別賞に競泳の北島康介選手、ハンマー投げの室伏広治選手、団体では五輪体操男子チームが受賞する中、普通科教導連隊チームが競技団体別最優秀チームとして記念のトロフィーを受賞した。
 監督(大橋3尉)は「世界で活躍するトップアスリート達とともに表彰を受けたことは大変名誉なことであり、また、パーティーで親交を深めてとても光栄でした」と受賞の喜びを語った。

永井選手がバイアスロンで初優勝!
 第14回東日本バイアスロン競技大会(安代町・S日本近代五種・バイアスロン連合・岩手県バイアスロン連合・東京都バイアスロン連盟主催)が1月29日、30日の両日、岩手県岩手郡安代町の田山バイアスロン競技場で開催された。
 バイアスロンは、クロスカントリースキー(7.5km)と射撃(立ち撃ち・伏せ撃ち)を組み合わせた競技で、一般銃の個人で出場した名寄駐屯地第3普通科連隊の永井順二選手(23)が見事、優勝に輝いた。
 永井選手は、当初の伏せ撃ちで5発中4発を外すものの持ち前の走力を活かし上位につけ、立ち撃ちでは5発中3発を命中させ、93名中、トップでゴールした。悪天候の中、日頃の練習成果を発揮しての力走で、表彰式後「思い通りの滑りができました。また次も、上位を狙います」と優勝の喜びを語った。3月上旬に開催される、全日本・宮様の大会に期待がかかる。

盛大に創隊5周年を祝う
<中央業務支援隊>
 中央業務支援隊(隊長・宮崎悟介将補)は3月5日、協力団体等の来賓80名を招き、創隊5周年記念式典、イベント及び祝賀会食を行った。
 式典は大講堂で行われ、執行者の式辞の後、市ヶ谷自衛隊友の会会長・小川國一氏、中央業務支援隊初代隊長・後藤英二氏が来賓祝辞を述べた。
 イベントでは「隊の歴史」と題したスライドの上映と、女性コーラスによるゴスペルソングを楽しんだ。
 祝賀会食は隊員食堂で行われ、来賓や中央業務支援隊OBと現職隊員が一体となり和やかに進められ、各種の余興等で会場は大いに盛り上がり(=写真)、盛会のうちに創立記念行事を終了した。
※中業支は平成12年3月28日、市ヶ谷駐業隊、桧町駐業隊、人事統計隊、印刷補給隊の4個部隊が統合して発足した。

第18回サラリーマン川柳コンクール(第一生命)
防衛庁 傑作集
<優秀作品>
「帽振れ」の 子の笑顔追う 目に涙(岸壁の母)
任務増え 仕事やれやれ 人減らせ(ザ・イム族)
被災者と 別れも辛い 派遣隊(老猫子)
テロ対策 昔京都で 今イラク(新撰組)
<優良作品>
ヨン様で 演習以上に ママ不在(ダンディー美幌峠)
口髭に 込めた決意と 願う復興(ゲン)
レンジャーが 来たとカエルが ヘビに言い(集団自衛同盟)
妻と子の 黄色いリボン 枕元(天童ラフランス)
支援法 パパは何処ヨと 世界地図(流浪の自衛官)
<良好作品>
着メロが 鳴って教練 足乱れ(ワルツな君)
また出動 カメラ目線も 板につき(訓練精到)
イラクまで やっぱりもってく 浪花節(七味とうがらし)
この髭が 新生イラク 造り出す(天童ラフランス)
退官日 妻に捧げる 栄誉礼(はっつん)
旅団化で 造った「雪像」 小雪像(大雪像)
手づかみの 食生活が 板に付き(天童ラフランス)
オレオレと 言ってほしいな 勤務割(七味とがらし)
口ひげに 聞くまでもない 派遣先(志願兵)
訓練と 妻に言いつつ 宴会へ(発砲酒命)
日本では 見られぬ星空 サマワの夜(戦う事務官)
指揮システム 指揮する機械に 指図され(AU)
高級車 車でわかる 営内者(嫌円司令)
もうすぐ来るぞ 平成生まれの 新隊員(古参士長)
戦術を パソコンに聞く 我が上司(通信係)
オレ流は 上官だけの 独宜語(中級管理職)
「師団下」「旅団化」「縮小科」(次期防課)
面会の 関係聞かれ 赤くなる(骨頭・ボーンヘッド)
点検射 全弾命中 ここまでか(迷射手)
ただいまと 言ったやさきに 非常呼集(負託)
階級は 答は何と 中二階(停年前)
恋の矢も 小銃みたいに 当たればな…(狙射手)
携帯の 普及で変革 通信科(戦う事務官)
代休を 聞こえよがしに 日数自慢(特別勤務員)
OBの 背広のえりに 階級章(七味とうがらし)
女房とも つい足そろう 散歩道(幸山道)
パソコンの 指導教官 新隊員(首から下陸曹)
化粧より うまくなったと ドーラン塗り(箱出娘)

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