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   2005年2月1日号
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スポーツよもやま話
根岸直樹
サッカーW杯 アジア最終予選
9日の開幕第1戦、対北朝鮮戦がカギ
 「北朝鮮がこの1戦にいかに必勝を期しているかが、これではっきりした」と、あるサッカー関係者が唸(うな)った。W杯最終予選は日本、イラン、バーレーン、北朝鮮4ヵ国代表(B組)の間で、2月9日(水)から8月17日(水)まで行われる。その開幕戦、対日本戦のため来日する北朝鮮チームが、1泊5万5千円もする都内の最高級ホテルを予約したことを知らされたときのこと。
 北朝鮮の一般労働者の月収は、日本円にして約3,000円(30000ウォン)。サッカー代表選手がいくら優遇されているとはいえ、1泊5万円以上の宿泊費で試合を中心に約1週間も滞在するのだ。同国の貨幣価値からすれば、まさに「天文学的な数字」ではないか。
 初戦の対日本戦に、国を挙げて死に物狂いでぶつかってくるであろうことは十分、予想されるが、対する日本代表も「この1戦だけは、絶対に負けられない」とジーコ監督。「初戦に勝って勢いに乗ることが第一。3月の対バーレーン戦(30日)、8月の対イラン戦(18日)と合わせ、ホーム(埼玉アリーナ)で勝つことが、予選を戦い抜く上での駆け引きの重要な武器となるからだ」と。
 ただ、不安材料は多い。対北朝鮮戦は1976年6月に0対1で負けて以降、93年10月まで11戦して4勝4敗3分けとなっているが、もう12年も対戦していない(最後の試合はドーハで3対0)。北朝鮮チームの国際舞台への登場が少なかったこともあって「情報が集めにくかった」不気味さがある。
 さらに6月8日の第2戦は敵地。「呪(のろ)われたスタジアム」とまで言われる金日成スタジアムで行われる。日本は人工芝のピッチに不慣れ。85年W杯予選では故障者が続出した(4月・平壌で0対0)。ユニホームの色で難クセをつけられたり、スタジアムから遠い不便な宿舎をあてがわれたり、部屋での会話を盗聴されるなど「壮絶ないやがらせを受けた」と、当時の関係者たちが述懐している。
 それでもジーコ監督は強気の姿勢を崩さない。「ホームの3試合で勝ち点を確実に取り、アウェーで1試合勝てばいい。04年、1年間やってきて、技術よりも精神面での団結の固さを感じている。いま、どこの国を見渡しても、これはすごいという戦術は見当たらない。レベル的には差はないのだ、相手の長所を消す部分で戦いを挑むことが(W杯ドイツ大会出場の)早道なのだ」と。
 世界ランクは日本17、イラン20、バーレーン48、北朝鮮96位。04年W杯アジア第1次予選は日本6勝(得点16、失点1)、イラン5勝1敗(得22、失4)、バーレーン4勝2敗(得15、失4)、北朝鮮2勝1敗2分け(得11、失5)。日本サッカー協会・川淵三郎キャプテンは「予選突破の最低ラインは3勝2敗1分け。最も大切なのは初戦に勝つことだ」と断言した。日本代表チームの戦いぶり。特に9日の対北朝鮮開幕第1戦に注目してみたい。

雪月花
 ホテルグランドヒルのグレ―ドアップが進んでいる。目玉は洗い場を付けたバスルームだとのこと。日本人はバスタブの中で体を洗うということには大いなる抵抗を感じる。外で洗ってお湯で流して入るのが習慣になっている。日本の一流ホテルでも例外なく洗い場がない。戦後、欧米を真似るのが流行ったのがそのまま続いているのだと思う。子どもの頃、親に言われたことは手拭を中に入れてはいけない、お湯を汚してはいけないだった。おまけに私の田舎では女は男より先に入ってはいけないと言われ、母でさえ私より先には入らなかった。これは極端な話しだが昔からお風呂は神聖な場所だったはずだ。それをお湯に入りながらごしごし体を洗うなんて到底私にはできなかった。このような気持ちを持つ日本人も多いらしく、ヨーロッパのホテルで上の階から水もれがあると「またジャパニーズがやったな」と本気ともジョークともとれることを言われると聞いたことがある。ある商社がゴラン高原PKOの自衛隊員宿舎の建設を受注した。日本人の担当者は5〜6人用のバスを作るよう現地の工事屋さんに指示しておいて日本に帰った。担当者が一週間後日本から帰って現場を見てビックリ。たこ壷のような丸いかめが六個並んでいた。イスラエルでは何人もが一緒に入るという習慣がなかったらしい。もちろん大急ぎで日本風に直し納期には間に合ったそうだ。担当者から直接聞いた話である。また、フランス人と日本人が何日も続いたハードな仕事から解放された時まず始めに出る言葉は前者は早くワインを飲みたい、後者はフロに入ってゆっくりしたいだという。日本人の風呂好きは老いも若きもである。都内の温泉施設には何億もかけて三年で元を取ったというし、日本各地の温泉、露天風呂がテレビに出ない日はない。グラヒルの方向につづくホテルは多いと思う、そうなってほしい。

HOME's English Class(防衛ホーム英語教室)
YOU SHOULD LEARN BY MISTAKE
ユ・シュッド・ラーン・バイ・ミステイク
試行錯誤しなくちゃね
 Hi! 皆さん。お元気ですか。早いものですでに1か月が過ぎてしまいました。変化がないときの時間の感覚は遅いものだと思いますが、このように矢継ぎ早に色々なことが生起すると、非常に時間のたつのが早く感じることになると思います。「歳月は人を待たず」ですね。潮時をまちがえないよう、判断することが大切ですね。行動する時なのだと感じます。
 さて、今回の表現は、“You should learn by mistake”「試行錯誤しなくちゃ。」です。直訳は、「間違いによって学ぶべきだ」です。試行錯誤は、「あたらしい状況や問題に当面して解決する見通しが立たない場合、いろいろ試みては失敗をくり返すうちに、偶然成功した反応が次第に確立されていく過程」(広辞苑)となっています。まさに、失敗から学んでいくということですね。
 にっちもさっちもいかずに、考え倦ねている友人に、「駄目もと、失敗を恐れずやってみたらどうだろうか」とすすめる表現です。
 沖縄は彼岸桜が満開で、日本一早い桜祭りが本島北部で開かれています。まだまだ、寒い日が続くと思いますが、風邪等召されませんようくれぐれも健康には留意されお励みください。皆様の所にも、早めの暖かい春の到来を祈念しています。それでは、また。See ya!
(陸幕防衛部 在沖縄米海兵隊司令部キャンプ・コートニー勤務)〈スワタケル〉

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