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   2004年11月15日号
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半世紀の蓄積、ここに開花
イラク派遣部隊、予備自が初参加
 秋晴れに日の丸高く、最高の観閲日和となった50周年の今回。イラク復興支援部隊やPKO部隊の車両や装備が車列の先頭を飾った。予備自衛官部隊も初参加となった。別個に梯隊を組んで行進した陸海空の女性自衛官、なかでも迷彩服に銃を携えた陸上女子隊員の勇姿が際立っていた。紺碧の上空では受閲飛行部隊も鮮やかなフライトを見せ、節目にふさわしく清々しい記念日となった。(編集部)
「国際貢献部隊」の96式装輪装甲車が観閲台前を通過
 観閲行進は徒歩部隊に車両部隊が続き、その間に航空部隊が上空を通過した。
 陸海空音楽隊を先頭に観閲部隊指揮官、防大、防医大、少年工科学校と続き、普通科、空挺の後に、今回初めて戦闘服姿での参加となった陸自女性自衛官が続いた。看護学院学生2個隊のあとに、「軍艦マーチ」で海自部隊、海上女性部隊が、「空の精鋭」で空自部隊、航空女性部隊が徒歩で行進した。
 続いて陸海空それぞれを代表する航空機・62機による観閲飛行隊が上空を通過。戦闘ヘリ、救難飛行艇、F−15戦闘機、さらに6機のブルーインパルスも青空にスモークで白線を描いた。
 車両部隊は国際貢献部隊を先頭に、初参加の予備自衛官部隊のトラック、陸自の主要装備に空自の高射部隊が連なった。90式戦車が過ぎ去るまでの約10分間に、自衛隊が誇る精鋭が轟音とともに訓練場を駆け抜けた。
 半世紀に培った真価を発揮し、節目の日を精強な姿で内外に印象づけた。
【大序曲と大展示】
 式典終了後、スタンド前でアトラクションが実施された。少年工科学校儀仗隊が日ごろの訓練の成果を発揮してドリル演技を披露。また朝霞振武太鼓・武山自衛太鼓がSLや秩父の木霊をイメージした和太鼓演奏を行った。
最後に、昨年の東部方面観閲式で「大砲を演奏に使った楽曲」として注目を集めた「大序曲・1812年」が東部方面音楽隊、第1音楽隊、第12音楽隊の合同で演奏された。
 トルストイの長編小説「戦争と平和」をモチーフにチャイコフスキーが作曲したこの曲は、「ナポレオン戦争」でのフランス軍とロシア軍の激戦の様子を、両国の国歌と大砲発射音を織り交ぜて壮大に表現する。日本で唯一の礼砲部隊・第1特科隊が、105ミリ榴弾砲を発射して大砲を「演奏」し、今年も観衆を魅了した。また訓練場内に展示された装備品は“ほぼ全て”といえるほどのバラエティーで、実物を体験した家族連れなどが自衛隊への敬慕を深めていた。
<見学者の声>
▽「これだけの行進や装備品を一度に見ることができ、来てよかった。子供も興味があるようなのでもっと自衛隊を知りたい!」(和光市・30代主婦)▽「目の前で繰り広げられる光景に圧巻!装備品展示も興味深く、種類と隊員の解説に大満足」(池袋・50代会社員)
戦闘服に小銃を携えた女性自衛官
防大学生は4個学生隊536名が参加
「空の精悦」空自のブルーインパルス
普通科連隊の装甲戦闘車パレード

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