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   2004年9月1日号
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防衛庁近傍をクリーンアップ
120隊員が道路脇のゴミ回収作業
<市ヶ谷>
朝からの猛暑にもかかわらずゴミの分別回収に汗を流す防衛庁職員(写真・上下)
 8月6日早朝、防衛庁に勤務する職員が、市ヶ谷駐屯地・基地近傍の歩道を清掃活動した。
 これは、国土交通省主催「オフィス街ロードクリーン2004」(霞ヶ関地区の各官庁・公団・民間企業などが1年に1度、霞ヶ関の周辺道路の清掃を実施するもの)の趣旨に賛同して行ったもので、防衛庁としては今回が初めて。
早朝から気分爽快
 午前8時半、伊藤盛夫運用企画課長、鎌田昭良秘書課長をはじめ内局、統幕、陸海空自衛隊、技本、契本、施設庁など市ヶ谷地区所在部署の隊員120名が、東儀仗広場に集合したあと、「グランドヒル市ヶ谷前から中央大学手前の防衛斤が面している靖国通り」と「左内門から東京地連前まで」の清掃担当区域二手に分れて作業を開始した。
 連日、猛暑が続く中、この日も朝から気温高く、全員したたる汗をタオルでぬぐいながら放置されているゴミ(ペットボトル、タバコの吸殻、空き缶、標識、枯れ枝など)を30分間にわたって分別回収した。
 清掃作業終了後、参加者一同は浜田靖一副長官、守屋武昌事務次官からの差し入れのミネラルウォーターや缶コーヒーで喉を潤しながら「朝早くから、ボランティア活動で汗を流すと気分爽快になり、充実感がある。これからも機会をとらえて続けていきたい」と語り合っていた。

25普連、協力団体の防衛講座を支援
 第25普通科連隊(連隊長・鈴浩樹1佐)は7月10日、遠軽町自衛隊協力諸団体の「防衛講座(120M実弾射撃研修)」を小雨に煙る上富良野演習場で支援した。
 この研修は昨年に引き続き2度目の試みで、連隊が同5日から実施中の戦闘団練成訓練の最後を飾る重迫撃砲中隊練成射撃を捉えて行われた。
 鉄帽に身を固めた参加者達は当初、砲陣地での試射、射向束点検の状況を研修、はらわたをよじるような発射音に思わず耳をふさいでいた。また、ある参加者はりゅう縄射撃で、分隊長の「撃て」の号令に間髪を入れず、りゅう縄を引く隊員の反応の良さに感心していた。
 研修の終了に際し、連隊長が「この研修を契機として防衛に対する関心を助長していただき、われわれの良き理解者になっていただきたい」と挨拶した。

富士本屋写真部 
東富士を撮り続けて・・・
シリーズ(4)
佐藤欣一氏(写真提供)
〈左上〉昭和15年 工科学校生徒
昭和16年7月 擲弾筒(てきだんとう)射撃訓練
擲弾筒(てきだんとう)

<論陣>
北朝鮮は約束を守れ
不明者について誠意を示せ
 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)は、本気で日本人の拉致問題、行方不明者の全面解決を考えているのか疑問が湧いて仕方がない。「食糧支援、医薬品の援助が欲しい」と言ってみたり、あるときは「食糧はいらない」との情報を流したりしながら、日本政府の出方を探ってばかりしている。日本が25万トンの食糧とばく大な医薬品を北朝鮮に援助するとの閣議決定をした直後に「対日批判キャンペーン」を展開して、あえて日本人を刺激する気持ちの真意が全く理解できない。「北朝鮮は金正日将軍様のご指導の下、世界の中でも他国がうらやむような理想的な国家に育っている」とさかんに宣伝している。そんなに良い国ならば数多くの脱北者が存在するはずがない。韓国政府や日本の関係者の情報によると、現在、タイ、ベトナムなどの東南アジア各国に潜在している脱北者の数は15万人とも20万人ともいわれている。事実、これらの脱北者のうちの数人は名前を伏せてはいるが連日のようにテレビや新聞に登場して餓死者が続出している北朝鮮の食糧事情の劣悪さをくり返し訴えているのを見ると、底辺の人民の食料不足は極端に悪いことは事実らしい。特に最近のニュースで注目されたのは、さる7月27日と28日の両日、韓国が東南アジアで保護していた脱北者457人を集団で韓国に亡命(移送)させたことである。脱北者が現に存在し、「これらの人びとを救わなければならない」ことが立証されたのである。これらの人たちの証言は、まだ、あまり外部に洩れてはきていないが、はっきりしていることは「北朝鮮では特権階級は満腹し、人民は飢えている」ことだけは間違いないようだ。日本政府は25万トンの食糧を国際機関を通じて北朝鮮に送る−−としているが、問題は、この25万トンが、本当に飢えている人民のところに行き渡るかどうかである。これまでも「日本や韓国、米国などから北朝鮮に援助された食糧が、一般の人民の手元には届かず、そのほとんどが、軍や政府に吸い上げられているのではないか」との話や推測が行われてきたし、一部の情報では「国際機関の監視団の目の前では、一旦、食糧は地区長に配給されるが、監視団が居なくなると、すぐ政府の役人や軍隊がきて、配給された食糧をとり戻してどこかに運び去ってしまう」といわれていた。
 ところが、脱北者の情報だと話は、もっと詳しくなる。8月6日の東京新聞には、ソウルからの報道として「韓国からの支援食糧それも40キロ入りの袋に大韓民国と書かれたコメが、昨年12月、咸鏡北道清津市内の市場で1キロ260北朝鮮ウォン(1ウォン0.8円)で売られていた。正規価格の4倍から5倍である」と書かれている。
 庶民を救うための援助食糧が、堂々と市場で売られているとなると、「一体、だれのための援助か」と言いたくなる。
 医薬品も同じである。ことしになって、北朝鮮の首都ピョンヤンの大病院の内部がテレビで放映されていた。驚いたことに点滴用の薬液の入っているビンが、なんとサイダーのビンだった。「消毒してあるから大丈夫、北朝鮮では珍しいことではない」とテレビの解説者は語っていた。こんど日本から援助されるばく大な医薬品が、本当に底辺で病気に苦しむ人達に使われるかどうかも気になる。
 要は、日本をはじめ、北朝鮮の人民を救うために支援している国々が、いままでの“渡せば済み、あとは北の政府を信用する"のではなく、本当に先の先まで“物"が手渡され、使われているかを監視、確認する必要がある。
 北朝鮮は日本人の行方不明者に対する結論についても、確かな情報を出そうとしていない。他人の骨を渡したり、死亡日がでたらめだったり−−である。辻つまを合わせた情報をもらっても仕方がない。本当の情報でなければならない。金正日氏は小泉首相に約束したのである。それを言葉どおり実行してこそ、日朝国交正常化の第一歩が始まるのである。軍事力を誇り、ミサイル配備を拡充し、対米強硬論を展開しても、意味がない。大切なことは“誠意"であり、約束を守ることである。

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