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   2004年7月15日号
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三河陣太鼓に女性部
豊川駐屯地広報・住田2曹
 この度、三河陣太鼓に女性部ができました。発足の経緯は、男性の太鼓は常日頃から曲・演出に工夫を凝らしながら演奏をしていましたが、「太鼓に華があればもっと演出が広がるのでは…」という声が多かったのと、是非太鼓をたたいてみたいという女性隊員がいたからです。
 初舞台は、「地元のお祭りで」を合い言葉に豊川市民まつり「おいでん祭」を目標に練習を重ねてきました。しかし、あいにくの雨により中止となり、初舞台は1週間後の守山駐屯地の創立記念日となりました。一部勤務の都合上どうしても参加できない部員もいましたが何とか無事「四季うち太鼓」という曲を完奏することができました。全員が練習の成果を発揮することができ達成感を得て、次回は全員でデビューしたいと考えています。皆様暖かい応援をよろしくお願いします。

憧れの太鼓
6施群本管中隊 陸士長 堺 光代
 入隊前から太鼓に対する憧れと敬意をもって、いつか自分も挑戦したいと思っていました。太鼓の音は、私の腹奥深いところにズッシリと響くからです。その力強さ、逞しさには大袈裟ですが魂を揺さぶられるような気さえするのです。今回の女性太鼓隊をつくらないかという話は願ってもない話で、すぐに「やります」と返事しました。
 早速調子に乗って練習に顔を出すと、それはそれは大変で初日からショックを受けました。姿勢、腰は低くずっしりと、バチは手首のスナップを利かせて振れ、筋肉で振るな…そして何よりもリズム感。「音と体の一致」がいかに難しいか実感させられました。そして週2回というペースで練習が始まったのです。1曲を最後まで全部覚え完奏するまでに1ヵ月を要しました。この間、リーダーや先輩方の熱い指導があったことは言うまでもありません。
 初舞台は守山駐屯地の記念式典でしたが、それこそバチを落としそうになり、完奏するのに精一杯でした。人前に出て太鼓を叩くのは技能以上にデカイ肝がいると実感しました。そんな中、力強く、堂々と演奏をやってのける先輩達がすごくかっこよく頼もしく見えました。
 まだ始まったばかりの私達の挑戦ですが、一つだけ言えることは、メンバー皆が太鼓が好きだということです。「好き」がどれ程まで技能の向上に影響するかは未知数ですが、この気持ちが続く限り、皆と一緒に頑張っていきたいと思っています。

太鼓の魅力
104施直支大隊1直支中隊 陸士長 浅野結加
 「和太鼓に興味はないか」という一言から始まった太鼓との出会い。今年から出来た女性太鼓部は、現在6名で成り立っています。
 太鼓の魅力は、なんと言っても音です。バチが太鼓の皮を叩いた時に響くあの音は「日本の魂」だと思います。
 逆に難しいところは、音階がないためリズム感で覚えていかなければならないということです。今まで音楽というものに携わったことのなかった私にとって太鼓を叩くということは四苦八苦ものでした。しかし、住田2曹以下班長方の熱血、熱気あふれるご指導の下「四季打ち」という曲を叩けるまでとなり、守山駐屯地で行われた師団記念式典で叩くこととなりました。
 本番、心地よい緊張感の中、「四季打ち」を無事打ちきることができ、叩き終わった後の気分は最高でした。舞台でしか味わうことの出来ない経験と共に更に和太鼓の魅力に惹かれる結果となりました。
 女性太鼓部は、まだまだ男性太鼓部の足下にも及びませんが、これから色々な舞台を踏んで成長していきたいと思います。


<寄せ書き>
前期教育終了所感
そしてこれから
3普連4中隊 新隊員教育隊 2陸士 小林正裕
 入隊して色々な事を学んできた。例えば「仲間との助け合い」、「時間の大切さ」他にもまだまだ沢山ある。この前期教育を通して自分は沢山の人達にお世話になった。時には怒られたり、みんなの足を引っ張るような事をしたこともあった。そんな苦楽を共にした同期とも、もうすぐ離れなければならない。だけど、ここで過ごしたことは絶対に忘れない。後期に行ってどんな辛いことが待っていようと逃げたりせず、立ち向かって行く、そんな自衛官になれるよう頑張りたい。
教育期間を終えて
3普連4中隊 新隊員教育隊 2陸士 松本一也
 辛い事もありました。楽しい事もありました。自分は団体生活をしたのは初めてだったので内心少し心配していました。けれどみんなと一緒に過ごしているうちにだんだん営内の生活にも慣れはじめ、今となっては楽しいです。
 一時期、自分は本当に辞めようかと考えたときもありました。でもやっぱり親の事など考えると辞められませんでした。辛い時、自分は、岩間班長がくれたこの言葉を思い出し頑張っています。「苦しいこともあるだろう。言いたいこともあるだろう。不満なこともあるだろう。腹の立つこともあるだろう。泣きたいこともあるだろう。これらをじっとこらえていくのが男の修行」
 何よりも同期の友情があったから今の自分がここにいるのだと思います。
前期を振り返って
3普連4中隊 新隊員教育隊 2陸士 村中光広
 自分は1ヵ月入院しており、他の隊員よりもかなり遅れてしまいました。しかし入院中に思いがけないほどのたくさんの人々が支えてくれたことは、一度社会を経験したことのある自分としては、かけがえのないものとなりました。
 現在の社会情勢から見ても、長期の入院で退職させられるところが多いので、自分も辞めさせられるのではと思いました。自衛隊にそのまま残れて教育ができることを聞きとてもうれしかったです。
 自分はつくづく恵まれていると思うのと同時に、今までお世話になった方々に感謝しています。まだ病み上がりなので、これからの訓練は、焦らず直していこうと思いますが、「自分に負けず」「仲間を大事にして」一人前の自衛官になれるよう、日々励んでいきたいと思います。

「頑張っています」 新しい職場
活躍するOBシリーズ
(株)エヌエヌユー  緒方 護
緒方氏は昨年6月、「さがみ」機関長を3海佐で定年退職。56歳
 海上自衛隊補給艦「さがみ」機関長を最後に定年退職し、NNU(佐世保重工100%出資の子会社)に入社、佐世保重工造兵部電武装技術グループに勤務して約1年が経過しました。
 現在の仕事は、海上自衛隊の艦艇修理時に監督官(佐世保造修補給所)、艦艇乗員及び作業現場との検査、修理作業の調整が主であり、検査修理費の見積もりなども行なっています。
 相手が艦艇であり、状況は解っていますが、やる仕事は初めてのことばかりで戸惑うことも多々ありましたが、ベテラン社員の方々の適切なアドバイスを受け大過なく1年を過ごすことができ、少しは仕事のやり方も理解できています。監督官や艦艇乗員には海上自衛隊在職時の同僚ら知人も多く、仕事をしていく上で大いに役立っています。
 在職時の職務(艦艇機関長)から、艦艇検査、修理時の調整など造修補給所を頻繁に訪れており、監督官にも面識のある方がおられ、諸調整もスムーズにいくことが多く、お互いにやりやすいといった面があります。また、艦艇乗員も現役当時の上司、同僚、部下がおり、調整なども本音で話すことができ、迅速確実な作業ができています。
 雇用する企業としても、仕事を処理する能力は当然のこととして、過去の経歴を活かして相手先との交渉を円滑にする能力も当然必要と考えています。
 インド洋派遣、イラク復興支援など自衛隊を取り巻く情勢は厳しい状況で、毎日の勤務も多忙で困難なことも多いと思われます。しかし、常に全力を傾注し、職務の遂行に当たり、同僚等から仕事ぶりを認められるとともに協調性を考慮した言動を心がけ、良好な人間関係を構築しておくことは、将来の自分にとってプラス材料になると思います。

<集合! 予備自衛官>
初めての招集訓練を前に
予備2陸曹  山本一博
「何故、こんな時に自衛隊に入ったの?」ある知人は心配そうに、そして信じられないと言わんばかりの表情で言いました。
 更に、髪は長く茶髪であった私が、ある日突然自衛官となり、髪は黒く短髪になったわけですから、私の姿を見てその知人は、とうとう国際情勢の影響が一般市民にも波及してきたのかと心配し始めました。その知人に予備自衛官の役割とは何かを説明するのに苦労致しました。
 私は現在、自動車整備士として父と共に自営業を営んでおり、一昨年技能公募の予備自衛官補として採用されました。昨年の教育収集訓練では、初めての基本教練や小銃を手にするというかつてない体験に、カルチャーショックとも言える興奮と緊張感を味わいました。きっかけはチャレンジ精神でしたが気が付けば、自衛官未経験の民間人からの予備自衛官として国防に関わる任務の重さを感じている自分がまだ信じられません。
 これからの訓練で少しずつ成長できるよう努力すると共に、せめて先輩隊員の方々の足を引っ張らぬようにしなければと、予備自衛官任用後初めての招集訓練を前にして気が引き締まる思いです。
即応予備自総合実射訓練に参加して
予備3陸曹  増子一夫
 即応予備自衛官になり、今年で3年目に入りました。総合実射訓練参加も3回目になりました。戦術行動から実射まで気の抜けない訓練で、私にとって1番好きな訓練です。現職の自衛官と同じ評価を得られるよう頑張っており、大事な訓練に参加することに誇りをもっています。
 昨年は9月の第3、土日を挟んで4日間の訓練でした。やはり実射の演習準備は大変だと思いました。総合訓練を通しての準備では少ない人員で車両準備、火砲の点検整備、各資材の積載など大変でした。
 今年も訓練編成は、2門で組み、戦砲隊・通信・中隊本部と編成をとり、1人1人が自分の役割を再認識しながらの訓練でした。現職隊員に負担をかけないようにと、私も自分の任務をしつつ他隊員の行動に気を配り、前年度の総合実射訓練を思い出し自ら声を掛け合い、気を張って訓練に参加しました。やはり人員が変わる中での訓練は、なかなか難しいものがあると思います。今訓練で私は砲班の2番手をやりました。弾数も多く腕が疲れるまでになりました。夜間訓練も全員まとまりがあり、総合実射訓練は、無事成功に終わりました。
 翌日、即応予備自衛官による訓練展示があり、一般者が100名以上も見守る中での訓練も良い思い出になりました。本当に訓練参加の皆様ご苦労様です。私は今年も半長靴を履き自衛官になります。
夫婦そろって予備自衛官
召集訓練に参加して
予備3陸曹  内堀誠治
 訓練召集命令書を受領しまして、5月1日から大久保駐屯地へ2年ぶり3回目の夫婦そろっての訓練参加出頭となりました。5日間の内わずか2日間だけでしたが、大変充実したものとなりました。
 私が現役の時に同じ部隊で勤務した懐かしい人達や予備自衛官召集訓練で顔馴染みになった人達と久々に集い、また、今回の訓練で今まで面識のなかった人達と親しく会話を交わす仲になれたりといった楽しい事もあります。そして、実弾射撃や各訓練に当たっては気を引き締められる思いとが交錯しまして、毎回新鮮な感覚で訓練に参加し続けています。
 予備自衛官召集訓練で夫婦の参加は珍しいそうですが、当の本人としましては「そうなの?」程度にしか考えていません。
 しかし、基本教練の訓練時には同じ班に編成されていたので、お互いに基本動作の個癖が露見されているようで、非常にやりづらい思いをしました。
 訓練担当部隊の方々をはじめ周りの皆様方にもいろいろとよくしていただき大変感謝しております。新しい思い出の1ページを綴ることができました。いつまで続けられるかわかりませんが、お互いに頑張っていこうと思っています。

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