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   2004年7月15日号
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イラクに届け
黄色いハンカチ運動 賛同者の思い
現地派遣隊員のもとへ
<鳥取地連>
 鳥取県「黄色いハンカチ運動」賛同者一同の思いが間もなく、イラクに派遣されている隊員に届く。鳥取県防衛協会(八村輝夫会長)が県内の防衛協力団体等と「黄色いハンカチを掲げる運動本部」を設置し、黄色いハンカチ5,300枚を作成。その際に剰余金をイラクに派遣されている自衛隊員の慰問品に充てたいとの申し出により、3月31日に八村会長から鳥取地連部長・濱崎哲郎1陸佐に目録が手渡された。
 「黄色いハンカチ運動」賛同者一同の暖かい気持ちを受け、具体的な慰問品目の選定を一任された鳥取地連は、イラク派遣隊員の要望などを調整、把握し入浴剤を送ることとなった。
 入浴剤は、5月22日にイラク第2次支援群第3派とともに千歳空港から一路クエートに空輸され、間もなく、イラクの現地隊員に届く予定だ。
 地連では、厳しい環境で任務に邁進する隊員に暖かい気持ちのこもった入浴剤入りのお湯で疲れを癒し、イラク復興支援の活力の一助になることを願い、無事帰還を祈る賛同者一同の気持ちが伝われば幸いとしている。

玉澤元防衛庁長官 県隊友会を激励
<岩手地連>
 5月30日、「岩手県隊友会第44回定期総会」(谷野正芳会長・会員1,450名)が盛岡市内で開催された。
 総会は谷野会長をはじめ評議員、理事等が参加して議案を審議し、全ての議案が満場一致で可決、年度のスタートを切った。
 引き続き、隊友会員を前に岩手地連部長・今福正幸1陸佐による防衛講話が行われ、部長は「イラク人道復興支援活動について」講演し、活動状況に関するホットな話題を提供した。
 その後行われた式典には、元防衛庁長官・玉澤徳一郎衆議院議員、鈴木俊一衆議院議員代理・平賀和彦事務所長、岩手県知事代理防災消防担当・高橋勝則課長、自衛隊協力会岩手県連合会・中野誠之助会長、岩手駐屯地司令・富樫勝行1陸佐、今福地連部長、地元の県議会議員、各協力企業、および隊友会県内各支部長など、96名が参加し、盛大に催された。
 また、祝辞で玉澤元防衛庁長官は、冒頭「幸せの黄色いハンカチ」をアピール、「イラク復興支援隊員の無事を祈り全員が任務を完遂して笑顔で帰還する日まで全員で応援を続けよう」と激励した。
 総会式典後懇親会では今福部長が来賓を代表して挨拶。「国民の防衛に対する当事者意識が高揚してきた昨今、県民からの支援・協力が得られるのは隊友会の日頃のご支援のお陰。会の更なる発展をご祈念申し上げる」と祝辞を述べた。

「釧路町桜まつり」で一般広報
<帯広地連>
 帯広地連(部長・長谷川儀蔵1陸佐)は5月31日、「釧路町桜まつり」会場で、自衛隊の活動などを紹介する一般広報を実施した。
 釧路町桜まつりは、「日本で一番遅い桜まつり」と銘打って行われており、この日は気温15.7度と7月上旬並みの陽気で、前年を大きく上回る4,500人の人出があった。
 イベント会場の中央に設けられた地連コーナーには、「自衛隊の様々な活動を紹介した写真パネルコーナー」、「紙飛行機を活用した広報コーナー」、戦車隊員の服装をした「写真撮影コーナー」、「パンフレットコーナー」等に、中・高生や親子など多くの人が訪れた。特に陸・海・空隊員の働く姿やイラク復興支援活動の写真パネルを熱心に見ていた。写真コーナーには、子供達が多く集まり、大人顔負けのポーズをカメラに向けていた。また、会場隣の広場では、紙飛行機の実技飛行を実施し、多くの親子らが楽しんだ。
 この紙飛行機は、工学博士でもある長谷川地連部長自ら航空工学の理論に基づき設計し、紙の質と自衛隊のロゴマークにもこだわった逸品。上昇気流の好条件の下では、数分間のち旋飛行の後、雲の中に消える事もある。
 参加者たちは、あまりにも高く、遠くへ飛ぶ紙飛行機に驚いていた。

協力支援体制を強化
防衛協会定期総会
<栃木地連>
 栃木県防衛協会(会長・和田恭三)は、6月20日、宇都宮市護国会館で森山眞弓元法相、矢野哲朗元防衛政務次官ら来賓多数の参加を得て平成16年度定期総会を開催した。
 冒頭、和田会長は「イラク派遣隊員に慰問袋を送ったところ、隊員から大変に力づけられたとの感謝の手紙が届いた。今後も自衛隊に対する協力支援を継続していきたい。各会員には、従前にも増して県民の防衛意識の高揚のため更なる努力をお願いしたい」と強調した。
 議事終了後は、栃木地連部長・北村昌也1陸佐を講師に迎えて「イラク自由作戦の評価と最新サマワでの活動」と題した講演が行われ、「混沌としたイラク情勢の中で自衛隊が任務を遂行するためには現地の人々の信頼を得ることが重要。そのための第一歩はイスラム文化と社会の理解」との内容に、聴衆も真剣な面持ちで耳を傾けていた。
 質疑では「イラク現地での雇用状況はどの様になっているのか?」、「防衛医科大学校卒業生も現地に派遣されているのか?」などの質問もあり、関心の高さが伺えた。
 最後に、北村部長の講演を聞くため、忙しい公務を調整し総会に駆けつけてくれた森山氏から「今後とも、北村部長の素晴しい講演を多くの県民の方に紹介し、自衛隊の活動状況を大いにPRしてください」とのエールが寄せられた。

高校との連絡会議
<愛媛地連>
 愛媛地連(部長・山口正彦1陸佐)では6月15日に愛媛県内の大洲地区で高校教諭との連絡会議を大洲市総合福祉センターで実施した。大洲地区の全高校教諭の会議参加は初めて。
 当日は梅雨の中休みで晴天に恵まれ、大洲地区高校全校(分校を除く)の13名(午前の部4名、午後の部9名)の教諭が参加した。
 会議の目的は、「各高等学校等の進路指導および就職指導等担当教諭に対し、自衛隊の募集種目について説明し、組織的募集の強化を図る」ことで、愛媛県内を5カ所に区分して毎年この時期に実施している。
 最初に、募集課長から自衛隊の概要、自衛官の身分・待遇と募集種目などについて説明を行い、次に大洲募集事務所長・永野1陸尉から昨年度の募集協力についての御礼、陸・海・空主要イベントの案内や自衛官募集パンフレットの紹介などを実施した。
 その後、質疑応答に入り、午前の部、午後の部ともに各学校の教諭からは試験に関する事項や入隊後の進路について質問が相次いだ。全般的になごやかな雰囲気で意見交換が実施でき、7月1日の高在生募集開始を前に有意義な連絡会議となった。

<地連 東西南北>
16年ぶり長崎で演奏会
陸自中音in長崎
 長崎地連(部長・原田哲郎1海佐)は5月25日、長崎市茂里町・長崎ブリックホールで開催された陸自中央音楽隊による演奏会を支援した。隊長・野中図洋和1陸佐、隊員113名の演奏が、訪れた約1,600名の観客を魅了した。
 長崎県内で中央音楽隊が単独で演奏を行ったのは実に16年ぶりとなる。
 開演前から開場を待ちわびる人たちでホールはにぎわいを見せ、下校後まっすぐにかけつけた制服姿の学生が数多く見られた。
 第1部では行進曲「自由の鐘」、コンクール課題曲、イギリス民謡組曲、グラナダ、第2部では歌劇「魔弾の射手」序曲、バレェ組曲を演奏、会場は勇壮かつ情緒あふれる雰囲気に包まれた。
 【課題曲演奏に学生ら大喜び】
 今年10月に開催される全日本吹奏楽コンクールの課題曲から2曲が演奏され、来場した学生たちの目は真剣そのもの。演秦が始まると、身じろぎもせずに奏者の動きを観察したり、じっと目を閉じて演奏に聴き入る姿が印象的だった。
 アンコールでは、童話曲をアレンジした演奏、「長崎の鐘」を隊員が熱唱するなど、一層大きな拍手がおくられていた。
睦友会との合同奉仕活動
<富山地連>
 富山地連(部長・篠原幸吉1陸佐)の協力団体である「睦友会」と部長を始めとする地連部員は5月15日、JR富山駅周辺の合同奉仕活動(清掃)を実施した。
 この活動は、睦友会・高田会長の発案によるもので、地連部長が主旨に賛同し、平成12年度から月1回実施しているものであり、6個グループに分散して花壇や道路等におちているゴミ、空き缶、タバコの吸い殻を収集した。
 活動を始めた頃は多くのゴミが散乱していたが、最近はゴミを探すのに一苦労し、また道行く人からは「自衛隊の皆さんご苦労さま」とはげましの言葉が多くかかり、地連では美しい観光富山の表玄関の維持に役割を実感している。
大学生が海自研修
<広島地連>
 広島地遵(部長・酒井将治1海佐)は5月14日、大学生の海上自衛隊呉基地研修を行なった。幹部候補生採用試験を間近に控え、受験対象者の自衛隊に対する理解と受験意欲の向上を目的として実施し、広島大生を中心に22名の大学生が参加した。
 午前中、呉地方隊の概要について説明を受けた後、護衛艦「せとゆき」を見学、その後、海上自衛隊恒例の金曜日の昼食「海軍カレー」を体験喫食し、午後は潜水艦「はるしお」の見学を実施した。
 参加者全員が、海上自衛隊研修は初めてであり、護衛艦、潜水艦に実際に触れて感嘆の声を上げていた。特に潜水艦内の見学は、乗組員に対する熱心な質問が飛び交い、予定時間を大幅にオーバーするほどの盛況ぶりであった。地連では、部員一同、1週間後の幹候試験には、必ず効果が出ることを確信したとしている。

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