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   2004年6月15日号
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第43回全自衛隊空手道大会
健軍Aが破竹の6連覇(組手団体)
 第43回全自衛隊空手道選手権大会が6月5日、日本武道館(東京都千代田区北ノ丸公園)で行われた。日頃から鍛錬を重ねた北は北海道から南は沖縄までの全自空手界の精鋭多数が参加、全試合とも迫力ある熱戦を繰り広げた。
 午前9時、池田整治大会委員長の挨拶や高橋隆審判長と片山幸太郎安全委員長から試合上の注意などが行われたあと、形試合団体戦、形試合男・女個人戦、組手試合男・女個人戦の各予選の幕が切って落された。なお、今大会から型試合が、トーナメント方式で実施されることになった。
 昼食休憩をはさんで、式典が始まり、池田委員長の開会宣言、国歌斉唱に続いて全自空手道連盟会長の守屋武昌事務次官が登壇、整列した選手、役員を前にイラク復興支援に派遣されている隊員の活動ぶりを称えながら「空手道という素晴しい武道を通じて自らを鍛え、人格の陶冶に努力することは誠に意義深く、今後とも心身の錬磨に精進するよう」要望した。次いで、林直人陸幕副長が来賓を代表して祝辞を述べ、「平素の鍛錬の成果を存分に発揮して、技だけでなく誠の精神も体現するよう」強調した。引き続き、祝電披露、表彰、優勝杯返還、選手宣誓などが順次行われた。
 午後1時すぎから、各試合の準決勝、決勝戦が始まり、会場の声援も一段と大きくなった。日頃の鍛錬の成果を発揮しようと、出場選手は手に汗握る好勝負を展開した結果、組手団体戦は健軍Aが6連覇、組手男子個人戦は羽称田選手が4度目のV、組手女子個人戦は三上選手が初優勝。また、形団体戦は三沢が2度目のV、形男・女個人戦は柴田選手、森本選手がそれぞれ初優勝の栄冠を手にした。(金澤修治)

表彰チーム、選手名
 大会成績は次のとおり。
 〈組手試合団体戦〉▽優勝=健軍A▽準優勝=習志野A▽第3位=勝田、浜松▽敢闘賞=練馬、海自大村、鹿屋B、入間A
 〈組手試合男子個人戦〉▽優勝=羽称田哲(健軍)▽準優勝=開沼研人(入間)▽第3位=樋上崇(朝霞)、浦上直人(富士学校)▽敢闘賞=下八重義嗣(鹿屋)、岡本健(勝田)、稲見健二(入間)、久枝直樹(健軍)
 〈組手試合女子個人戦〉▽優勝=三上麗瑞(空千歳)▽準優勝=伊藤夏江(浜松)▽第3位=杜倉紗代子(防医大)、森本晃代(健軍)
 〈形試合団体戦〉▽優勝=三沢▽準優勝=富士学校▽第3位=少年工科学校、霞ヶ浦▽敢闘賞=浜松、久里浜、竹松
 〈形試合男子個人戦〉▽優勝=柴田拓也(滝ヶ原)▽準優勝=伊村守人(下総)▽第3位=南一樹(海田市)、福島和諭希(海田市)▽敢闘賞=浦上直人(富士学校)、仲市行宏(富士学校)、小関義孝(勝田)、鈴木隆徳(呉)
 〈形試合女子個人戦〉▽優勝=森本晃代(健軍)▽準優勝=杜倉紗代子(防医大)▽第3位=西村麻里(防医大)、三上麗瑞(空千歳)

バレーボール大会開催
<中央業務支援隊>
 中央業務支援隊(隊長・宮崎悟介陸将補)は5月17日、体育館でバレーボール大会を開催した。この日は、日本女子バレーボールチームのアテネ五輪出場が決定した感動冷めやらぬ中の大会になり、選手や応援する隊員たちも日韓戦に劣らぬ熱闘ぶりだった。
 試合は、9個チームで行われ、予選リーグを勝ち進んだ総務部総務科チームと印刷補給部印刷工場Aチームが決勝戦で対戦した。
 成績は▽優勝=印刷補給部印刷工場Aチーム▽準優勝=総務部総務科チーム▽第3位=印刷補給部印刷工場Bチームの順で、閉会式では、それぞれのチームが宮崎隊長から表彰された。

HOME's English Class(防衛ホーム英語教室)
IF YOU TWIST MY ARM
(イフ ユー ツイスト マイ アーム)
どうしてもと言うのなら
 Hi!皆さん。お元気ですか。沖縄は台風の影響で大雨が降っています。梅雨に入っても空梅雨ぎみであったのが、一気に洪水注意報発令です。通勤時間が3倍になるという交通事情もあり、いろいろと生活に影響が出てきますね。3月からかなり深刻な水不足になっている沖縄の水瓶がうるおってくれたら幸いです。
 さて、今回の表現は、“if you twist my arm”「どうしてもと言うのなら」です。Twistは「ねじる、ひねる」という意味です。Twist one's armで「人の腕をねじる」という表現になります。腕をねじ曲げてまで自分の要求を通そうとする、結局無理強いをするということです。どうしてもと頼まれてしぶしぶ応じる時に使えそうですね。まあ、君がそこまでいうのなら応じようじゃないか、という感じです。“I will come,if you twist my arm”「そこまで言うのなら、行くよ。」となります。「無理強いする気はないよ」と逆説的に言うことも面白いと思います。“I'm not twisting your arm though”と言えば、通じます。一寸、自分の計画を相手に納得させてゴリ押しするにはもってこいの表現です。たまには強引もいいかも。
 梅雨前線が全国的に活発化しています。気温や天候も不安定で体調を崩す原因ともなりますので、健康にはくれぐれも気をつけてお暮らし下さい。イラク復興支援の皆さん、頑張って下さいね。それでは皆さん。See ya!
(陸幕防衛部=在沖縄米海兵隊司令部キャンプ・コートニー勤務)<スワタケル〉

雪月花
 平成二年の本紙で紹介した画家の武内光仁さんの個展が静岡県伊東市の池田二十世紀美術館で開かれている。あじさいが競って咲く伊豆半島の山中にあり評価の高い美術館で平日にも拘わらず大勢の人が来ていた。武内さんとは自衛隊OBの紹介でお付き合いが始まり、二十年近くになる。高知に在住し力作を精力的に発表している。はじめて会ったときは変わった人だなと思った。芸術家とは二十四時間の配分に頓着しないものらしい。ゴッホもピカソもそうだったと読んだことがある。それほど初対面の彼のエネルギーには圧倒されたことを今でもよく憶えている。彼の作品についての論評は素人の私には難しいが、とにかくテーマも画面もとてつもなく大きい。ブッシュ(父)とフセインが砂漠でサイコロ賭博をするもの(らしい)や無数の手がうごめきながら天に伸びていくものなどなど。それぞれのキャンバスは横20m、縦3m以上にもなる。並みの会場では収まらない。その迫力はある面ではゴッホを上回っている。ウイーン、ハバナ、ローマ、ソウルでもファンをうならせたとのことだ。数日前には東京都の石原慎太郎知事も同美術館を訪れ、この中の作品を都庁へ展示したいと話していたようだ。たしかにインパクトのある画家の登場だ。今、多くのマスコミに注目されている武内さんを一番最初に取りあげたのが本紙だったことをちょっぴり誇りに思っている。(所谷)

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