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   2004年6月1日号
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スポーツよもやま話 根岸直樹
格闘家・曙太郎への期待
日はまた昇る
 久し振りに曙(太郎=三四)に会った。大相撲時代はいつも顔を合わせていたし、引退後も親方として、場所ではなじみだった。めったに笑わない、あの一種独特の恐い表情が、何ともおだやかになってはいたが、体は思ったより引き締まり、格闘家らしいムードが感じられた。
 「まあ、いろいろ話が来ているが、やってみたい気持ちはあっても、あせってはいけない問題なので、いまはしっかり体を鍛え直している。格闘技世界一決定戦?それも構想に入ってますよ、当然です」
 「相撲が一番。相撲をやっていなかったら、いまのオレはない」というだけあって、相撲の場所になると「体がうずいてくる」そうだから「早く次ぎのリングに立ちたい」気持ちを抑えている様子がうかがえた。
 しかし、K-1転向後の連敗を考えると、次の登場チャンスをかなり逡巡(しゅんじゅん)していることも事実のようだ。9トンのバスを軽々と引っ張って見せるパフォーマンスを見せたぐらいでは、だれも満足してくれないことなど曙自身、十分承知している。「次こそ勝つ」自信がつくまでは、慎重に「地盤固め」を続けなければ「元横綱」の肩書きにもキズがつく。
 曙の力士としてのスタートは、1988年春だった。以後の努力、挫折の繰り返しを、この目で見続けてきた。筆舌につくしがたいものだった。そして、ついに第六十四代横綱の座にまで昇りつめた。曙は「常夏のハワイの海に昇る真っ赤な太陽」だった。
 結婚して、ふたりの子供にも恵まれた(クリスティーン麗子夫人と2男1女)。「いまさら冒険(格闘技転向)などしなくても」の声が高かった中で、あえて"いばらの道"を選んだのは「親子5人の生活を、より豊かに、幸せに」との願望あってのことだったと打ち明けている。「格闘界でも"横綱"になって、一家5人でVベルトを抱いた写真を撮りたい」ともいっていた。
 いま曙の脳裏には、K-1戦士として世界を席捲(けん)し、元相撲チャンピオンの肩書きを復活させることしかないようだ。「苦しいことにはなれっ子。相撲で積んできた努力を思えば、何だってやってのけられる。戦う以上、自分が一番強くなるんだ、という気持ちを持ち続けたい」と。
 相撲でいえば「まだ幕下までもいっていない」と謙遜したが「トレーニングを続ける中で、次第に自信が沸いてきている」というから、ハワイ沖に一度は沈みかけた真っ赤な太陽が、再び昇る日は近いかもしれない。曙太郎、おだやかな表情の裏に、元相撲チャンピオンの燃える闘志が見えかくれする昨今だ。

雪月花
 何十年ぶりに故郷の山に登ってきた。山といっても標高一〇六四米、小学生の遠足のコースになっている程度のもので四国の南西部愛媛と高知の県境にあり、ささやま篠山という。今は途中まで自動車道が出来、歩くのは約一時間。その当時は名前の通り頂上付近には背丈くらいの熊笹が生い茂っていた。驚いたことに今はその笹が全くない、赤い地肌が露出して痛々しい。急増した野生の鹿に全部食べつくされたのだ。しかし幸いなことに地元の人たちが大切にしていた日本唯一のあけぼのつつじの群生林は更に立派になって残っていた。このつつじを見るためにGWの頃には四国全土や九州方面からも訪れる人も多い。熊笹の中に咲くあけぼのつつじの景色復活のために数年前から地元青年団や小・中学生が行動を起した。まず、鹿を近寄らせないために山の中腹に万里の長城のようにネットを張った。総延長距離は何千mになるのだろう。この努力が実り頂上付近では二〜三oの熊笹が姿を見せてきた。往時に戻るには気の遠くなるような作業と時間だが着実に復活に向っている。彼らはこの山からゴミも追放した。ふもとから頂上までゴミとゴミ箱がひとつもない、見事にひとつも落ちていなかった。私たち三人は途中でコーヒーの空き缶を置いて登った。帰りに持ち帰るつもりで木の陰に隠していた。それが下山する時には無くなっていた。頂上で一人の青年に会ったが彼が持ち帰ってくれたとしか考えられない。後輩たちは頑張っている。この篠山の祭神は木花咲爺姫命(このはなさきやひめのみこと)といわれている。(所谷)

潜水艦に初めて乗艦
伝統の海軍魂を体感
<横須賀西親友会>
 神奈川県隊友会(近藤一郎会長)特別会員の「横須賀西親友会(座間忠会長)」は、このたび創立10周年を迎えたことに伴い、その中のメンバー24名が4月22日、横須賀基地を訪れ、潜水艦「たけしお」に乗艦体験した=写真。同会事務局次長の渡部篤氏は「海の忍者とも呼ばれている潜水艦に実際に乗艦できて本当に感動しました。また、冷静に燃える伝統の海軍魂も体感でき、大変有意義な一日でした」と満足そうだった。

防衛ホーム英語教室
I HAVE GOOD CHEMISTRY WITH HIM
(アイ ハヴ グッド ケミストリ ウイズ ヒム)
あいつとは相性がいいんだ
 Hi! 皆さん。お元気ですか。お忙しくお過ごしのことと思います。梅雨前線が北上しています。今年は台風2号が例年になく5月に太平洋を北上しました。沖縄では「でいごの花が多く咲くと台風が多い」といわれます。今年は、でいごの真っ赤な花が多く見受けられました。台風の多い年になるのでしょうか。さて、今回の表現は、“I have good chemistry with him”「あいつとは相性がいいんだ。」です。Chemistryは、通常「化学、化学現気象、不思議な作用」という意味でつかわれます。今回の表現では、「人との相性」で使われています。化学反応がおこり結合するところから来ていますので、相性では、生理的にあうかどうかという感覚です。“The chemistry between us is right”は「我々の相性はぴったしだ。」となります。“The chemistry is not right”は「相性が合わない」となります。Chemistry「相性」これを覚えるだけで、かなり多くの表現ができるようになりますね。使ってみてくださいね。
 今年は変化の「多く、早い」年のように感じますが、皆さんはどうでしょうか。毎年、物事の変化する時間、反応する時間が早くなっていると思います。限られた時間にやるべきことは多くあります。一つ一つ確実にクリアーしていきたいものです。
 イラク復興支援部隊の皆さん、健康に留意して、頑張ってください。
 それでは皆さん。See ya!
 (陸幕防衛部=在沖縄米海兵隊司令部キャンプ・コートニー勤務)〈スワタケル〉

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