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   2004年4月15日号
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創立44周年祝う
<駒門駐屯地>
「陸上自衛隊は、厳しい環境の中での世界の安定に積極的な国際貢献、東海地震対策等実効性を高めるものが求められている」と訓示する古林司令
 陸自の駒門駐屯地(司令・古林豊造1佐)の創立44周年記念行事が、4月4日、同駐屯地を開放して賑やかに行われ、朝からの雨の中を約3,000人がつめかけた。
 日頃静かな構内も、メインストリートには、焼きそばやお好み焼き、グッズの店が隊員の手で開かれ、まずまずの売れ行き。厚生センターでは美術展やお薄の接待もある。チビッ子広場では体験戦車搭乗、静岡地連のコーナーでは南極の氷が展示され、親子連れがタッチして大はしゃぎ…。それぞれが楽しんでいた。
 桜がまっ盛りのグランドでは11時から古林司令による巡閲。観客席には地元協力会や近隣市町村長、斉藤斗志二元防衛庁長官、細野豪衆院議員、鈴木正孝元防衛政務次官らの顔も並んでいる。
 古林司令の訓辞のあと、同駐屯地が誇る74式、90式戦車など約30両の行進がはじまった。轟音と祝砲、地響き、迫力のパレードに歓声と黄色い声もあがり客席からは大きな拍手がおくられていた。(所谷尚武)

無事に「かえる」
派遣隊員の活躍安全祈る
<上富良野駐屯地>
 2月12日上富良野町在庄の上富良野泥流焼窯元の及川貞三氏から駐屯地に見事な「かえる」の焼き物が寄贈された。
 イラク派遣隊員の現地での活躍と任務を完遂して無事に「帰る」ことを祈念して作成したこの「かえる」は、上富良野の土を使用したもので高度な技法と豊かな感性による素晴らしい作品。及川氏は、「派遣隊員の皆様が無事『帰る』ことを、この『かえる』とともに祈っています」と語っていた。
 「かえる」は本部隊舎玄関横のショーケースで派遣方向を見つめている。
信楽焼も「かえる」
<滋賀地連>
 滋賀地連(部長・岡澤和美1陸佐)草津募集事務所に、滋賀県信楽町に住む藤井シゲ子さんから、イラク派遣隊員の無事帰国を願い、信楽焼の力エルの置物を贈りたいとの申し出があり、2月6日に旭川駐屯地「第1次イラク復興支援群」へ送られた。
 藤井さんは実の弟が現職の海上自衛官であり、また兄も募集相談員や自衛隊父兄会信楽支部長を務めていたことがある。周囲に自衛隊と関わりの深い人がいる事から「テレビ等の報道を見るたびに、隊員の無事を心から願うようになり、ご迷惑にならなければ是非とも」と、この日の申し出となった。
 信楽焼は愛嬌のある「狸」の置物が有名だが、「蛙」の置物も「無事かえる」「若がえる」「お金がかえる」などの縁起物として人気がある。

今村東方総監が初視察
本部など91部員を激励
<埼玉地連>
 埼玉地連(部長・上原修一1等空佐)は、4月5日方面隊の先陣をきって今村東部方面総監の初度視察を受察した。
 初度視察は、埼玉地連本部(さいたま市)に上原地連部長以下総務課、募集課、援護課、広報室、県内五個募集事務所及び地域援護センターに勤務する部員91名が集合し、幹部挨拶、状況報告、庁舎内施設及び広報官車両等の巡視の順で行われた。つづいて、部員に対して総監から、「自衛隊を取り巻く環境は、劇的に変化しており我々自衛隊に対する国家・国民の期待も今までにない高まりを見せ自衛隊の行動の結果が厳しく評価される時代を迎えている。そのような中で国民と直接接し自衛官の募集、援護、予備自衛官等の業務及びイラク派遣要員の留守業務等広範多岐にわたる業務の遂行を求められる地方連絡部は、諸制約を克服し創意をもって日々職務に精励するとともに自らを厳しく律し、自衛隊の真の姿・行動を国民に理解してもらえる活模範の気概をもって任務を完遂されたい」と訓辞と激励を受けた。
 休憩後行われた懇談会では、募集・援護の第一戦で日々活躍する各募集事務所長及び地域援護センター援護班長に対して、募集・援護業務の実態等について質問されるとともに自らも北方勤務のおり道内に所在する各地方連絡部全募集事務所を視察された等の経験談にも触れ、和やかなうちに進められた。最後に総監を囲んで記念撮影を行い初度視察を終了した。

カウンセリング講習
隊員の悩み軽減
<舞鶴地方総監部>
 2月3日から6日までの4日間、(財)関西カウンセリングセンターから大野栄一氏、平川完氏の両講師を招き、舞鶴地方総監部で平成15年度カウンセリング講習が実施された。
 本講習の目的は、カウンセリングの基礎である「より良い聞き手(グッドリスナー)」となることで、悩みを持つ隊員の孤独感や苦しみを軽減し、より深刻な事態に陥ることを防ぐことにある。
 舞鶴任免権下各部隊から推薦された参加者54名(准尉1名、海曹48名、事務官5名)は、耳慣れない用語に戸惑いながらも、両講師の親身な指導を得て「カウンセリング・マインド」を習得しようと講義や実習に真剣に取り組んでいた。舞鶴地方隊では、平成3年度から海曹を対象としたカウンセリング講習を年1回実施しており、平成7年度からは、准海尉と上級海曹のカウンセリング講習修了者を舞鶴地方総監が「部隊カウンセラー」として認定している。今回の参加者は、15年度「部隊カウンセラー」に認定される予定である。参加者の中には、既に部隊で活躍中の現役「部隊カウンセラー」2人も含まれており、更なる技量の向上を目指していた。

美唄駐屯地ひな祭り
 美唄駐屯地(司令・畑中二郎1佐)は3月3日、女性隊員のための服務指導の場として、駐屯地ひな祭り行事を実施した。
 自衛隊は任務遂行上、男性的な要求の比率が高い組織であり、女性隊員のための格別な施策は少ないのが現状。時には女性としての特性を発揮して、さらに部隊・地域に貢献できる人材に育って欲しいとの願いで企画した。
 行事は女性隊員によるひな人形の飾り付けに始まり、裏千家茶道教授・沢田弥生氏による茶道講習で「茶の心、礼儀作法、点前等」について指導を受け、日本の文化に浸って、人生を大切にする気持ちを再確認する機会となった。引き続き美唄放送協会アナウンサー・遠山トモ氏から「今を生きる」というテーマで、同氏の74年の貴重な人生経験による講話を頂いた。
 最後は講師の方々と女性隊員および部隊長による会食と懇談を実施し、終始華やかで和やかな雰囲気のなかにも女性隊員の意義を認識し、そのあり方をじっくりと考える一日となった。

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