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   2004年4月1日号
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就職ガイダンス
岩手地連ブースに殺到
北東北3県の大学生(800人)参加
 岩手地連(部長・今福正幸1陸佐)では、2月16日、岩手産業文化センターで開かれた北東北3県私立大学合同就職ガイダンスに参加し、学生に自衛官募集をPRした。
 これは、大学3年生と短大1年生が対象で岩手県では初開催。来春卒業予定者の就職活動は既に本格化しており、学生達は真剣な眼差しで会場を訪れていた。
 説明会には青森、岩手、秋田の北東北3県から約800人が参加、企業側からは同3県の私立大から採用実績のあるサービス業、卸・小売業、建設業など70社と岩手県、岩手地連が参加した。
 【今年の学生は真剣】
 地連のブースには、順番を待つ学生が多数列を作る盛況ぶりで、他社の平均人数より4倍も多い学生達が説明を受けた。
 一般幹部候補生制度などについて地連部員が熱心に説明。熱の入った説明に学生からは「自衛隊にはどのような勤務地があるの」「訓練は厳しくないか」「試験にはどのような課目があるのか」などの質問が多く寄せられ、真剣に聞き入る姿が印象的だった。
 ガイダンスに参加した盛岡募集事務所の広報官は「今年はイラク問題などの影響もあり、訪問者は少ないのではと懸念されたが、逆に今年の学生達には公務員への志望が強く表れ心強く感じている」と来年度の受験に期待を寄せていた。
 岩手地連では、イラク派遣に伴い、国民の自衛隊に対する関心度は非常に高いものがあり、今回の就職ガイダンスを機に、セミナーへの参加や各大学での説明会を積極的に実施し、今後の募集成果に大きな弾みをつけたいとしている。

就職博でPR
<大阪地連>
 大阪地連(部長・酒井健陸将補)は1月26日と27日の両日、大阪城ホールで開催された「就職博」に参加した。これは来春大学を卒業する予定の現在大学3年生を対象にした大型合同企業説明会で、大阪では今年トップをきって開催された。
 当日はブース案内役として、一般幹部候補生採用の幹部と、自衛隊の持つ厳しさを和らげようと女性自衛官を配置した。
 今年の就職博は昨年と違い、イラク派遣で注目を浴びる中でのPRとなった。学生達の反応が大変気になるところだったが、自衛隊に興味のある多数の学生がブースに集まり、イラク派遣に関することを含め様々な質問をしていた。
 中には海外での復興支援活動などで活躍したいという積極的な声も聞かれ、今後の進路に対しての真剣な姿勢が伺えた。
 一方、将来についてまだ目標が定まっていない学生に対して説明側は、正しく自衛隊を理解してもらおうと、自己の体験談を織りまぜながら仕事の面白さや将来性について熱心に語っていた。
 今回の就職博では様々な人々に自衛隊の真姿を広報することが出来た。今後の少子化、高学歴化の中で、大阪地連は多くの受験者獲得に向け、積極的に各種セミナーなどを利用し広報していくとしている。

市町村と意思疎通
募集基盤さらに安定
<石川地連>
 石川地連(部長・行本雄司1空佐)は、2月10日に県庁会議室で行われた、石川県地方課主催の平成15年度市町村自衛官募集事務主管課長会議に参加した。
 県地方課と各市町村自衛官募集事務主管課との意思疎通を図り、募集基盤の安定を促進することを目的とし、毎年実施している。
 会議の冒頭で、石川県地方課の小西課長補佐が「今後、自衛隊の多種多様で重要な任務が増える中、国民の期待と信頼に答えるには、優秀な人材を一人でも多く確保することが重要」と開会挨拶を述べた。
 続いて行本部長が挨拶し、平素からの協力にお礼を述べるとともに、募集業務への協力を依頼し、石川県から今後毎年200人の入隊者を出したいとの抱負を述べた。
 議事では、県側から市町村での募集事務について、地連側からは募集課長が平成15年度の募集状況と平成16年度募集計画についてそれぞれ説明、重点市町村での募集事務の実績や各地区隊長から担当地区での募集現況について発表した。
 今後も、県地方課と各市町村主管課と意思疎通を図り、募集祈願の更なる安定を築いていきたいとしている。

生徒合格者伸び率全国一に
 旭川地連(部長・古本和彦1陸佐)では、1月24日に行なわれた自衛隊生徒2次試験をもって、平成15年度の採用試験を全て終了した。また2月17日には同じく生徒の最終合格が発表され、各種採用試験合格者が全て決まった。
 今年度は、自衛隊生徒1次試験で50名の合格者を出し、前年度からの伸び率(前年度416.7%)全国一に。最終試験では、このうち23名が合格を果たし、伸び率(前年度比460%)も全国1位だった。
 この成果は現在、全国的に最も注目を集めている旭川などの道北地域一帯を担当する旭川地連の広報官たちが、各種不本意な声にめげることなく、常に危機感を持って受験者獲得に奔走し続けた努力が実ったもの。地連はこの結果に甘んじることなく、更なる飛躍を目指すとしている。

市ヶ谷・朝霞
企業13社が部隊研修
<宮城地連>
 宮城地連(部長・石下義夫1陸佐)は、2月27日と28日の2日間、自衛隊退職隊員雇用企業13社を招へいし市ヶ谷および朝霞駐屯地の部隊研修を実施した。
 参加企業の中には、3月末、即応予備自衛官を採用予定の企業6社も含まれている。
 初日の「市ヶ谷台ツアー」では、極東国際軍事裁判に使用された「記念館」や近代的な防衛庁中枢の施設などを研修した。
 翌日は、朝霞駐屯地の自衛隊体育学校でオリンピックを目指す各選手の熱心な練習風景を見学するとともに陸上自衛隊唯一の「広報センター」を研修した。日頃経験することのない貴重な研修で、企業主は「現在、注目されている自衛隊の姿が理解できた」と述べるなど、自衛隊に対する理解を深める有意義な研修となった。

広報官がパフォーマンスで金賞
<帯広地連>
 帯広地連(部長・長谷川1佐)十勝地区隊(隊長・千葉3佐)の広報官は、2月15日に忠類村で開催された「忠類村ナウマン全道そり大会」に出場し、持ち前のパフォーマンスを生かして自衛隊をPRするとともに大会の盛り上げにも一役買った。
 同大会はスピード部門とパフォーマンス部門に区分され、それぞれ、大賞、金賞、銀賞、銅賞の各賞が上位4チームに与えられる。昨年の銅賞に気を良くして、今年は桐畑1曹(キャプテン)、境曹長、山崎2曹、大西2曹が「お笑いチーム」を結成し、パフォーマンス部門(参加約60チーム)で前回より2ランク上の金賞を射止めた。
 広報官らは大勢の観客が見守る中、戦車をモデルにしたダンボール製のそり「ヒッキー号(同地連の募集キャラクター)」にイラク派遣隊員の任務の完遂と無事の帰還を願う「黄色いハンカチ」を掲揚し、約150mの雪上コースを滑降、戦車の中から、仮装したボブサップと曙が姿を現し、大晦日に行なわれた両者の対決を再現。レフェリー役は、江頭2:50の仮装をした山崎2曹が降りしきる雪の中、上半身裸となり、両者の対決を体を張ってジャッジし観客を大いに沸かせた。
 広報官らに感想を聞くと、「スピード部門なら大賞を獲れる自信があるが、長時間にわたり自衛隊をPRできるパフォーマンス部門に敢えて挑戦した」と負け惜しみとも取れる発言をしていたが、「その遊び心とチャレンジ精神が広報官として適である」と上司の十勝地区隊長は彼らに賞賛の言葉を贈った。

<地連 東西南北>
入隊・入校おめでとう
激励会&音楽演奏会
石破長官からメッセージ
<栃木>
 栃木地連(出口堅1陸佐)は2月29日、宇都宮市文化会館で行われた今春の入隊者激励会と音楽演奏会を支援した。2,000席の会場はこの日を楽しみにしていた大勢の県民で埋め尽くされた。
 栃木県防衛協会(和田恭三会長)主催、栃木地連共催で、入隊者の激励と演奏会を組み合わせ「自衛隊最高の吹奏楽が味わえる」として県民に定着している。
 海自横須賀音楽隊が招かれたこともあり往復はがきによる入場者応募は、2倍強の倍率となり、抽選係は嬉しい悲鳴をあげていた。
 当日は開演3時間前から市民が列を作る盛況で、演奏第1部では、「栃木県民の歌」から「赤とんぼ」まで、馴染み深い曲で聴衆を魅了した。
 激励行事では、入隊者124名全員がステージ上に整列して紹介されると、満員の聴衆から大きな拍手と声援が寄せられた。須藤揮一郎副知事の祝辞のあと、陸海空の先輩隊員5名による激励の熱きメッセージが続き、会場から「1年経てばこんなに頼もしくなるのか」と感嘆の声が聞かれた。
 演奏第U部では、演歌メドレー全14曲が披露された。女性ボーカルや各楽器のソロも披露される変化に富んだ演奏が進み会場は盛り上がり、最後の曲で割れんばかりの拍手が贈られた。
 これに応えたアンコールは、行進曲「軍艦」で日本人の魂を揺さぶった後、「世界に一つだけの花」を妾楽隊員も客席に入って一緒に合唱し、興奮を巻き起こして万雷の拍手に包まれ終演となった。
<鳥取>
 鳥取地連(部長・濱崎哲郎1陸佐)は2月28日、米子市文化ホールで行われた自衛隊協力団体が主催する入隊・入校予定者壮行会を支援した。入隊・入校予定者60名を含め、家族、来賓、協力者など380名が参加した。
 主催者を代表して鳥取県防衛協会副会長兼美保基地協力会会長の足立統一郎氏が挨拶し、鳥取県・片山善博知事が祝辞を述べた。
 片山知事は、3年前の鳥取県西部地震で自衛隊の献身的な活躍ぶりが県民の信頼を深めたことに触れ感謝の気持ちを述べ、イラク派遣の必要性と自衛隊の活動に対する期待を語った。
 次に鳥取県選出国会議員、米子市長、地連部長が祝辞を述べた。部長は、「国際貢献・人道支援など任務が多様化し、国民保護法制が成立する見通しであるこの時期に入隊する皆さんは、まさに21世紀を担う若い力として期待されている」と期待感を述べた。
@<長官からの訓示>
 祝電の披露では、公務のため欠席した石破茂防衛庁長官から、「諸君はこれより、『ことに臨んでは身の危険を顧みず、身を挺して国民の負託に応える』との宣誓をし、自衛官として日夜訓練に励むことになります。諸君のその地道な訓練と高い志こそが、我が国の平和と独立とを守る最大の抑止力になるのです。先般、陸、海、空それぞれにイラク特措法に基づく派遣命令を発出したが、彼らがイラクにおいてイラクの人々のために真摯に活動している姿は、わが国の誇りそのものである。崇高な使命を担い活動される諸君の前途を心より祝し、さらなる御健勝を祈念いたします」とのメッセージがあり、入隊予定者に対する期待を表した。
 来賓の紹介に続き、先輩隊員による激励の言葉があり、入隊・入校予定者を代表して陸自一般幹部候補生入隊予定の吉野寛史君が「わが国を取り巻く国際情勢は大きく変化し、自衛隊の資質も変化しなければならない。世の中の状況を正確に把握し、正しい考えを持つことが大切である」と決意表明を述べ、将来の自衛官として心構えを語った。
 式典後のアトラクションでは、陸自第13音楽隊の演奏会が行われ、行進曲「凱旋」など全8曲を演奏し、入隊・入校予定者の門出を祝った。

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