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   2004年2月15日号
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イラク派遣隊員 留守家族を支援
市町村など33団体が本部設立
<名寄>
 1月19日、イラク派遣隊員の留守家族を支援する団体として、名寄駐屯地隊区内、17の各市町村と各協力諸団体の計33団体からなる支援本部が発足、事務局のある名寄商工会議所で設立委員会が開催された。
 支援本部長に名寄地方自衛隊協力会長である名寄市長・島多慶志氏、支援本部長代行として名寄市自衛隊後援会長である名寄市商工会議所会頭・木賀義晴氏が就任。駐屯地から第4高射特科群長(門司佳久1佐)ほか3名が同席する中、隊区内の17市町村、各団体の代表者が集まり、支援内容などについて活発な意見交換を行った。その中には「隊員家族の不安な気持ちを少しでも解消できるようどんな行事を行ったら良いか」など、駐屯地と地域の関係「日本一」ならではの意見が交わされ、派遣隊員が「任務を完遂し、駐屯地への凱旋を」と願い設立委員会を終了した。
 なお、この設立委員会後、出席者が見守る中、商工会議所前に「名寄駐屯地隊区イラク派遣自衛隊員留守家族支援本部」の看板が支援本部長と同代行の手によって、掲げられた。

上富良野町も支援窓口設置
駐屯地には留守業務センター発足
 1月14日、上富良野町(町長・尾岸孝雄氏)は、上富良野駐屯地(司令・光永邦保1佐)からイラクに派遣される隊員家族を支える「イラク派遣自衛隊留守家庭支援窓口」を設置した。
 上富良野町の支援窓口は町企画振興課の課長(中沢良隆氏)をリーダーとして各課職員、自衛隊協力会上富良野支部女性部(部長・村上和子氏)も加わり、隊員家族への情報提供や行政手続きの手助けなどを行い、女性部は悩み事の相談への対応や隊員家族を励ます催しなどを行う。
 また、駐屯地では「上富良野地域留守業務センター」を駐屯地厚生センター内に設置。テレビ電話やパソコンのメール通信で隊員家族との交信ができるようにし、派遣隊員に届ける留守家族からの小包なども受け付ける。
町商工会に垂れ幕
 1月27日、上富良野町商工会(会長・仲島康行氏)では上富良野駐屯地からイラクに派遣される隊員の活躍と無事に帰国する願いを込めた垂れ幕(横80cm縦8m)を上富良野町商工会の正面右側に設置した。
 ※垂れ幕の文字は次のとおり。
 「イラク人道復興支援活動派遣隊員のご活躍を祈ります(上富良野町商工会)」

<中業支>
卓球大会を開催
隊員相互の融和団結図る
 中央業務支援隊(隊長・宮崎悟介1佐)は1月29日、市ヶ谷駐屯地体育館で卓球大会を開催した。
 中央業務支援隊は各部とも勤務内容が異なり、普段は互いに顔を合わせる機会の少ない隊員達ではあるが、この日ばかりは、垣根を越えて会場の準備等に一致協力するとともに、応援や歓声で会場は一体と化し、隊員相互の融和団結が図られた。
 試合は、1チーム3組(ダブルス)で行われ、印刷補給部印刷工場Bチームと人事統計部資料処理科チームが決勝戦に勝ち進んだ。
 成績は▽優勝=印刷補給部印刷工場Bチーム▽準優勝=人事統計部資料処理科チーム▽第3位=印刷補給部印刷工場Aチームだった。
 閉会式で、それぞれのチームが宮崎隊長から表彰された。

HOME's English Class(防衛ホーム英語教室)
COMPLETE OUR MISSION!
(コンプリート アワ ミッション)
任務を完遂しよう
 Hi!皆さん。お元気ですか。寒い日が続いています。風邪も流行っているようです。先週は、旭川で多くの人とお会いしました。何年かぶりに再会した旧知の方々、今回初めてお会いしてお世話になった方々、皆さんの温かいおもてなしとご協力に対し、心から再度、感謝申し上げます。ありがとうございました。
 さて、今回の表現は、“Complete our mission"「任務を完遂しよう」です。私達には、これ以外ないという表現ですね。いよいよイラク復興支援隊の本隊もイラク入りし活動を始めました。成功裏に任務を完遂され、無事全員が帰国されんことを祈念しております。同盟国とのエールの交換のために、この表現を使う場合、或いはイラクの人々と一緒に汗を流す場合においても、この表現は大変役に立ちます。さらに仲間意識を強調したい時には、Let'sをつけて、“Let's complete our mission”と言えば良いでしょう。Ourが効いてきます。陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊、同盟諸国の軍隊、NGO等平和とイラク復興支援の気持ちは一つです。それぞれの組織と良い関係を築いて、皆で汗を流したいものですね。
 雪の旭川から、砂漠のイラクへ赴かれる皆さん。環境は激変すると思いますが、くれぐれも健康に留意され、任務に邁進されんことを、沖縄から祈念しております。いってらっしゃい。
 まだまだ、厳しい寒さが続くと思います。くれぐれもご自愛下さい。See ya!
(陸幕防衛部=在沖縄米海兵隊司令部キャンプ・コートニー勤務)〈スワタケル〉

雪月花
 テレビのイラク便りをよく見る。知り合いの隊長や隊員が画面に現われると自然に肩に力が入る。国民の目もしばらくはこのニュースから離れないだろう。にこやかに部族長やイラク国民と交流をつづけるヒゲの隊長のさわやかさに視聴率もあがったのではないか。わが家のテレビもイラク便りが終るとチャンネルが切りかえられる。本隊第一陣の隊長がクエートに到着した時アラビア語であいさつをしたのもほほえましかった。アンチョコを見ながらの一生懸命さに、「いいわね、いいわね、飛行機の中で練習してきたのよ。きっと」と隣で家人も応援を送って、「帰ってきた時報告会とか講演会はしないのかしら」となる。何でもそうだが、国民に自衛隊を知ってもらうためには事実をそのまま見てもらうのが一番。一連のイラク報道で若干過熱気味のところはあるが、千載一遇のチャンスと言えなくもない。今回は勇気と涙の同居する自衛隊が度々登場した。旭川の出発式、必死に父を見つめる5才くらいの女の子の頬にとまった大きな涙の粒、本庁、隊旗授与式にケータイで父親を写す少女、父を乗せたバスを追っかけ黄色いハンカチを手渡す妻と子ども。このテレビを見た人たちは、発つ人と送る人に心からの声援を送ったはずだ。そして彼女たちが父との夫との再会で嬉しい涙を流すシーンが一日も早く見られることを望んでいるのだ。今朝のニュースでは本隊の第一陣がサマワに入ったことが写し出されていた。(所谷)

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