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   2004年1月15日号
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新年明けましておめでとうございます
浜田靖一 副長官
行動できる自衛隊を
 日本全国そして世界各地で日夜任務に勤しんでいる隊員諸官、明けましておめでとうございます。諸官とともに防衛庁創立五十周年の輝かしい年を迎えたことを光栄に思います。
 さて昨年は武力攻撃事態対処法が成立し、あるべき国防態勢の確立に大きく進展するとともに、イラク情勢、テロ等の新たな脅威に対し我が国が断固としてその抑止、対処にあたる姿勢をとった意義深い年でありました。
 現下、我が国を取り巻く国際情勢は依然として不透明・不確実であり、我々は脅威を正しく捉え、真に「我が国日本を守る」という目的を達成し得る国防の態勢を整備しなければなりません。そのためには作戦運用を基本とし、統合を含めた「行動できる自衛隊」を追求し、組織、態勢、能力の強化に全力で取り組んでいかなければなりません。
 また、我が国の平和と安全は国際社会の安定の基に成り立つものです。日本が国際社会の責任ある一員としてその責務を果たすためPKO、対テロ支援をはじめ、イラクの人道復興支援のための活動等に持てる能力を十分に発揮し行動していかなければなりません。
 隊員諸官には防衛庁・自衛隊創設以来五十年、自らの国は自らが守るという強い決意を胸に営々として国防の任を全うして来られた先達の英知と努力を継承し今後も国民の信頼と期待に応えるべく職責の完遂に全力であたられることを強く望みます。私も副長官として石破長官の下諸官と共に一丸となって我が国防衛の大任に全力であたっていく決意です。
嘉数 知賢 政務官
現場との意見交換も
 新年あけましておめでとうございます。本年が隊員の皆様に実り多い一年となりますことを心よりお祈りいたします。
 さて、昨年を振り返りますと、世界に拡散するテロとの戦いが継続している一方で、累次の国運決議に違反したイラクに対する米国等による武力行使が行われましたが、現在、国際社会がイラクの復興支援に取り組んでおります。また、東アジアに目を向けると、北朝鮮による核開発の問題なども予断を許さない状況です。
 国内においては、イラク人道復興支援特措法が成立し、イラクの人々による速やかな国家再建を支援するため、我が国にふさわしい貢献を行うこととされました。また、有事関連三法案が与野党の幅広い合意の下に成立し、今後、国民の保護のための法制をはじめとする個別法制の整備が進められることとなりました。
 脅威が多様化している中、自衛隊は、我が国の平和と安全を守るため、また、国際的な安全保障環境の安定化のために積極的に取り組んでいく必要があります。その際、国民からの理解と協力を得ることが不可欠であり、そのような観点から、全国各地で国民と接する隊員の皆様が果たす役割はきわめて大きいものと考えております。
 私は長官政務官として、有事関連の個別法制の整備やイラク問題、さらに沖縄問題などに全力を尽くすとともに、現場の隊員との意見交換も行いながら、自衛隊がその実力を遺憾なく発揮できる態勢づくりに努力してまいりたいと考えております。
中島啓雄 政務官
国民の負託に応える
 明けましておめでとうございます。本年が皆様にとりまして素晴らしい年となりますよう御祈念申し上げます。
 昨年は、防衛庁・自衛隊にとりまして、有事関連三法案の成立という大きな節目の年となると共に、イラクへの自衛隊派遣や弾道ミサイル防衛システムの導入を巡り、国内外で大激論が交わされた年でありました。
 イラクへの自衛隊派遣に当たっては、自衛隊員自身を含めて多くの人たちが、我が国の国益とは何か、我が国が国際社会の中で果たすべき役割とは何かを、真剣に考えた年であったのではないでしょうか。また、我々防衛庁にとりましてもイラクへの派遣の意義や自衛隊の役割について、国民に分かりやすく説明することが強く求められました。
 防衛庁・自衛隊にかかわる話題が毎日のように新聞やニュースで取り上げられ、国民の関心が防衛問題に向けられています。イラクへの自衛隊派遣は国連決議に基づく人道復興支援のためであり、戦争をするためではないこと、弾道ミサイル防衛システムは純粋に防御するためのシステムであることなど、我が国の防衛政策について国民の皆様に理解していただくことが大切です。
 我が国の安全にとって極めて重大な政策決定の時期に防衛行政に携わり、私としてもこれを好機に自衛隊の意義や活動内容を分かりやすく説明し、自衛隊が国民の理解と信頼を得ることにより、困難な任務に日々取り組んでいる隊員諸君が安んじて任務に邁進できる環境をつくりあげていきたいと考えております。

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