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   2004年1月15日号
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洋上で年始年末 インド洋派遣部隊
おせち、綱引き大会で新年迎える
「あけぼの」「ひえい」「ときわ」
「ひえい」綱引き大会で新年のスタート
 12月30日火曜日。2年連続、2度目のインド洋方面派遣任務に従事する。「ひえい」の艦内は日本と同様、師も走るほどの忙しさであった。米海軍艦艇への洋上給油を行い、航空機が発着艦するかたわら、正月を迎えるため、艦内は大掃除、格納庫では餅つきが行われた。おりしも、「FLAG TALK」のため来艦した米海軍部隊指揮官を交え、親善餅つき大会も催され、日本の文化の一端を被露することとなった。31日には新年を迎える準備がすっかり整い、「ひえい」は1年の疲れを癒すかのように錨を静かに下ろし、新しい年の幕開けを待った。
年末には各艦艇で恒例のもちつき大会(12月31日、あけぼので)
 翌1月1日、オレンジ色の光が水平線から現れると、それを待ち構えていた乗員たちのカメラがいっせいにシャッターを切った。平成16年の幕開けにふさわしい美しい初日の出であった。乗員は総員白い制服に着替え、群司令年頭訓示の後、安全祈願を行い、艦長の掛け声とともに、はるか遠くの日本の方角に向かっておとそによる乾杯を行い、本任務の完遂と無事の帰国を心に誓った。
 朝食は4分隊が腕によりをかけた正月料理。中でも年末についた餅で作った雑煮は乗員の評判も上々で、あっという間に食べつくされてしまった。
 1月2日には正月関連行事の最後のイベント「ひえい」「あけぼの」「ときわ」3艦による派遣部隊艦上綱引き大会が「ひえい」の飛行甲板で行われた。勤務の谷間をぬって行ってきた艦上体育の成果を遺憾なく発揮し、各艦の予選を勝ち抜いてきた選手達が艦の威信をかけてぶつかり合った。大会は大いに盛り上がり、乗員の団結力と士気を一層高揚させた。綱引き大会の興奮も冷めやらぬまま、その日の夕刻には錨をあげ、日本から離れたはるか洋上において任務に就く隊員たち。短い正月であったが、「ひえい」で行われた一連の正月行事は隊員の心にひと時の安らぎを与えてくれるとともに、一人の日本人として、また海上自衛官として国のために働くことの意義を再認識させてくれた。

「今年は正念場の年!!」
中業支で年頭の辞、ダルマ目入れ
 中央業務支援隊(隊長・宮崎悟介1陸佐)は1月6日の朝礼時に、年頭の辞、ダルマの目入れ式を行った。
 宮崎隊長が「今年は、陸上自衛隊がイラクに派遣され、陸上自衛隊のあり方及び将来が問われる正念場の年であり、陸上幕僚監部の屋台骨を支える我が隊は陸幕・駐屯地各部隊が十二分に働けるよう一致団結して最高の仕事をしよう」と訓示するとともに、ダルマの目入れ式では各部代表隊員3名と副隊長がダルマの片目に墨を入れ、最後に隊長が完成させて、今年一年の隊の安全と任務完遂及び隊員とその家族の健康を祈った。

雪月花
 陸幕主催による「国外で活動中の自衛隊の現地取材を予定している報道関係者らに対しての体験訓練」が1月8日、朝霞駐屯地で行われた。記者も学生時代から忘れていた合同特訓に参加した。マスコミ各社に対してこの種の訓練を実施したのは、自衛隊始まって以来のことで、この日、体験記者、取材記者含めて180名が参加した。
 昼すぎ、体育学校体育館に集合した一行と共に記者も十数kgの重い防弾チョッキを身に付け、基礎訓練を開始。担当官の指示に従いながら、防弾チョッキの重みに耐え、慣れない伏せの姿勢、ほふく前進など一生懸命。平素の不摂生をいやという程味わった。また、地雷や不発弾に対する学習、生存自活のための知識、救急法、防護マスクの付け方なども。さすがにこの時には"戦場"の実感がわいてきた。
 引き続き、応用訓練の一環としてバスが襲撃されたとの想定で訓練が始まり、空砲が鳴り響き煙幕がたなびく中、身をかがめながらバスから降りる。広い演習場の中を、伏せの姿勢やほふく前進、かけ足を繰り返しながら助けを求めるため、自衛隊の宿営地を目指した。重い防弾チョッキを身に付けての一連の行動に記者も足もとがフラフラ。すると、突然、アラブ人の服装をした隊員が現われ、アラビア語で語りかけてきた。記者一行の代表が事情を説明、そのアラブ人が全員を無事自衛隊の宿営地へと案内してくれたところで訓練が終了した。
 「隊員の気持が改めて実感できた」のが記者のいつわらざる感想だった。現地での様子をもっともっと知りたい。(金沢)

HOME's English Class(防衛ホーム英語教室)
SHE IS INTENSE(シー イズ インテンス)
彼女、強烈だね
 2004年を迎え・新年のお慶びを申し上げます。本年が皆様にとりまして飛躍の年でありますよう祈念申し上げます。
 沖縄では汗がにじむほど暖かな日があるかと思えば、コートなしでは外出できないほど寒い日が交互に来て体調をくずす人も多くいます。皆さんの所はどうでしょうか。
 さて、今回の表現は、“She is intense"「彼女、強烈だね」です。intense(インテンス)は、光や温度などが強烈な、感情が熱烈な、極端な、熱情的であることを意味します。個性的で自分というものをしっかりもっている人に対して、ややおどろきと畏敬の念をもって発する表現です。もう少しくだけて言えば「彼女すごいネ!」とか、「激しいネ!」という感じになります。欧米では女性は自立していますので割合、この表現はほめ言葉になります。男女問わず、強烈な個性やリーダーシップを発揮している人に使える表現です。
 皆さんの頭の中にも、フッと浮かんでくる人物が一人や二人はいるのではないでしょうか。
 先週は陸幕と化学学校に出張致しました。海兵隊の訪問行事のため、日頃からお世話になっている皆様にご挨拶もできず、失礼いたしました。化学学校では、すばらしい教官、学生の皆様にお会いでき、又、10年ぶりに同好の志と再開でき感激致しました今後とも宜しくお願い申し上げます。これから寒が厳しくなっていきます。くれぐれもご自愛下さい。
(陸幕防衛部=在沖縄米海兵隊司令部キャンプ・コートニー勤務)〈スワタケル〉

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