防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース 防衛ホーム新聞社 防衛ホーム新聞社
   2003年11月15日号
  1面 2面 3面 5面 6面 10面 11面 12面

座右の銘
「神は細部に宿る」
 座右の銘とは、手元の広辞苑によると、「常に身近に備えて戒めとする格言」とある。今回、座右の銘として、私が取り上げるのは、「神は細部に宿る。」。この言葉は、座右の銘という点では、少々異なものと思う。また、出典も、実は明確ではなかった。この機会を捉えて、出典について調べてみたが、一説には、1886年にドイツで生まれ、後にアメリカで活躍した建築家のミース・ファンデルローエの言とするもの、あるいは、「ボバリー夫人」のフランス人作家、フローベールの言とするものなど諸説あり、やはり、明らかとはならなかった。最近は、経済学の格言としても使われているらしい。また、手元の数種の辞書にも、この言葉は載ってはいない。従って、その確たる意味も、明確ではないが、万物のいかなる細部にも、「神」のメッセージが込められている意とされている。
 「神は細部に宿る。」に初めて接したのは、高校の美術の授業。「細部に拘泥せず、大局観を養うべき。」などの言葉を教訓として高校の先生達から仕込まれた時代でもある。この種の教訓の正しさは、その後の人生で、身をもって感じたが、当時、私は、この種の言葉に消化不良を起こし、同時に反発もしていた。「正しいかもしれないが、なんと陳腐。」。これが偽らざる感想であった。これに対して、「神は細部に宿る。」との言葉は、その新鮮さ故に衝撃を受けた。それまで、「大局観」の大切さに関する言葉を教えられることはあっても、細部の価値を肯定的にとらえる物事の創造者としての観点に関する言葉を聞いたことがなかったからである。
 今は、私は公務員であり、創造的な仕事とは、かなり縁の薄い世界に生きている。しかし、そうであっても、物事を創るという気持ちは忘れてはならないと思っている。その際に、根本的な理念は勿論のこと、その形式の細部にわたるまで意味を込める大切さを、様々な法制の整備に関わるにつれ、感じている。
 (人事教育局人事第2課長  高橋 憲一)

海自東京音楽隊が定期演奏会を開催
 海上自衛隊東京音楽隊が第43回定期演奏会を開催します。応募方法などは次のとおりです。
 〈日時〉平成16年2月15日(日)
 〈時間〉14時00分開演(13時30分開場)
 〈場所〉東京オペラシティコンサートホール タケミツメモリアル
 〈曲目〉ヤナーチェク:シンフォニエッタ、スメタナ:モルダウ、伊藤康英:ぐるりよざ、鈴木英史:3つの海の情景、他
 〈指揮者〉渡仲郁夫、熊崎博幸
 〈客演〉岩亀裕子(龍笛奏者)
 〈入場料〉無料(座席指定引換券が必要)
 〈応募方法〉往復はがきに住所、氏名、年齢、電話番号を記入の上、12月22日(月)までに下記宛に申し込む。往復はがき1枚で1名様入場、応募多数の場合は抽選、不備ハガキ等は返信できない場合があります。なお未就学児童の入場はご遠慮下さい。
  ◇ ◇
 〈問い合わせ先〉〒158-0098東京都世田谷区上用賀1-17-13海上自衛隊東京音楽隊「防衛」係 電話03-3700-0136

陸自中音 オータムコンサート開催
市ヶ谷駐屯地東儀仗広場
平和の音色奏でる
 市ヶ谷駐屯地(司令・宮崎悟介1佐)は11月5日の昼休み、防衛庁東儀仗広場で、陸上自衛隊中央音楽隊を招き恒例のオータムコンサートを開催した。
 オープニングは、宍戸隆1尉の指揮で、日本の民謡を北から南まで、9曲をメドレーで演奏した。途中、宍戸1尉が体全体で指揮するユニークな動作で会場から手拍子がわいた。続いて、幼い頃幼稚園や学校で耳にした童謡や唱歌が奏でられると各楽器の美しい音色に観客の郷愁を誘った。
 次にラテンパーカッションの激しいリズムに乗り「ベイ・プリーズ」をサックス・トランペット・トロンボーンなどソロ奏者のアドリブでの演奏が始まると、雰囲気が一段と盛り上がった。
 後半は、隊長・野中図洋和1佐の指揮により、その昔自衛隊音楽祭で披露された「ひそかな祈り」を、中山3曹・山田士長・中野士長・新井1士ら、中音隊員4人による合唱で、平和を願うコーラスが会場に流れた(=写真)。
 フィナーレは、陸上自衛隊創設50周年記念曲で、中音隊員・堀滝比呂2曹の作曲による行進曲「凱旋」を演奏した。
 最後に中央業務支援隊総務科・松崎事務官が、市ヶ谷駐屯地を代表して感謝の花束を野中隊長に贈呈し、コンサートを終了した。

雪月花
 ひと昔前まで、ガン(癌)は、即"命取りの病"とよばれ、入院したときも、医師側は、患者には"腫瘍"とだけ告げ、家族に対して、軽々しく病名を教えることはなかった。
 ガンが、現在でも、死につながる病いであることに違いはない。死亡率も年間約30万人。この数字は、2位となる「心疾患」15万人の倍にあたる。
 昔と違って、ガンと宣告されても、症状によって、相応の手術を受け、広く"快復への道"が開かれている。世界中の専門医が研究を重ねる結果、いずれ、人類共通の願いである"ガン征圧"も、夢ではなさそうだ。
 問題は、治療に当る医師側よりも、治療を受ける患者側にありそうだ。とくに、在宅で通院の場合、程度の軽い患者は、禁じられているはずの"喫煙""飲酒""過食"などの行為を、この位なら−−という判断で始めれば、当然の成り行きで、過度に陥る。
 また、ガン発生の箇所によっては、自覚症状のないものもあり、気付いたときには"手遅れ"のケースも少なくない。
 病気は、すべて"早い治療"が鉄則。自分は健康と思うとき、年に1度の健康診断ぐらいは、ぜひ実行に移してほしいものだ。(大町)

HOME's English Class(防衛ホーム英語教室)
I HAVE A SWEET TOOTH
(アイ ハブ ア スイート トゥース)
甘党なんです
 Hi!皆さんお元気ですか。全国的に天候が例年になく不順ですね。沖縄は暑さかぶり返し、連日28度以上の暑い日々が続いていま。11月とは思えない暑さでクーラーのお世話になっていると書きますと、笑い話になるでしょうか。実際、半袖でいても汗をかく暑さです。
 さて、今回の表現は、“I have a sweet tooth”「甘党なんです。」です。すべて中学校で習う単語ですね。直訳すれば「私は甘い歯をもっています。」ですね。甘いものを好きだと言う表現は、love,likeという動詞で表現できますが、この表現を知っていると便利です。特に甘党の人は、この表現でお互い通じるところがあるのではないでしょうか。
 Sweetは、色々な意味があります。一寸復習しておきましょう。「甘い、水等に塩気のない、新鮮な(sweet milk)、気持ちの良い、楽しい、ジャズの演奏で緩やかな心地よいテンポ等」の意味があります。
 海兵隊は11月10日が創立記念日で228周年を迎えます。11月いっぱいは、各部隊がBirthday Ba11(記念祝賀晩餐)を実施します。一年で一番華やかな月になります。
 天候が不順です。風邪等ひかれませんよう、ご自愛ください。See ya!
 (陸幕防衛部=在沖縄米海兵隊司令部キャンプ・コートニー勤務)<スワタケル〉

Home
(ヘルプ)

Copyright (C) 2001-2014 Boueihome Shinbun Inc