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   2003年10月15日号
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期待延べ熱く意見交換
中国5県隊友会
石破長官から祝辞
研修会を鳥取地連が支援
 鳥取地連(部長・濱崎哲郎1陸佐)は9月6日から7日、鳥取市で開催された平成15年度隊友会中国ブロック研修会を支援した。研修会には中国5県の隊友会長、副会長、事務局長等15名のほか、林本部常務理事、高原中国理事と鳥取県役員等が参加し、本年度の研修テーマである「会勢拡大の力策について」「国、防衛庁に対する要望事項」「隊友会に対する要望事項」について各県から具体的で現実的な意見発表と討議が行われた。
 特に、退職時の隊友会加入率の低迷から、会の存続・発展のためには会勢拡大が不可欠との一致した認識があり、予定時間を延長する盛況ぶりであった。
 休憩の後、記念式典には石破茂防衛庁長官をはじめ、鳥取県議会前田議長、鳥取県衣笠参事監、鳥取県自衛隊父兄会田中会長、奈良第13旅団長、中国5県地連部長等50数名が出席。高原理事の挨拶の後、石破長官から「自衛隊・防衛庁の現状と隊友会に対する期待」を込めた祝辞に続き、前田議長、自衛隊を代表して奈良旅団長の祝辞を受けた。
 引き続き開催された懇親会では、長官が各テーブルを巡回し熱を帯びた意見交換が行われた。

F15J「納入式」
プラモ職人、匠の技
<長野地連>
 長野地連(部長・川口博司1陸佐)は、昨年12月からJR松本駅前に募集事務所を兼ねた広報センター『信濃』を開設しており、自衛隊と市民を結ぶ交流拠点として好評を博している。そこで実のある展示物ということで、大型のプラモデルを購入したが1基1万円を超す精密キットのため、皆作製に尻込み。そこで"プラモデル作りの匠"13連隊・二ツ橋昭倫通信陸曹に白羽の矢が立った。二ツ橋3曹にとって所長は元上司。海上自衛隊の記念手拭い1本で引き受けた。
 多忙な日々、課外時間の合間を作製一筋に打ち込むこと2ヶ月。ついに完成。(=写真)飛行服を着たマネキン人形立ち会いのもと無事『納入式』となった。

新所長デビユー戦
<広島地連>
 広島地連(部長・松原研二1海佐)は9月1日、近畿大学付属東広島高等学校で、防衛大学校および防衛医科大学学生の募集について、東広島募集事務所長・田原章治1陸尉が学校説明会を行った。
 当学校説明会は、進路指導と3年生担任教師2名の協力により、30名の男子生徒が参加した。8月1日の定期異動で着任後初めての学校説明会であり緊張気味の所長が防衛大学校と防衛医科大学校学生の地位・役割、各学科の説明、学生生活の概要などを紹介し、将来の指揮官や医官としてふさわしい精神力・体力を備えた伸展性ある人間を育成する大学校であることを熱弁し、参加した生徒達は所長の簡潔・明快な説明に一様に納得した。
 質疑応答の時間には、受験の日程・場所・科目から自衛隊に関する質問が矢継ぎ早に行われたが、所長は一人一人に丁寧に応答し自衛隊に対する関心を大いに盛り上げた。
 最後に、同校卒業生で現防衛大学校第50期生・堂面升寿君からのメッセージを紹介して説明会を終了した。

「ゆいレール」にポスター
1混団音楽隊コンサートも実施
<沖縄地連>
 沖縄地連(部長・岩切厚1陸佐)では沖縄県民が長い間待ち望んでいた沖縄都市モノレール(通称ゆいレール)8月10日の開業にあわせ、コンサートの実施や駅構内に自衛官募集ポスターの掲示を行った。
 「ゆいレール」は沖縄県の出入り口「那覇空港駅」を始点とし有名な守礼の門や首里城がある終点の「首里駅」まで、15駅・約13キロの区間を約27分で走行する。鉄道のない沖縄にとって新たな交通手段。
 開業前日の9日には各駅で様々なイベントが行われ、小禄地区では第1混成団音楽隊(隊長・澤野展之1陸尉)が広場でミニコンサートを行い、訪れた多くの聴衆を魅了し、開通気分を盛り上げた。また「牧志駅」と「安里駅」の構内に「モーニング娘」を起用した自衛官募集の新ポスターを掲示した。

学生集う新事務所
自衛隊の活動を説明、受験指導も
<佐賀地連>
 佐賀地連(部長・小原繁1陸佐)は8月1日、鳥栖募集事務所を鳥栖工業高校近くの鳥栖駅前商店街に移転した。
 新鳥栖募集事務所は、誰もが気兼ねなく所内に入れる環境作りを考え、来客者のためのスペースを広くし、自由に使用できる応接セットやミーティングテーブルを設置した。
 まだ移転して間もないが、近くに通学している多数の高校生が自衛隊の説明を求めて気軽に訪れている。高校生たちは、募集種目や自衛隊の活動内容の説明を聞き、先輩からのビデオレターを鑑賞している。また、自衛官採用試験を受験する高校生たちは、所長と臨時勤務中の女性自衛官の指導を受け、一心不乱に受験勉強に打ち込んでいる。
 高校生の他にも、自衛隊協力関係者が情報交換の場として、事務所を利用し、活気に満ちている。

「その時、力になりたい」初の防災・災害派遣展
<群馬地連>
 群馬地運(部長・大家洋介1陸佐)は9月2日から3日、群馬県庁・県民ホールで、群馬県と第12旅団の協力による初めての「防災・災害派遣展」を行った。
 この行事は、防災週間にあわせ、自衛隊と群馬県の協力事業として県の防災態勢と自衛隊の災害派遣の現況を紹介することを目的とし、約1,200名の県民が訪れた。
 会場には群馬地連から、日航機墜落事故、阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件のほか、今年7月に発生した宮城県北部地震など約60点の写真パネルを展示し、大型マルチビジョンでは、災害派遣の様子を紹介。併せて非常用糧食の展示や試食を行った。また、会場では第12旅団から山林火災時に使用する7tの空中消火用大型バケット(=写真)の展示のほか、人命救助システムや活動時に携行する個人用器材などが展示され、訪れた人の注目を集めていた。

地連 東西南北
防災の日に「ゆら」が支援
<高知地連>
 高知地連(部長・小林英彦1陸佐)は9月1日、『高知市合同震災対策訓練』に参加した輸送艦「ゆら」の入港を支援した。
 高知市の種崎地区住民、高知南警察署と高知南消防所員を始めとする12機関、7団体と約千人が参加した防災訓練は、マグニチュード8・4の南海地震を想定として実施された。
 地震の際、津波被害や橋梁・道路寸断により孤立化が予想される種崎海岸では、輸送艦「ゆら」がビーチングを行い緊急物資を搭載したトラック2台を陸揚げし、非難住民30名を高知港沖合まで運び、関係職員の目を釘付けにした。
 高知市が主催する防災訓練に自衛艦が参加するのは初めてで、高知県で南海地震対策の重要性が高まりつつある中、地元住民の自衛隊への期待の高さがうかがえた。
 また訓練終了後、輸送艦「ゆら」の特別公開を行い、防災担当者など約100名が見学に訪れ、港湾設備のない所での揚陸・搭載能力に参加者は感嘆の声を上げていた。
凱旋帰港に讃岐うどん
<香川地連>
 香川地運(部長・平川眞士1陸佐)は、海上自衛隊艦艇掃海艦「やえやま」の一般公開を支援を実施した。
 入港時は、天候にも恵まれ世界でも珍しいと言われる木製の艦を一目見ようと、岸壁にはたくさんの人が集まった。地元丸亀市出身の艦長・坂本3海佐が入港することもあり盛大な歓迎となった。
 艦長のご両親と丸亀父兄会支部により名物の「讃岐うどん」が振る舞われ、見学にきた一般の人達や艦艇の乗組員たちは、思わぬサービスに舌鼓を打ち大喜びだった。市長も表敬訪問に訪れ、国内外で活躍する海上自衛隊の活動を紹介するなど親睦を深めた。

「大きいし、すごいなあ…」
「くにさき」公開
<三重地連>
 三重地連(部長・佐藤晃章1陸佐)は9月5日、三重県総合防災訓練に参加するため四日市港へ入港した輸送艦「くにさき」の一般公開を支援した。
 今回は防災訓練の日程で午後のみの公開となったが、市内はもとより、県内外から多くの人々が海自の保有する最大の艦艇「くにさき」を見学した。
 また久居駐屯地第33普通科連隊と航空自衛隊笠取山分屯基地の隊員は「くにさき」を見学し、改めて防災時の艦艇運用に認識を深めた。
 「くにさき」は陸自・警察・消防の車両計8両を積み込み、7日に行われた三重県総合防災訓練に参加した。
 見学者は「くにさき」を艦外から見て「ほんまに大きいなあ」と感嘆の声を上げた。艦内では水陸両用のエアークッション艇(通称LCAC)やヘリ2機が搭載できる甲板を見て、「戦車を運んだり、ヘリコプターが着陸できるなんて、機能も素晴らしいですね」と広い艦内を見て感想を述べるなど隊員の説明に熱心に耳を傾け写真に納めていた。

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