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   2003年9月1日号
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"環境川柳" 優秀作品決まる
石破長官が表彰状贈呈
 平成15年度「環境川柳」の優秀作品が選出され、最優秀賞1点と優秀賞・佳作、合計9作品が決まった。受賞者は8月22日、防衛庁大臣室で石破茂・防衛庁長官から表彰を受けた。
 受賞式では、上位4作品の作者の名前と川柳が読み上げられた後、長官の手で1人1人に表彰状が手渡された。受賞者一同は、光栄に感無量の様子であった。 
 恒例となった「環境川柳」は、環境保全に関する意識の高揚を図ることを目的とするもので、各機関が6月に実施している、環境ポスターの掲示や看板の設置、リサイクル運動、エコマーク商品の展示などと並び、「防衛庁環境月間」の全庁的行事の1つ。
 今回も全隊員から募集され、2万点近くの応募があった。その中からNHK学園で川柳講座の主幹をつとめる大木俊秀氏の選考を軸に、機智に富み時世をよく表した作品が選ばれ、受賞が決定された。
<最優秀賞>
政二清一2陸曹(陸自第26普通科連隊)
「川ぞこに およぐにしきは ビンにカン」
<優秀賞> 
木下文彦1陸曹(陸自第25普通科連隊)
「そのゴミは 今日じゃないぞと からす鳴く」
小林均2海佐(海幕装備部装備課)
「名も知らぬ 遠き島にも 迫るゴミ」
平山隆仁1海尉(海自第2術科学校)
「まだいける 私もゴミも リサイクル」

集中豪雨で災害派遣
第4師団
土のう積み、給水支援も
遠賀川の増水による床上浸水で、孤立した住民を渡河ボートに乗せて救助する隊員
 第4師団は、7月18日夜から19日未明にかけての北部九州地区集中豪雨に伴う福岡県知事の災害派遣要請に基づき、2市(大野城・飯塚)3町(嘉穂郡穂波町・糟屋郡宇美町・志免町)に災害派遣を行った。
 福岡地区では、第4後方支援連隊補給隊長・加藤3佐以下107名が大野城市内を流れる御笠川の堤防損壊による土嚢積みを、また、後方支援連隊衛生隊・田村3尉以下14名と第4化学防護隊・畠山3尉以下6名が糟屋郡宇美町、志免町にそれぞれ給水車・水トレーナーで給水支援した。一方、飯塚地区は、遠賀川の増水による床上浸水等で孤立した飯塚市内や嘉穂郡穂波町で、飯塚駐屯地に所在する第3高射特科郡(2高特団)、第2施設郡(5施設団)、第102高射直接支援大隊と第103施設直接支援大隊(西方後方支援隊)の隊員約100名が、渡河ボートによる孤立した住民の救助や給水支援を実施した。
 また、災害派遣に際して第4通信大隊が九千部山、西山、背振山等に無線中継所を、第4視察隊が小型車両・オートバイによる地上偵察を、第4飛行隊がヘリコプターによる航空偵察をそれぞれ実施した。

崖崩れに52隊員派遣 12普連
 第12普通科連隊(連隊長・川久保源映1佐)は7月20日、21日の両日、鹿児島県伊佐郡菱刈町前目地区で発生した崖崩れによる救出・救助活動に総人員52名、車両13両が出動した。
 連隊は、20日午後2時30分、県知事からの要請を受け、久保康博2尉以下3名が災害現場の調整に前進した。じ後、第3中隊(災害現場隊長・田之上英一郎2尉以下37名)が現場へ直行した。
 20日の救助活動は、自衛隊、県警、消防の約200名体制で日没まで行った。断続的な強い雨で2次災害の恐れがあり、捜索は難航。この日は午後7時30分に打ち切られた。2日目の21日は、現場近くに設置された救出活動指揮本部で作業の進め方などを確認し、7時15分から捜索活動を再開。隊員らはチェーンソー等で倒木を切り除き、足場の悪い状況の中で運び出す作業を汗だくになりながら懸命に実施した。午前7時55分に土砂の中から女性の遺体が発見された。その後も、女性が発見された場所を中心に捜索が続けられ、同9時50分頃、男性の遺体が発見された。隊員らの黙々とした捜索で行方不明者2名を救出し無事任務を終了。当日の午後に災害現場を視察した須賀鹿児島県知事から川久保連隊長へ労をねぎらう言葉があった。

各地で盆踊り大会
<市ヶ谷>
 市ヶ谷駐屯地・基地(陸司令・藤井1佐、海司令・小林1佐、空司令・渡邊1佐)は、7月26日夕、市ヶ谷自衛隊友の会との共催、また、港区防衛親交会の協賛で、盆踊り大会を開催した。
 当日は、梅雨が長引き前日夕方に降った大雨で開催が心配されたが、午前中には晴れ間が広がり、東儀仗広場で予定通りの開催となった。
 プログラムは、地元婦人部の自由踊り・各部隊対抗踊り・チビッコ花火・朝霞第1施設大隊振武太鼓チームの演奏、高田駐屯地よさこいソーラン踊り隊の踊りなど盛りだくさん。
 参加者は、地域住民約1,800人、招待者約400人、隊員約1000人、計約3,200人で、昨年よりも人出が多かった。また、市民席も大会開始の頃には満席となっていた。
 盆踊りは、櫓を中心に二重、三重の輪が広がり、在日米陸軍下士官の家族が踊る姿や地元婦人会員の揃いの浴衣が、会場に華をそえていた。
 また、正門大階段では、市ヶ谷駐屯曹友会が企画して、集まった子どもたちに花火大会も催し「ワアー、キレイ」とチビッコたちが歓声を挙げながら、連発花火や線香花火などを楽しんだ。
 会場周辺では参加した人々が、歓談したり、チャリティ模擬売店で買い物をするなど、夏休みに入った最初の土曜日を恒例となった市ヶ谷の盆踊り大会で憩いの一時を過した。
<練馬>
 練馬駐屯地(司令・師富敏幸陸将補)で8月6日、駐屯地納涼祭(練馬区防衛協力会協賛)が開催され、地元中高生をはじめ、家族連れなど約1万2千人の来場者が一般開放された駐屯地を訪れた。
 午後5時の開場まもなく、東京地連の須賀芳夫1陸曹の名司会で盆踊り大会がスタート。威勢のいい「アソーレ」の合の手に誘われて「東京音頭」「練馬音頭」と続くうち、みるみる踊りの輪が広がった。
 同納涼祭は、練馬周辺の市民にとって夏の一大イベント。櫓のあるグランドまでは、入口から30種目以上
の模擬店が立ち並び、飲んで、食べて、踊って、会場はどこも人で賑わう。
 涼しげだった浴衣姿の参加者たちが、いつのまにか熱気で頬を紅潮させる頃、いよいよメインとなる阿波踊り軍団が登場。地元チームと部隊同好会の競演は、色鮮やかなはっぴ姿と笛・太鼓のリズムが見ている方の心も踊らせる。市ヶ谷・練馬の櫓に立って25年、祭のベテラン須賀1曹の「一緒に!一緒に!」の誘いに乗せられて、はずかしがりやの子どもたち、ストレス解消の大人たちが我よ我よと踊りに加わり、思い思いにひとときを楽しんだ。
 そして、もうひとつの目玉が160発の打ち上げ花火。事前のちびっこジャンケン大会で選ばれた小学生2人が点火のスイッチを押すと「わぁー」という歓声と共に夜空に大輪の花火が咲き乱れ、より一層祭りを盛り上げた。
 また、駐屯地では納涼祭の名物となっている蛍観賞会など多彩なイベントも開催。見学者は、800匹もの蛍に驚き「本物をはじめて見た!」と、子ども達。貴重な夏の想い出をまたひとつ重ねていた。
<東立川>
 東立川駐屯地(司令・紫村敬二1佐)は7月23日、駐屯地グラウンドで東京都都議会議長の三田敏哉氏をはじめ地元市民約200名の参加を得て毎年恒例となった「東立川自衛隊夏まつり」を立川市・国立市・昭島市・青梅市各防衛協会との共催で実施した。当日は、梅雨明けが待たれる中、大気が不安定な状況が続いており朝からの天候は不順で、大会長である駐屯地司令をやきもきさせたが、計画どおり実施する運びとなった。
 会場に構築した巨大な3段櫓(高さ6,6m、幅12,6m)での盆踊りは天気が許さず隊員による踊りに限定する一方、体育館内に急きょ特設した櫓を囲みながら、八王子夕やけ會による陣馬太鼓の勇壮な響きに合わせ約300名の地域防衛協会女性部などが所狭しと曲に合わせて踊っていた。
 また、会場周辺には各部隊からの模擬売店が多数出店し、綿あめや焼き鳥などの店の前には終始子ども達の長蛇の列が続いていた。恒例の催物となった児童等に対する花火やシールの無料配布も行なわれ、将来を見据えた募集広報にも寄与した。
 当日は傘を手放せない天候にもかかわらず、浴衣姿の子ども達も多く来場して、まつりに華を添え無事に行事も進行し盛会裏に終了した。この夏まつり行事で東立川駐屯地の真姿を地元市民に十二分に広報するとともに「地域と一体となった信頼された魅力ある駐屯地」を地元市民にアピールした。

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