防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース 防衛ホーム新聞社 防衛ホーム新聞社
   2003年8月1日号
 1面 2面 3面 5面 6面 7面 8面 9面 10面 11面 12面

自衛隊史跡めぐり シリーズ
雄翔園・雄翔館 土浦駐屯地
 陸上自衛隊土浦駐屯地の所在する阿見町は、茨城県の南部に位置し、日本第2位の湖である霞ヶ浦に面している豊かな自然に恵まれたところです。古くは霞ヶ浦海軍航空隊・土浦海軍航空隊のあったところとしても知られ、海軍の町として成長した歴史をもつ街でもおります。
 土浦駐屯地は、「昔予科練、今武器学校」と地元の人に唄われているように、土浦海軍航空隊跡地に駐屯しています。世界に名を轟かせた海軍飛行予科練習生あるいは予備学生のパイロット養成基礎教育訓練の場所として有名で、敷地内にある予科連記念庭園「雄翔園」並びに隣接する記念館「雄翔館」には年間をとおして約5万人の見学者が訪れています。
 雄翔園は昭和41年、若鷲として祖国防衛に殉じた数多くの若人が予科練習生として全国からこの地に集い、日夜勉学に励み、心身を鍛練した場所にちなみ、その功績と英霊を永く顕彰するため造園されました。予科練の碑を中心に外周には、太平洋側を池に見立てた日本列島が形作られ、池には数多くの鯉が泳いでいます。また、園内には予科練の碑のほか、高松の宮妃殿下の歌碑をはじめ、予科練の碑文、若鷲の歌の碑などがあり、予科練揺藍の地あるいは聖地としての様相をなし、予科練出身戦没者の英霊18,500余名の芳名簿が奉納されています。
 雄翔館は、昭和43年に開館、予科練卒業生が先の太平洋戦争で特別攻撃隊隊員として出撃する際、家族にあてた遺書、遺品1,500点が保管展示されており、来館される人々に感銘と感動を与えています。
 〈開館時間〉年中無休、0900〜1630
 〈お問い合わせ先〉陸上自衛隊武器学校広報援護班 電話 029-887-1171内線226

平成16年用事故防止ポスター・カレンダー等
入選者17名決まる
 陸幕警務管理官は7月14日、先崎陸上幕僚長及び林陸幕副長に対し、平成16年用事故防止ポスター・カレンダー等応募作品の審査報告を行い、このほど入選者を決定した。
 事故防止ポスター・カレンダーは、隊員の自律心の振作を図ることを目的として、毎年、全国の陸上自衛隊に所属する隊員からポスター画、カレンダー用写真・標語を募集しているもので、今年は、交通事故防止、金銭事故防止、訓練事故防止、暴力事案防止、セクハラ事案防止の5つのテーマを対象としたポスター画84点及び標語72点、「活力に満ちた精強な陸上自衛隊」、「誇り高き陸上自衛官の心得(「挑戦」「献身」「誠実」)」を表現する写真72点の合計228点の応募があった。
 作品は、手書きの力作のほか、コンピュータグラフィックスを使用したポスター画、現場の臨場感溢れる陸上自衛隊らしい写真や隊員が主役となっている写真が多く出品されていた。
 審査会は7月10日・11日の両日、防衛庁厚生棟地下1階にある多目的ホールで市ヶ谷駐屯地所在の隊員及び職員約300名、審査委員10名の投票によって行われた。
 先崎陸上幕僚長は、審査を通過した優秀作品を、一点ずつ丹念に見て回り、いずれおとらぬ隊員の力作に大きくうなずいていた(写真)。
 入選作品は、事故防止ポスター5種類各4千枚の合わせて2万枚、事故防止カレンダー9千部として作成され、12月初旬までに各部隊に配布される予定。
 入選者は、次のとおり。
 〈事故防止ポスターの部〉交通事故防止=佐藤司2曹(48普連)、金銭事故防止=塩島直人士長(1戦大)、訓練事故防止=矢路川新吾士長(東方通群)、暴力事案防止=西原祐市3曹(48普連)、セクハラ事案防止=坂口悟曹長(北方通群)
 〈事故防止カレンダー用写真の部〉1・2月=藤田十2曹(5普連)、3・4月=加ヶ嵜健二1曹(102警)、5・6月=西東修曹長(1空挺団)、7・8月=丹羽光彦2曹(2教団)、9・10月=山並信幸1曹(西方通群)、11・12月=押川忠広2曹(24普連)
 〈同標語の部〉交通事故防止=磯正晴1曹(茨城地連)、布部邦昭1曹(中管気)、金銭事故防止=近森和典2曹(9高射大)、訓練事故防止=日下部文喜曹長(6師付隊)、暴力事案防止=横井宗夫准尉(10戦大)、セクハラ事案防止=齋藤日出美曹長(北方会計)

部内外500名が研修
1高特団で対空戦闘訓練を実施
 北部方面隊は6月20日から27日までの間、第1高射特科団長(伊藤隆1陸佐)を統裁官として、「平成15年度北部方面対空戦闘訓練」を実施し、方面隊の対空戦闘要領を総合的に演練した。(=写真)
 訓練は、北海道大演習場及び航空自衛隊襟裳分屯地に対空火器99個セット(PSAM58個組を含む)を展開させながら、北海道全域にわたる25個駐屯地に53個組の警報・警告受信部隊が参加、多数の陸・海・空自衛隊機の目標機支援を得て行われた。
 訓練実施に当たっては、方面隊による防勢作戦から攻勢作戦の場を捉え、空自と高射特科群との協同及び高射特科群と師団高射特科大隊との協同要領等を重視して演練、その練度を向上させた。また、高射特科、野戦特科、航空科部隊及び空自の担当者が一同に会して行う空域使用統制会議を実施し、空域統制の具体的実施要領について検討した。
 また、部内外約五百名の研修者に対して訓練を公開したことにより高射特科部隊・隊空戦闘に関する理解が高まり、自衛隊に対する信頼が深まった。

陸自CMを放映
8月2日から仙台駅前で
 陸上自衛隊では、全国5大都市の主要行事にあわせて、各地の街頭大型スクリーンで陸自CM放映を順次行っている。
 福岡、大阪に続く第3弾は仙台。8月2日から8日の間、JR仙台駅前、スーパーライザ仙台で、30秒のイメージ映像を1時間ごとに2回、1週間にわたって計168回放映される。内谷は、5普連の八甲田訓練(雪中行進)や、東北方面隊によるPKO活動など。仙台市民はじめ、期間中、七夕まつりに訪れる全国の観光客へ陸上自衛隊をアピールする。次回は12月中旬に東京・新宿で放映の予定。

自衛官から町議へ
鹿児島県祁答院町 副議長  赤塚 健一
 今から20年前の昭和58年3月に第8施設大隊を3陸尉で定年退職後、九州富士通エレクトロニクスに8年間勤務しました。
 富士通退職後は、地元の公民館長と8施大勤務時の中隊長が経営する建設コンサルタントの営業職とを兼務。そして次に町議会議員に立候補、今年4月の選挙で3期目も当選し、現在、副議長として議会職務を励んでいます。
 また、私は町自衛隊父兄会長として会員の皆様と一緒に子弟の心の支えとしてがんばっています。私の町の議会議員は14名の構成ですが、14名の内6名が父兄会員です。年1回作成配布される鹿児島県父兄会の機関誌「さくらじま」にも写真入りでPRに努めています。
 川内駐屯地が近いので(車で30分程度)、時々おじゃましています。駐屯地に入ると自然と当時の自分にかえります。自然と元気が出てきて、自衛隊勤務の思い出が体全体を包んでくれます。
 52歳で定年を迎えた私は72歳になりました。然しまだ自衛官の気持ちです。
 一般の皆さんが経験しない厳しい経験を自衛隊は求められています。その厳しさは定年後に必ず役に立つ日が参りますので現職隊員の方はがんばってください。

〈訂正とお詫び〉前号(7月15日発行)12面の統幕校卒業式の本文中、学校長の名前が誤っていましたので、訂正するとともにお詫びします。正しくは、田母神俊雄空将です。また、俳句コーナーの中の「栃の芽会」連絡先は行042・752・2941です。

7面へ
(ヘルプ)

Copyright (C) 2001-2014 Boueihome Shinbun Inc