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   2003年3月1日号
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羽ばたけ若人
神奈川自衛隊音楽まつり2003
入隊予定350名を激励
初めて防大応援部、31普連太鼓参加
 「神奈川自衛隊音楽まつり2003」が2月2日、横浜市みなとみらい21地区パシフィコ横浜国立大ホールで「羽ばたけ若人」をテーマに開催され、入隊予定者の家族や身体障害者の子供達を含む約3,600名の県民が訪れた。
 この行事は、神奈川地連(部長・山口康彦1海佐)の協力3団体が主催して、音楽を通じ県民に広く自衛隊をPRするとともに、今春入隊予定の県内約350名の若人を激励しようというもので、同地連全面支援により開催され、今年で24回目を迎えた。
 午後3時、陸自東部方面音楽隊のファンファーレとともに防大儀仗隊が入場、国旗に対する儀仗を行い幕を開けた。
 第1部「入隊予定者激励会」では、主催者を代表して隊友会会長が挨拶、来賓を代表して神奈川県知事代理の伊藤副知事からお祝いの言葉があった。続いて、海曹候補学生入隊予定者の新倉未紀さんが、県内約350名の入隊予定者を代表して、激励会に対する謝辞と入隊後の希望にあふれる決意を述べ、来場者から激励の拍手を受けた。
 第2部からは「音楽まつり」に移り、陸・海自衛隊音楽隊、米陸軍軍楽隊、和太鼓チームが競演した。第1景は「海自横須賀音楽隊」が登場し、「亜麻色の髪の乙女」、「お魚天国」「わだつみの木」「ウィル」「君をさがしていた」などポップス2002のメドレー、4人の隊員のコーラスをフューチャーした「大きな古時計」で観衆を魅了した。
 第2景「在日米陸軍軍楽隊」、第3景「陸自東方音楽隊」、初出演の「防大応援部」と「湘南学院バトン部」がそれぞれ華やかな演技演奏を披露したあと、第4景では陸自31普連・武山振武太鼓が初登場、見事なバチさばきをみせた。第5景「防大儀仗隊のファンシードリル」、第6景「合同演奏」と続き、第7景のフィナーレでは、出演者全員が登場するとともに神奈川県出身のフルート奏者・小林優香さんの演奏で、日本の叙情歌の名曲「花」を歌い、感動と興奮を残し幕を下ろした。
 後日、鑑賞した高校生から「自分も友達も感動しました」「楽しかった」などのメールや、車椅子の方から援助した地運部員に対する礼状が届くなど、嬉しい出来事が重なった。

3年ぶりの演奏会
500名来場で立ち見席も
―― 和歌山地連が支援 ――
 和歌山地連(部長・福盛裕一1陸佐)は1月26日、田辺市紀南文化会館で行われた田辺・西牟婁防衛協会主催の「新春の集い」を支援した。これは大きく2部に構成され、第1部は陸自信太山駐屯地の37普連11隊員で構成する音楽隊を招いて約1時間の演奏会を開催した(=写真)。
 自衛隊の演奏会は田辺市で3年ぶりで大変反響が大きく、約500名の来場者で当日は立ち見席が出来るほどの状態だった。
 演奏は、お年寄りから小さい子供まで誰でも知っている歌謡曲を中心としたもので、大好評だった。特に、最後は田辺市出身で作詞家の鳥山啓翁の作品「軍艦マーチ」を演奏して、会場から万雷の拍手を受けた。
 また、第2部では、国会議員や地元有志、近隣部隊長ら約70名と共に同主催の新春懇親会に参加、防衛談義等に花を咲かせ盛会の内に終了した。
 和歌山県には、それぞれ陸・海・空自衛隊の部隊はあるが、規模的には小さく自衛隊とふれ合う機会が少ないのが現状。今回、催した田辺市及びその周辺地域にも自衛隊関連施設は募集事務所しかなく、地連は今後もこういったイベントを積極的に支援し、県内の自衛隊支援団体とともに自衛官との交流に寄与して行きたいとしている。

広報官、見聞広める
横監、2潜群、防大を研修
業務遂行能力の向上目指す
<茨城地連>
 茨城地連(部長・向良一事務官)は1月29日、30日の2日間、平成14年度第2回全員集合訓練を行った。
 この訓練は、主に広報官等の見聞を広めるとともに業務遂行能力の向上を目的とし、地連部員総員が参加する訓練で、今回は2グループに分かれ、海自横須賀地方総監部、第2潜水隊群司令部及び防衛大学校等の各部隊・施設を研修した。
 初日、本部を主体としたグループは、地方総監部の営内居住区各室を見学し、営内者の生活環境が著しく向上していることを目の当たりにした。その後、船越地区で掃海母艦「うらが」の艦内見学と概要説明を受け、同母艦の重要性を再認識した。特に、乗組員に対する居住性の改善状況は、これまでの狭い空間での艦内生活イメージを一新するものだった。
 最後に、海自OBであり、横須賀教育隊司令を歴任された案内者の説明により、記念艦「三笠」を見学し、復元された艦内や展示物から戦争の凄まじさや日露戦争当時の背景を学んだ。
 一方、募集事務所のグループは、第2潜水隊所属の潜水艦の艦内見学を行い、海上自衛隊のない茨城県で活躍する広報官として、海上自衛官募集に関する貴重な知識を習得し、1日目の研修を終えた。
 2日目の訓練は前日と同じグループ区分で、防衛大学校と横須賀地方総監部とに分かれて実施した。防衛大学校では、学生生活の状況説明と懇談会のあと、記念講堂等の施設見学が行われた。一方、地方総監部では護衛艦「むらさめ」での研修が行われ、主要の訓練を終了した。
 地連は、この訓練で得た知識と貴重な体験を活かし、地連の更なる活性化と募集等の成果拡大を目指していくとしている。

募集相談員が防大と技本1研を見学
<福島地連>
 福島地連(部長・山内賢二1空佐)は2月2日から4日まで福島県内の自衛官募集相談員(清野定吉会長)20名の防衛大学校と技術研究本部第1研究所(目黒基地)研修を支援した。
 防大研修では、学校の概要説明を受けた後、体育館、図書館、学生舎の真新しい施設に感心するとともに一糸乱れぬ課業開始行進に感動の声がしきりであった。
 技術研究本部第1研究所では、全長300mの大水槽、最新技術を施された戦車、大砲等展示室の見学に皆、目を輝かしていた。
 研修を終えた相談員は一様に「有意義な研修だった。いままで以上に自衛隊を理解した」と口々に語っていた。2日間に及ぶ研修は有意義に無事終了し、雪の福島への帰路に着いた。

地連・東西南北
予備自衛官、消防出初め式に参加
<高知地連>
 高知地連(部長・小林英彦1陸佐)所属の横矢通雄予備3陸曹と、大谷智予備陸士長は1月12日、高知市内のくろしおアリーナで行われた平成15年高知市消防出初式に参加した。
 出初式は新年の恒例行事で、各地区の消防団から選ばれたおよそ30名の団員が詰めかけた大観衆の中、高さ7メートルの竹製梯子で「足掛け」などの妙技を見せ、場内を湧かしていた。
 その中でも、予備自衛官の2名は一際目立ち、きびきびした動きを見せ華麗で力強い演技に一役買っていた。
 団員の長の公文耕介氏(前高知県隊友会事務局長)によると「予備自衛官の2人は行進や整列など、消防団の訓練でも、他の模範となっており、消防団の牽引力となっている。これも日頃、積極的に予備自衛官招集訓練に参加し、訓練に励んできた成果でしょう」と話していた。
不安を解消
入隊前に部隊研修
<栃木地連>
 栃木地連(部長・出口堅1陸佐)では2月3日、入隊を目前にして「部隊の魅力を十分に理解し、是非入隊したいと思えるよう入隊への不安を解消し意欲向上」を図ることを目的に部隊研修を実施した。
 当初、募集班長が「厳しい中にも楽しさが沢山ある。同期の絆は一生涯の宝ものとなる」と体験をもとに語り、駐屯地広報室長が所在部隊・装備・各施設などの概要を説明し学生は真剣に聞き入っていた。
 施設見学では、生活隊舎を見学し、学生からは「電化製品は持ち込めるか、また電気料は」、「土日の外出は」などの質問があった。また、一部の学生は、「自宅よりも快適な生活に感じます」など、施設の良さを痛感している学生もいた。
 続いて、所在部隊の主要装備品の見学、体験喫食を行い部隊研修を終了した。
運名委嘱100%達成!!
福島市長、初めて委嘱式に出席
 福島地連は、平成14年度募集重要事業として自衛官募集相談員の県内90市町村長との連名委嘱を目標に掲げ、事業を推進してきた。募集相談員は、14年12月1日が委嘱の更新時期で「21世紀の自衛隊に貢献できる人」、「ボランティア精神の旺盛な人」252名(男性232、女性20名)が精選された。
 福島県は、「会津」「中通り」「浜通り」と3地域に分けられるほど広く、11月18日の猪苗代町を皮切りに市町村長と福島地方連絡部長の連名で委嘱を開始した。
 雪深い山道や議会の真最中といった困難を克服し、ついに、平成15年1月21日、いわき市を最後に約2ヵ月を要して90市町村全て終了にこぎつけた。
 なかでも、永年の悲願であった県庁所在地である福島市長が初めて委嘱式への出席が実現し(=写真)、自衛官募集へのはずみをつけることができた。
 1月21日の部長の「ご苦労さん」との労いの声に、ある部員は「いよいよ正月を迎えられるな」と胸をなで下ろしていた。

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