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   2003年3月1日号
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・・・家庭のひろば・・・
風邪が大流行
補助食品
予防や栄養補給
上手にビタミン剤を
 風邪がはやっている。栄養補給や風邪予防にビタミン剤を服用する人も多い。消費者の立場でサプリメントの成分解説や情報公開を行う、NPO法人日本サプリメント協会の後藤典子さんは、効率のよいビタミン剤の飲み方を次のようにアドバイスする。
 毎日栄養のバランスのよい食事を摂ることがまず基本で、ビタミン剤は補助食品として使うことだ。忙しくて食事が不規則になったりするときに摂取することで、細胞が活性化し、免疫力や抗酸化力が高まり、早期疲労回復や風邪予防にもつながっていく。
 最近は多種多様なビタミン剤が登場しているが効果的な方法としては、11種類のビタミンを複合したマルチビタミンを選び、同時にマルチミネラル(鉄や亜鉛、カルシウムなど含有)、プロテイン(タンパク質含有)、乳酸菌など、体を作るうえで基礎となる栄養素を組み合わせていく。
 一般的にはビタミンCや同Aだけなどと、足りないものだけを補給しがちだが、栄養素の基礎をきちんと作らずに補給しても吸収されずに排泄されてしまう。
 しかし総合的に飲んでも生活習慣や体調によってはビタミンが不足することがある。その際にはマルチビタミンに加えて特定の栄養素を補給するとよい。
 例えばストレスがたまっている場合はビタミンCを、また風邪や乾燥肌で悩む人は、コラーゲンを生成し鼻やのどの粘膜を丈夫にするビタミンAや、ウイルスの核酸を破壊するビタミンCを補給する。ただし、ビタミンAに関しては、妊娠初期の女性が過剰に摂取すると、胎児に影響を及ぼす危険性があるため注意が必要だ。
 さらに疲労回復にはビタミンBが効果的だが、一つだけを摂り過ぎると他のB群といっしょに排泄されてしまうので、B1、B2などが混合したB群複合剤を利用するとよい。

ホームライブラリー
<書き込み式>ひとり暮らし安心手帖 松原惇子・著
 ひとり暮らしといっても、単身者だけでなく、家族がいても自分のことは自分でと思っている人たちは多い。特にこれからの高齢社会は、夫婦でも最後はひとりになる可能性が大。
 最後までひとりでイキイキと暮らすためには、いざというときのために必要なことを書き留めておくノートがあれば、とりあえず安心。本書は、ひとり暮らしについての著者の体験的エッセイやアドバイス、さらに自由に書き込めるスペース、そしてひとり暮らしに必要な情報や問い合わせ先などが掲載されている。
 ひとり暮らしで老後に向かうとき問題になるのは、「住まい」「おかね」「からだ」「こころ」「わたしが暮らす街」「おつきあい」「安全な暮らし」「健康で快適な暮らし」「ついの住まい」「老いと死」などである。著者は老後の安心は、金額の大きさではないし、かかりつけ医を持つことの大切さ、こころを成熟させること、友だちとはべったりではなくほどよい距離を保つことなどを説く。
 項目を記入することによって、自分の生き方を再確認することができる。著者はひとり暮らしの人たちの「SSSネットワーク」を立ち上げ共同墓も作った。四六判、159ページ。(NTT出版、本体1,400円)

女子5大学連携
アフガンに教育支援
 日本の5つの女子大が協力してアフガニスタンの女子教育支援事業が始まったが、現地事情調査団長で同「5女子大学コンソーシアム連絡協議会」副委員長の藤枝修子お茶の水女子大学アフガニスタン担当特任教授がこのほど報告集会を東京で開いた。
 ▽歴史ある5女子大学
 アフガニスタン復興支援で日本の大きな役割に教育支援がある。中でもタリバーン政権下で教育を受ける権利を奪われていた女子教育支援は、国際的にも期待されている。
 同教授は早くから女子教育支援の必要性を訴え、お茶の水女子大、津田塾大、東京女子大、奈良女子大、日本女子大の5女子大によるプロジェクトチーム発足の中心的役割を果たした。
 「それぞれの女子大は女子教育について100年近い歴史を持っており、すぐに対応できる人材もノウハウもある。女子大だからこそできる支援事業だ。」
 ▽日本で研修生として
 プログラム発足に先立ち、各大学から1人と現場の教師の計8人で現地事情調査団を組み、昨年8月にカブールを訪問。日本にどんな教育支援を望んでいるかや現地の学校の状況などを調べた。アフガニスタンでは小学3年生までは男女共学だがそれ以降は別学で、女子は女性の教師が教える。しかしタリバーン政権下では女性が働くことを禁じられていたため、女性教師がきちんとした教育を受けていない。そこでまずリーダーになるべき立場の女性教師たちを日本に招き研修を受けてもらう。
 また日本の教師も現地で出前授業をするが、特に理科教育への要望が強く、同調査時も理科の実験などを行った。「子どもたちが食いつくように反応してくれて、学習意欲の強さに感動した。」
 ▽各大独自のプログラム
 昨年暮れに7人の教師を日本に招いて研修生として予行演習をし、この2月からは20人の教師を招いて5週間の研修プログラムが始まっている。
 お茶の水女子大は家庭科教育と学校経営、東京女子大はダリー語によるIT教育など各大学で独自のプログラムを組み、それぞれの大学でボランティアの学生が世話係兼レポート役として配属されている。「これからの国際化時代に日本の学生にとっても、いい経験になるはずだ」と同教授は期待する。
 同事業は3年間に100人の女性教師を招く。また現地では医者を目指す女性も多いので、今後は医学関係の女子大の参加も視野に入れている。

家庭メモ
 <エレベーターに乗る>
 エレベーターで痴漢などの被害に遭わないためには、非常ベルの押せる位置に立ち、相手に背中を見せないよう壁を背にして立つ。マンションなどではできるだけ1人で乗ること。
 <おろしニンジン>
 冬の野菜不足によるビタミン類の不足を補うために、ダイコンおろしの中にニンジンを混ぜ、シラス干しを加えて酢じょうゆで味付けするとよい。
 <アクリルのセーター>
 洗っても縮まないのがアクリルの特徴だが、伸びて型くずれしやすいので、ぬるま湯で手早くすすぎ、すぐに乾いたバスタオルにはさんで水気を吸い取り、板の上に広げて陰干しする。
 <故郷のニュース>
 外国に住んだり、遠くで働いている人に小包を送るときは、故郷のニュースが載っている地元の新聞や市町村の刊行物で包装しておくと、懐かしく読むことができ、喜ばれる。
 <だしを取る基本>
 1人分で水1カップ、だし昆布5センチ角、かつお節5グラムが基本。なべに水と昆布を入れ、30分以上置いてから火にかけ、沸騰直前に昆布を引き揚げ、つづいてかつお節を入れ一煮立ちしたら火を止め、こして使う。
 <冷蔵庫の開閉>
冷蔵庫の開閉を1日10回減らすだけで、CO2を2キログラム削減することがでさる。さらに暖房で室温が高い昼間と、ほとんど開閉しない夜間では、庫内の温度が同じでは不経済なので、就寝前に調節すること。

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